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妊娠中の体の変化と女性ホルモンの関係とは?妊娠週数ごとに体の変化をご紹介!

妊娠すると女性の体は様々な変化をします。それは大切な2つの女性ホルモンの影響です。女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があります。

エストロゲンは、妊娠をするための準備を整えてくれます。子宮などの生殖器を発育と維持をして、女性らしい体を形成したり、肌をきれいにしたりしてくれます。

プロゲステロンは、妊娠を継続させる働きをしてくれます。基礎体温を上げたり、子宮内膜を安定させたり、出産に向けて欠かせない役割を持っています。エストロゲンの分泌量は、20代でピークを迎え、45~55歳に迎える更年期に急激に減り、閉経を迎えます。

この記事では、妊娠中の女性の体の変化についてご紹介していきます。 

女性ホルモンが妊娠中の体に与える影響と体の変化について

エストロゲンの増加により、吐き気や嘔吐などつわりの症状が起こります。また、プロゲステロンの増加は腸の動きに影響を与えるため、便秘を起こしやすくなります。エストロゲンとプロゲステロンの増加により、肌トラブルも起こりやすくなり、乳腺が発達するために胸の張りや痛みが起こります。

妊娠中に体に起こる主な症状

つわり

妊娠初期にエストロゲンが増加することにより、吐き気や嘔吐の症状がでます。つわりのピークは、8週から12週のことが多いです。空腹時や満腹時、疲れたときなどに起こりやすくなります。

食事をすこしずつ何回かに分けて食べたり、仕事や散歩をしたりして気分転換をしましょう。生理的なものなので、神経質にならずに過ごしましょう。あまり症状がひどいようなら専門家に相談しましょう。

貧血

妊娠すると、お腹の赤ちゃんへ優先的に鉄分が送られるため貧血になりやすくなります。妊娠中に起こる貧血は鉄欠乏性貧血で、鉄分の不足による貧血です。鉄分の多い食事を心がけることも大切ですが、早めにかかりつけの医者に相談してみましょう。

2つの女性ホルモンが妊娠には大きく作用する

女性ホルモンは、女性の卵巣で作られ、女性の体を女性らしく保つために重要な働きをしています。女性としての成長や成熟、生殖機能の維持もしてくれています。

女性ホルモンの増加により、肌トラブルや乳腺の張りや痛みを起こすこともあります。

妊娠中は女性ホルモンのバランスを整えよう

女性ホルモンのバランスを整えるには、適度な運動をしましょう。妊娠中は体重も増えやすいので、疲れすぎない程度に散歩をすることをオススメします。栄養バランスのよい食事をとり、規則正しい生活をすることも大切です。また、無理なダイエットはしないようにしましょう。

妊娠後に気を付けるべきこと

・たばこ

赤ちゃんの発育を妨げ、胎児の発育不全や出産後の乳幼児突然死症候群などにつながる可能性があります。また、流産や早産などの妊娠中のトラブルを引き起こしやすくなります。

お母さんが禁煙することは大切ですが、家族からの受動喫煙の影響もあるので、家族の禁煙もオススメします。

・アルコール

飲酒も赤ちゃんの発育不全や先天性の異常につながる可能性があります。胎児の脳の発育に影響を与えるとも言われています。妊娠期間中は禁酒をしましょう。

・薬

お腹の赤ちゃんに影響を与える可能性のある薬は、ごく一部です。妊娠中に薬を飲むことに気を遣う方も多いでしょう。心配な方は、自己判断せず医師や薬剤師に相談してみましょう。むやみにお母さんが我慢すると、お母さんの病状を悪化させ、お腹の赤ちゃんにも影響を与える可能性があります。

妊娠初期の体の変化について

0週~7週の体調の変化(1か月目~2か月目)

最終月経の日を0週0日とします。生理が止まり、2ヶ月(4週〜7週)程度で妊娠に気が付くようになります。早い人は、5週辺りでつわりが始まります。妊娠検査薬が使えるのは、5週以降になります。6週頃に胎児の心臓が拍動を始めて、この頃に診察を受けるケースが多くなります。基礎体温が高い状態が続き、下腹が張ったり腰が重たくなったりします。

8週~11週の体調の変化(3か月目)

つわりのピークは、8週から12週頃となります。出産予定日を計算できるのは、この時期になります。便秘がちになったり、トイレが近くなったりします。

12週~15週の体調の変化(4か月目)

14週頃から基礎体温が下がり始め、16週頃に胎盤が完成します。胎盤から臍帯(へその緒)を通して栄養や酸素が赤ちゃんに送られます。胎盤が完成すると流産の心配がほぼなくなります。

妊娠中期の体の変化について

16週~19週の体調の変化(5か月目)

つわりが終わり、食欲が増します。胎動を感じ始め、お腹が目立ち始めます。貧血になりやすい時期なので注意しましょう。子宮が大きくなり、子宮の最上部(子宮底)はおへそ辺りまで上がります。

20週~23週の体調の変化(6か月目)

胎動をはっきり感じるようになります。お腹が大きくなり、腰や背中の痛みを強く感じるようになります。妊娠中は歯周病のリスクが高まるので、早めに歯医者を受診しておきましょう。

24週~27週の体調の変化(7か月目)

お腹が大きくなり、足元が見えづらくなります。転倒に注意しましょう。静脈瘤ができたり、足がむくんだりします。

妊娠後期の体の変化について

28週~31週の体調の変化(8か月目)

胃が圧迫され、食べ物がつかえたような感じになります。動悸や息切れが多くなり、お腹の張りを感じます。お腹が張るときは休みましょう。

32週~35週の体調の変化(9か月目)

子宮がみぞおちまでくるようになり胃がさらに圧迫され、つわりのような気分になります。お腹の張りを感じることが増えて、動悸や息切れを感じやすくなります。

36週~出産直前の体調について(10か月目)

胎児が骨盤の方に下がり始めることにより、胃や胸の圧迫感がなくなります。膀胱が圧迫され、頻尿や尿漏れが多くなります。不規則なお腹の張りや痛みを感じることもあります。

妊娠中の体の変化臨月と出産いよいよ対面

出産の当日の体の変化について

臨月とは、妊娠36週0日から39週6日を指します。胎児は下に下りてきて、お母さんの骨盤に頭が入ります。

お腹の張りや痛みを感じたときは、感覚を計るといいでしょう。もし、痛みが一定の感覚で1時間に6回以上の場合は本陣痛かも知れません。早めに産院に連絡しましょう。

破水してしまった場合も、すみやかに産院に連絡しましょう。

早めに出産準備をしておきましょう

出産予定日より早めに入院の準備をしておきましょう。出産予定日が近くなれば、いつ出産の兆候が表れてもおかしくありません。

まとめ

妊娠すると女性の体は、女性ホルモンの影響を受けてダイナミックに変化していきます。それに伴い、いろいろな不調も引き起こします。先に体の変化を知ることで、対策や安心につながります。女性ホルモンは、女性の体に大きな影響を与えていて、女性が生きていく上で欠かせないものです。

女性ホルモンの影響による妊娠中の体調の変化は当たり前です。散歩をしたり、気分転換をしながら穏やかに過ごすよう心掛けをしましょう。