/ 妊娠中/

赤ちゃんの性別はいつわかるの?性別を知る4つの検査方法

妊娠しているときに楽しいことの一つといえば、赤ちゃんの性別を考えることではないでしょうか。

どちらの性別であっても嬉しいことには間違いありませんが、男の子か女の子かを早く知っておくことで出産に備えておきたい、という方もいらっしゃるでしょう。

では、赤ちゃんの性別はいつ、どんな検査でわかるのでしょうか。

今回は、赤ちゃんの性別がいつわかるのか、性別が分かる検査方法の種類についてご紹介いたします。

最近では、一般的な検査に加えて新しい検査方法で胎児の性別判定を行えるようになりました。

それぞれの検査方法や性別の発表の仕方などについてもご紹介いたします。

ぜひ最後までご覧ください。

胎児の性別はいつわかる?

胎児の性別が決定する仕組みと性別がわかる週数をご紹介いたします。

性別が決定する仕組みとは?

人間は、46本の染色体から作られています。

このうちの2本の染色体、「X染色体」と「Y染色体」の組み合わせで男女の性別が決まる仕組みです。

この組み合わせは精子と卵子が結合した瞬間、つまり受精をした時に決まります。

両親の染色体を1本ずつ貰い受けた染色体の組み合わせが、「XX」なら女の子、「XY」ならば男の子になっていくのです。

胎児の性別がわかるのはおよそ14~18週

胎児の性別は、主に外性器の有無によって判断されます。

この外性器が形成され、エコーなどに映るようになるのがおよそ14~18週です。

男の子の場合

およそ14週あたりで、胎児の足の間にピーナッツのような外性器が確認されたら男の子の可能性が高いです。

女の子の場合

およそ17~18週あたりで、外性器に割れ目が確認されたら女の子の可能性が高いです。

ただし、超音波検査の場合は、お腹の中にいる胎児の位置や姿勢によって、外性器が判別しにくいことがあります。

また、へその緒や影などによって誤った診断をされたり、20週を過ぎてもまったくわからなかったりというケースもあるほどです。

妊娠初期に性別判定はできない?

受精した時に性別は決定されますが、まだ胎児の体が形成されていない受精卵の段階では、性別を診断することはできません。

およそ10週を過ぎたあたりでようやく胎児の体が出来上がってきますので、それまでは性別を判定するのは難しいでしょう。

性別を教えてくれない病院もある

病院によっては、男女の性差にこだわらず育ててほしいという医学的・人道的観点から性別を教えてくれない病院もあります。

赤ちゃんの性別を知りたい場合は、教えてくれる病院なのかを調べた上で、医師とよく相談してきちんと説明しておくことがおすすめです。

あえて聞かない!生まれるまでお楽しみ

「生まれてくるまで楽しみたいから、男の子か女の子かをあえて聞かない。」というお母さんとお父さんもいます。

昔から胎児の見分け方にはさまざまなジンクスがあり、お腹の出方や張り具合、つわりのひどさや無性に食べたくなる食べ物によって男の子か女の子かわかるなど、話題の一つとして事欠きません。

「男の子かな。」「女の子かな。」とワクワクしながら想像して待つことで、生まれてきた瞬間の感動と驚きはよりいっそう深いものになることでしょう。

ただし、病院や医師によっては、性別が判明した時点でお母さんに教える場合もあります。もし性別を知りたくないという場合は、はじめに医師に「性別はわかっても知らせないでほしい。」とお願いするようにしましょう。

出産前に性別を知るメリットとデメリット

出産前に性別を知る主なメリットとしては、

「出産後の準備がしやすくなる。」

「名前の候補を絞りやすくなる。」

といったものです。

大きなデメリットは存在しませんが、あえて言うなら胎児の性別の判定は決して100%ではないので、誤診断だった場合、準備していたものを少々変更しなければいけない、ということがあります。

赤ちゃんの性別が分かる検査方法

赤ちゃんの性別が分かる検査方法について、ご紹介いたします。

おすすめはNIPT(新型出生前診断)

性別診断で一番おすすめなのが、NIPT(新型出生前診断)です。

NIPTは2013年に始まった新しい出生前診断で、妊婦の血液から遺伝子情報を読み取り、胎児の染色体に異常が無いかを調べる検査です。

妊婦の腕から採血するだけですので、妊婦と胎児への負担が大変少なく、検査も妊娠10週目から受けられます。

他検査と比べても早く赤ちゃんの状態を調べることができ、遺伝子から男女の性別を調査するので、誤診断の可能性が極めて低いです。

ただし、比較的新しい検査方法でもあるため、NIPTは検査費用が他の検査より高額になりやすい傾向にあります。

保険が適用されない検査ですので、検査を受ける病院の費用などをしっかりと確認するようにしましょう。

一般的なのは超音波検査(エコー検査)

