妊娠9週は何か月目?胎児の様子や母体の変化、やるべきことを徹底解説
妊娠すると「妊娠何週目」「妊娠何か月」といった言い方がありますが、自分が今妊娠何か月なのかわからない方がいるのではないでしょうか。
そこで今回は、妊娠9週目が何か月になるのかや、妊娠9週目にやっておくことを徹底解説します。
妊娠9週の胎児の様子や母体の変化もまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
妊娠9週目は妊娠何か月になるの?
妊娠9週は生理が遅れて約2か月以上経っており、婦人科や産婦人科を受診すると「妊娠9週だった」と多くの女性が妊娠に気付く時期です。
それでは、妊娠9週は月で数えると何か月になるのでしょうか?
また、どのようなことが起こりえるのかを見ていきましょう。
妊娠8〜11週は妊娠3か月
妊娠8〜11週が妊娠3か月で、妊娠9週は妊娠3か月の2週目です。
妊娠が分かった時点で最終月経から計算して予定日を割り出しますが、この頃になると胎児の大きさを測って出産予定日の修正を行います。
妊娠3か月は「胎芽」から「胎児」と呼ばれ、小さなクリオネのような見た目が3頭身になって人間らしい体つきになる頃です。
多くの女性が妊娠に気付く時期
妊娠9週は生理予定日から1か月以上遅れているので、多くの女性が妊娠に気付く時期です。
妊娠検査薬が陽性だった場合、早めに産婦人科を受診しましょう。
普段から使用している薬がある際は、産婦人科を受診したときに相談しましょう。
早期流産が1番多い時期
妊娠3か月は妊娠初期といい、胎児や母体ともに不安定な時期です。
この頃は胎児の染色体や遺伝子異常で起こる早期流産が多い時期で、母体が注意深く生活をしていても避けられません。
また、流産率は妊娠全体の約15%のうち約9割が妊娠初期、残りの約1割が妊娠後期といわれています。
妊娠9週の胎児の様子とは
妊娠9週は胎児の心臓が形成され、へその緒ができ始める頃です。
また、胃や肺といった臓器もゆっくりと形成され始める頃ですが、胎児の様子はどうなっているのでしょうか?
胎児の大きさは約2cm、約3g
妊娠9週の胎児の大きさは約2~3cm、重さは約1~3gです。
さくらんぼやいちご1個分をイメージするとわかりやすいでしょう。
妊娠9週になると手足の指といった細かい部分までできてきますが、まだ胎児が小さいのでエコーで確認できるようになるのはもう少し大きくなってからです。
早ければ心拍が確認できる
心拍を確認しやすくなるのが、だいたい妊娠9週目です。
心拍が確認できれば流産の確率がぐっと下がりますが、まだ安心はできません。
心拍確認後も流産の可能性があるため、無理はしすぎないようにしましょう。
性別はまだ判断できない
妊娠9週は胎児の臓器が成長している段階なので、性別の判断はできません。
妊娠13週頃になると外性器が完成に近づき、早ければ妊娠14週以降にエコーで判断できるようになります。
妊娠9週の母体の変化は?
妊娠9週になるとつわりがピークになり、トイレの頻度が増えたりおなかや足が重たく感じたりと母体の違和感が増えてきます。
それでは、どのようなことが妊娠9週を迎えた母体に起こるのか見ていきましょう。
つわりが重くなる
妊娠9週を迎えた母体は、つわりが重くなってきます。
つわりといっても症状や期間は人それぞれです。
以下の症状がある場合には妊娠悪阻の可能性があるので、産婦人科の医師に相談しましょう。
- 肌が乾燥する
- おしっこの回数が減った
- 体重が減っていく
- 水やお茶といった飲み物が飲めない(飲んでも吐いてしまう)
あまりにも症状がつらい場合は、早めに医師や助産師に相談してください。
トイレの頻度が増える
見た目の変化はまだありませんが、妊娠9週の子宮はオレンジくらいの大きさです。
子宮が大きくなるとおしっこを溜める膀胱が圧迫され、トイレの頻度が増えてきます。
水分補給を減らすと母子ともに悪影響を及ぼす可能性があるので、トイレに行きたくなったらすぐに行けるような環境を整えましょう。
下腹部や足の付け根に違和感を覚えるようになる
子宮が大きくなっていると、下腹部や足の付け根が引っ張られるような違和感を覚えることがあります。
妊娠中は子宮が大きくなり続けているのであまり気にしなくてよいですが、どうしても気になる場合や痛みが強くなってくる際は医師に相談しましょう。
妊娠9週目にやっておくこととは?
