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妊娠13週以降流産する確率は?胎児の成長や母体の状態についても解説

妊娠13週からは安定期と呼ばれ、流産する確率が低くなるといわれています。個人差はありますが、つわりも治まってきます。また、妊娠12週〜妊娠13週になると胎児が出生時の状態に近くなり、さまざまな病気の診断がつくようにもなります。

本記事では、妊娠13週以降の流産確率や胎児と母体の状態、出生前診断について解説するので、ぜひ参考にしてください。

妊娠13週の流産確率はどのくらい?

流産は1回の妊娠につき、約15%の確率で発生するといわれています。妊娠12週未満が最も流産が多く、流産全体の約70%がこの時期に起こります。妊娠13週になると赤ちゃんの状態も安定するので、流産する確率は10%以下まで下がります。

妊娠13週まで胎児が順調に育てば、一安心といえるでしょう。ただし、流産の確率が0%になったわけではありません。妊娠12週以降22週未満に発生する後期流産の確率は、1.5%程度あります。

特に、母体の年齢が高いほど、流産の確率も高くなる傾向にあるので、流産の確率が下がったからと安心して無理をしないようにしましょう。

妊娠13週の胎児・母体の様子

ここでは、妊娠13週の胎児や母体の様子について解説します。妊娠初期を超えたら胎児や母体がどのように変化するか気になっている方も多いでしょう。また、母体に出やすい症状もご紹介するので参考にしてください。

胎児|性別が分かる頃

妊娠13週頃の胎児は、頭のてっぺんからお尻の先までの大きさ(頭殿長)が約7.5cm〜8cm、体重は約35g〜50gに成長します。この時期になると肺や胃、腎臓などの重要な臓器も形成され、胎児の見た目が出産時に近くなります。

外性器が形成されるのもこの時期ですが、まだエコー検査では判別がつかない状態です。この時期に性別を知りたい場合は、NIPT(新型出生前診断)を受けましょう。エコー検査で性別がはっきりと分かるのは、妊娠18週〜妊娠20週を過ぎた頃です。

母体|お腹の大きさはあまり変わらない

妊娠13週頃の子宮はグレープフルーツくらいのサイズで、お腹が目立つほどの大きさではありません。

しかし、子宮に送られる血液の量がさらに増すため、動悸や息切れを感じやすくなる方もいます。一方で、吐き気を始めとするつわりの症状は少しずつ回復し、食欲が増してくる方も多くなります。体重の増加に注意が必要になってくるのも、この時期からです。

ほかにも、子宮が大きくなって胃を圧迫するようになるため胸焼けを感じやすくなる方や、女性ホルモンの影響で腸の動きが鈍くなって便秘が悪化する方もいるでしょう。

この時期、母体の状態は個人差がとても大きく、妊娠前とほぼ変わらない様子の方もいればまだつわりが続いて大変な方もいます。

妊娠13週に発生しやすい母体のトラブル

妊娠13週頃になるとつわりが治まってきて、食欲が増加するケースがあります。そのため、急激に体重が増加し、定期検診で注意を受ける方もいるでしょう。妊娠中の体重増加の目安は、妊婦の体格(BMI)で変わります。健康に留意しながら体重を調整していきましょう。

また、子宮に流れる血液の量が増加するため、鉄欠乏貧血になりやすいのもこの時期です。妊娠さんの90%は鉄欠乏症ともいわれており、食事で意識して鉄分を接種するように指導されるケースもあるでしょう。

このほか、女性ホルモンの影響で腰痛・頭痛・便秘などに悩まされる方もいます。どの症状も日常生活に影響を与えやすいので、無理をせず医師に相談しながら過ごしましょう。

妊娠13週は出生前診断に適した時期

妊娠13週頃は、出生前診断に適した時期でもあります。出生前診断とは、染色体異常など胎児の先天性疾患を早期診断するのに有効な検査です。

ここでは、出生前診断で分かる病気やメリット・デメリットなどをご紹介します。

出生前診断とは

出生前診断とは、胎児の健康状態を診断する検査で、非確定検査と確定検査の2種類があります。

非確定検査は、エコー検査や母体の採血結果から染色体異常の可能性を検出する検査です。確定検査は、非確定検査で染色体異常の可能性が認められた際に受ける検査で、羊水や絨毛から細胞を採取後に培養して診断の確定を行います。

