勘違いは恥ずかしくない!着床出血と生理の見分け方について解説!
着床出血は、受精卵が子宮内に着床することで起こる現象です。
中には着床出血がある時期に、生理前と同様の症状や風邪に似た症状が現れる方もいます。
そのため「着床出血だと思いたいけど、勘違いだったらどうしよう……」などと不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、着床出血と生理前症状・風邪症状との違いや、気をつけるべきポイントについて解説します。
この記事の内容
着床出血とは
着床出血は妊娠初期症状の1つと言われており、妊娠を心待ちにしている方にとってはとても気になるものでしょう。
ではそんな着床出血はいつ頃起こるのか、またどのくらい続くのかについて説明します。
着床出血
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる微量の出血のことで、妊娠初期に見られる現象の一つです。
ただし、全ての女性が着床出血を経験するわけではありません。
着床出血の時期
通常、最終月経開始日から約2週間後の排卵日に受精が行われ、その約1週間後に着床が始まります。
着床出血は、最終月経開始日から約3週間後(妊娠3〜4週目)に生じることが多いです。
着床出血と生理の違い
着床出血と生理はタイミングや症状、特徴がほぼ同じで区別をつけることが難しいです。
その中でも、着床出血と生理の違いについて解説します。
着床出血の特徴
着床出血にはどのような症状があるのでしょうか。
色、量、症状別に解説します。
色
着床出血は、どのように排出されたかによって色が変わります。
- 着床出血がおりものと混じると、ピンク色
- 着床出血が、そのまま出てくると赤色
- 出血から時間が経ってから出ると、茶色
量
着床出血の出血量は非常に少なく、一般的にはティッシュに少し血がつく程度です。
症状
妊娠超初期症状として、体温は高温期(36.7度以上)をキープ、倦怠感や頭痛、微熱などを感じることがあります。
生理の特徴
次に生理の特徴について、色、量、症状別に解説します。
色
生理が始まる時期は、おりものに血が混じったピンクに近い色になることが多いです。
量が増すごとに鮮血になり、終わりかけになると茶色っぽく変化する場合もあります。
量
生理は、最初の出血から徐々に量が増えていき、通常2〜3日を境に量が減少しますが、どろっとした血の塊が出ることもあります。
症状
生理が始まると、体温が下がり低温期になります。
症状は、月経前症候群(PMS)として知られており、精神的症状、自律神経症状、身体的症状にわかれ、程度は軽度から重度まで様々です。
- 精神的症状:抑うつ・不安・集中力の低下など
- 自律神経症状:食欲不振・過食・倦怠感など
- 身体的症状:胸の張り・腰痛・むくみ・生理痛など
風邪と間違えやすい症状
着床出血が見られる妊娠初期には、風邪症状と似た症状が現れる場合もあります。
着床出血時の症状と風邪症状が間違えやすい理由と、気を付けるべきポイントについて説明します。
着床出血の時に現れる眠気や倦怠感
着床出血の時期は、妊娠初期に該当します。
妊娠初期は、ホルモンが一気に増えることで、眠気や倦怠感、頭痛、咳や鼻水など、風邪の症状と似た症状が現れることがあります。
風邪との違いの一つは「なんだかいつもの調子じゃない」体調の変化が、緩やかに続くことです。
風邪の場合、症状が徐々に重くなることが多いです。
妊娠4週以降は薬の内服に注意する理由
妊娠初期は赤ちゃんが発達していく大切な時期です。妊娠の可能性があるときは、自己判断で薬を飲むことは避けましょう。
市販薬の中には、妊娠中に服用することで、胎児に影響を及ぼすものもあります。
風邪症状と区別がつかないときは、医師の処方薬で治療しましょう。
妊娠している可能性がある期間でも、安心して服用できる薬はたくさんあります。
「妊娠している可能性がある」ことを医師に伝え、安全な薬を処方してもらいましょう。
薬を飲む前に確認しておきたいこと
病院にいけない場合、自宅で妊娠しているか妊娠検査薬で検査できます。
着床出血が疑われた時は、妊娠検査薬の中でも早期妊娠検査薬で検査が可能です。
着床出血がある場合、早期妊娠検査薬の結果を見てから内服するか決めることも可能です。
内服をしてしまっても落ち着いて
着床出血がある妊娠4週は、赤ちゃんの中枢神経や内臓、目や耳などの器官が作られる時期です。
この時期の薬の影響は、赤ちゃんの形成不全を起こす可能性がありますが、通常の内服の範囲で市販薬を使用する程度であれば問題ないとも言われていため、もし内服してしまっても慌てずに、医師の指示に従いましょう。
着床出血があったらどうすればいい?
着床出血が疑われた場合、妊娠検査薬を使用するか、腹痛がひどい場合はすぐに病院の受診をお勧めします。
妊娠検査薬を使用する
着床出血だけでは妊娠が確定しないため、正確な判断を下すために妊娠検査薬を使用することが推奨されています。
妊娠検査薬は、尿中に含まれるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを検出することで妊娠を判定します。
妊娠初期からこのホルモンは分泌され、2〜3日ごとに量が倍増します。
早期妊娠検査薬は生理予定日の1週間前から検査が可能です。
陽性であれば受診する
妊娠検査薬で陽性反応であれば、産婦人科の受診をお勧めします。
しかし、多量の出血や腹痛などがなければ、生理予定日の1週間後に受診するのが良いでしょう。
着床出血直後では、超音波検査で妊娠の確認ができないことがあるためです。
陰性であっても再検査を
妊娠検査薬の精度は高いですが、フライング検査や検査方法の誤りなどで正しい検査ができていない場合もあります。
検査が陰性であっても症状を伴ったり、予定日に生理が来なかったりした場合は再検査をしましょう。
病院に行くタイミング
着床出血があったらすぐに病院に行くべきか、判断に迷う方も少なくないでしょう。
ここでは、病院に行くタイミングについて説明します。
激しくお腹が痛む場合
不正出血と共に激しいお腹の痛みを感じている場合、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮外妊娠などの可能性も考えられます。
痛みが強い場合や出血が止まらない場合は、医療機関での早急な受診が必要です。
自己判断せず、専門の医師の診断を受けましょう。
性器出血が続く場合
性器からの出血が続く主な理由は、性交渉による物理的な損傷、子宮内膜症、子宮頸がんやその他の感染症などです。
また、ホルモンの不均衡や子宮筋腫による出血もあります。
着床出血の時期ではない出血の場合
着床出血の時期でもないのに性器出血がある場合、子宮体癌・子宮内膜ポリープ・子宮膣部びらん・子宮頸がんなどの疾患の可能性があるため、妊娠検査薬の判定に関わらず、医師の診断を受けましょう。
まとめ
着床出血の症状は生理前の症状とよく似ているため、区別することが難しいです。
生理が来たと思ったら1日で止まってしまい、妊娠していたというケースもあります。
出血が見られた場合、着床以外の疾患の可能性もあるため、勘違いと思わずに妊娠検査薬か病院での検査をお勧めします。