妊娠9週は心拍が確認でき、胎児の成長を感じられる時期です。
「妊娠したんだ」という実感が湧く一方で、妊婦さんはこの頃にやっておくことがあります。
それでは、妊娠9週にやっておくこととは何かを見ていきましょう。
心拍が確認できたら役所で母子手帳をもらう
妊娠9週で心拍が確認できたら役所に行って、母子手帳をもらいましょう。
母子手帳は胎児の様子や出産時の状況、母体の状態を記録する重要なものです。
産まれてからも予防接種や成長の記録を残すために大切なものなので、一度もらったらなくさないようにしっかりと管理してください。
産院を決めて、分娩予約をする
妊娠9週の妊婦健診で出産予定日が確定したら、産院を決めて分娩予約を入れましょう。
里帰り出産の場合の分娩予約は妊娠20週までの産院が多いので、家族と話し合ったり産院を決めたりと早めの行動を心がけてください。
職場に妊娠を報告する
仕事をしている妊婦さんは、母子手帳をもらったら職場に妊娠の報告をしましょう。
現在のつわりの状況や産休・育休についての話も同時に相談することをおすすめします。
前もって話しておくと会社内で調整がしやすく、体調がすぐれないときは休みを考慮してもらいやすくなるでしょう。
つわりの対策をする
個人差があるものの、妊娠12週頃までつわりが続きます。
妊娠9週でつわりのピークを迎えますが、落ち着くまではまだ時間がかかるので、食べられるものを少しずつでも摂取しましょう。
眠気が出ている場合は「体を休めてほしい」と伝えているサインだと思って、横になったり座ったりと休息の時間を用意します。
妊娠9週を過ごすときの3つのポイント
つわりが長く続いていると栄養ばかり気になりますが、母体の状態が最優先です。
まだ続くつわりと向き合っていくために、どのように妊娠9週を過ごしたらよいのでしょうか?ここでは、妊娠9週を過ごすときのポイントを3つに分けて紹介します。
水分補給を忘れずに行う
妊娠生活には水分補給が欠かせません。
妊娠中は汗をかきやすくなったり羊水の水が必要となったり、さまざまな理由から1日あたり1.5〜2Lの水分が必要とされています。
つわりがひどくて食事で栄養がとれない場合はもちろん、普段の生活から多くの水分を摂取するように心がけましょう。
体調を優先にして無理をしない
妊娠9週はつわりがピークになることもあり、体調がすぐれない日が続きます。
その際は体調を優先にして、無理をしないようにしましょう。
無理をしすぎてしまうと、腹痛や腰痛がひどくなったりつわりが悪化したりと悪循環になるので注意してください。
体調がすぐれないときは「母性健康管理指導事項連絡カード」を活用する
妊娠9週で体調がどうしてもすぐれない場合は、「母性健康管理指導事項連絡カード」を活用するとよいでしょう。
母性健康管理指導事項連絡カードとは、妊婦健診の際に妊婦さんの体調や状態を医師が診た上で、「職場で時短勤務や仕事内容の考慮を必要」と判断した場合に発行される証明書です。
受け取った妊婦さんは職場に持っていき、会社に提出します。
受け取った会社側は、記載されている医師の指示通りに、適切な措置を行わなければなりません。
口頭で職場に相談しても適切な措置が行われない場合や、的確な指示を医師にしてもらいたい場合は母性健康管理指導事項連絡カードを活用しましょう。
まとめ
妊娠9週目は胎児の心臓ができ、心拍が確認できるようになるといった大きな成長を感じられる時期です。
一方で母体はつわりのピークを迎え、体調がすぐれない日々が続きます。
腹痛やひどいつわりといった気になる症状がある場合は、無理せず医師に相談をして状況によっては母性健康管理指導事項連絡カードを活用しましょう。