非確定検査と確定検査では、検査の対象になる妊娠週数が異なります。非確定検査にあたる新型出生前診断(NIPT)は、妊娠10週以降に実施可能です。確定検査に該当する羊水検査は、妊娠15週以降に行われます。

出生前診断で分かる病気

出生前診断では、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パトウ症候群)などの染色体異常の可能性を検出できます。

胎児の染色体異常は、一定の確率で発生して原因もさまざまです。両親が高齢なほど染色体異常の発症率が高まる傾向にあります。

染色体異常の赤ちゃんは、発達障害や運動発達の遅れ、心臓を始めとする臓器の疾患などの困難を抱えて生まれてきます。早期発見ができれば、赤ちゃんと自分たちにとって最適な決断を下せるでしょう。

出生前検査のメリット

出生前検査を受ければ、胎児の染色体異常の可能性を早期に発見できます。

染色体異常が原因の疾患は、現在の医学では完治が難しい病気です。日常生活を送るのに大変な困難を抱える赤ちゃんもいます。早期に発見できれば、医師と相談のうえ最良の選択を選べるでしょう。

なお、出生前診断は自由診療です。病院によって検査費用が異なるので、複数の病院を比較したうえで受診する病院を選びましょう。

出生前検査のデメリット

新型出生前診断(NIPT)やコンバインド検査などの非確定検査では、染色体異常と認めても、診断は確定されません。確実な診断をするには、「羊水検査」や「絨毛検査」などの確定検査を実施します。

しかし、確定検査はお腹に針を刺して羊水や絨毛を採取するため、一定の確率で流産・死産が発生します。また、診断の結果によってはご両親が辛い選択を迫られるケースもあるでしょう。

妊娠13週以降の日常生活における注意点

つわりも一段落して、活発さを取り戻す方が多い時期のため、注意すべきポイントがいくつかあります。妊娠13週以降の日常生活における、それぞれの注意点をご紹介します。

バランスのよい食事を摂り、適度な運動をする

妊娠中、胎児は母体から栄養を与えられて成長します。そのため「妊娠中は2人分食べなければ」といった俗説も生まれました。一方で、体重増加を気にするあまり栄養不足に陥る方もいるでしょう。

厚生労働省では「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」を公表しており、Webサイトでバランスの取れた食事の事例を紹介しています。妊娠中の食事に悩んでいる方は参考にしてください。

また、つわりが治まり体調が元に戻ったら、リフレッシュも兼ねて軽い運動を心がけましょう。体重コントロールにも効果的です。

妊婦健診を忘れずに

妊娠23週目までは4週に1回、検診があります。妊婦健診では血圧測定・体重測定・血液検査・エコー検査・胎児心音検査など、母体と胎児両方の健康や発達の様子を検診します。

自治体によって補助券が出るので、費用を心配せずに健診を受けられます。必ず忘れずに妊婦健診を受けるようにしましょう。また、仕事を続けている方は、通いやすい産婦人科もこの時期までに探しておくと受診に負担がかかりません。

歯科検診を受ける

つわりが重いと歯磨きが十分にできず、口内環境が悪化しがちです。

妊娠中、虫歯になったり、虫歯が悪化したりする方も珍しくありません。妊娠後期になると、診療を受けるのも一苦労です。まだお腹が目立たないこの時期に歯科検診を受け、治せる虫歯は治療しておきましょう。

なお、歯科医院によっては妊婦さんを積極的に受け入れているところもあります。産婦人科医と連携を取っているところもあるので、かかりつけ医がない場合は産婦人科医に相談してみましょう。

まとめ

妊娠13週目は、体調も落ち着いて妊娠前に近い生活を送れる方がいます。一方、まだつわりで辛い思いをしている方もいるため個人差が大きな時期です。安定期に入ったからと思わず、体調に合わせて無理をしない生活を送りましょう。

また、出生前診断を希望する方は、この時期になったら医師と相談して日程を調整してください。結果に対してどのように対処するか配偶者とも話し合っておきましょう。

参考文献

・日本生殖医学会-年齢が不妊・不育症に与える影響

・厚生労働省-妊娠中と産後の食事について