赤ちゃんの性別を確認できる一番一般的な方法として挙げられるのが、超音波検査(エコー検査)です。

お腹に超音波を当てて、返ってくる振動や音などから赤ちゃんの様子を読み取ります。

近年は医療の発展に伴い、超音波検査も大変精度が高いです。

超音波検査は妊婦健診時に行われるものなので、別の病院へ検査に行く手間や別途検査費用を取られるといったことも少ないです。

ただし、胎児の様子がわかるのは12週以降となります。

また、お腹の中の胎児の状態や姿勢によっては、性別の判定がしづらいということもあり、判定までに時間がかかることも十分にあるということにも注意しておきましょう。

胎盤から細胞を取って診断する絨毛検査

絨毛検査は、妊娠初期の胎盤にある絨毛と呼ばれる器官を一部取って、胎児の遺伝子を検査する方法です。お腹に針を差したり、カテーテルで取ったりするので、妊婦への負担が少し多くなります。

絨毛検査は11週から14週あたりまで受けられる検査で、NIPTと同じく遺伝子から男女を判断するので誤診断が少ないです。

胎児のつかっている羊水から診断する羊水検査

胎児がお腹の中で浸かっている羊水を採取して、染色体の異常や性別を調べる検査です。

15週から18週目に受けられる検査ですが、羊水の量などによって前後します。

こちらもNIPT、絨毛検査と同じく遺伝子情報から性別を判断するので、誤診断の少ない検査です。

妊婦健診にかかる費用とリスクについて

妊婦健診は全部受けるとおよそ7~10万円以上の費用がかかります。

病気ではない、という判断から基本的に健康保険などが適用されません。

そのため、病院によって健診の費用や検査の費用が違っています。

妊婦健診を行う病院で費用面などはしっかり確認しておきましょう。

また絨毛検査、羊水検査は、妊婦や胎児の状態などによっては、流産もしくは死産の可能性があります。

絨毛検査と羊水検査はほぼ性別を断定できる検査ですが、リスクもあることを知っておきましょう。

赤ちゃんの性別の確率は

胎児の性別はお母さんの体質に左右されるものではなく、精子に乗っている遺伝子情報の中に、X染色体が多いか、Y染色体が多いかによって決まります。

産み分けは可能なのか

昔からさまざまな産み分け方法がありますが、どちらの精子が多いかは性交を行うタイミングやストレスなどの環境により変化するので、一概に「この日に性交を行うと良い」などといったことはありません。

また産み分け方法は、妊娠の確率を下げてしまいます。

高齢であったり、生理不順だったりなどの要因により、産み分けはおすすめされない場合もあるので、パートナーとよく話し合って決めたほうが良いでしょう。

赤ちゃんの性別がわかったら

赤ちゃんの性別がわかったら、パーティー形式で性別を発表する方法なども流行っています。ぜひ特別な発表をして、思い出の一つにしてください。

ケーキやバルーンを使ったジェンダーリビールで性別発表

パートナーや自分の両親に、風船の中身やケーキの種類で性別をお知らせするレジェンダリービールは、発表までのワクワクや予想など、みんなが楽しめるイベントになります。

赤ちゃんの性別を盛大に発表して、お祝いしてあげましょう。

マタニティフォトで出産前までを思い出に

マタニティフォトとは、出産までの過程を写真にして、特別な思い出にすることです。

いつか大きくなった我が子に、「こんなに大きなお腹だったんだよ。」と教えてあげるのも良いでしょう。

性別のジンクス

赤ちゃんの性別を見分けるジンクスは、昔からたくさんあります。

特に、お腹の出方とつわり、食べ物の好みなどにより判断されるようです。

あくまでもジンクスに過ぎないので、参考程度にチェックしてみてください。

お腹の出方

前に突き出すように膨らんでいたら、男の子といわれ、横に広がる形なら女の子だと言われています。

つわり

つわりの症状がひどい場合は、女の子の可能性が高いようです。

食べ物の好み

妊娠のホルモンバランスによって味覚が変わることが多々あります。

その時、酸っぱいものや辛いものが欲しい場合は男の子、逆に甘いものなどがほしくなる場合は女の子だと言われることが多いです。

ジンクスは医学的にはあまり根拠のないものが多いですが、性別が分かるまでの間、さまざまな予想をするのも楽しいものです。

ぜひ予想してみてください。

まとめ

赤ちゃんの性別はだいたい15週から、ほぼ判明します。

性別を早く知りたいという方は、医師に聞いてみると良いでしょう。

性別判定ができる検査方法はいろいろありますが、リスクや費用面など医師とよく相談して受けることが大切です。

赤ちゃんの性別を早くに知っておくと、出産後の準備などにメリットがあります。しかし、あえて性別を聞かずにいることで、出産時の驚きと感動がもっと特別なものになるでしょう。

どちらが良いか、よくパートナーと話し合って、ぜひ赤ちゃんと出会える日を楽しみにしていてください。

参考文献

・東邦大学ー性決定のしくみ

・たまひよSHOPージェンダーリビール