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母子手帳をもらうタイミングはいつ?申請から受け取りまでの流れをご紹介

「母子手帳はいつ、どこでもらえるの?」「母子手帳はどうやって受け取れるの?」といった疑問を持つ方もいるかもしれません。

そこで、今回は、そんな疑問を持つ方のため、母子手帳を受け取れる時期や流れなどを解説します。

母子手帳の目的や使い方も分かりやすくまとめておりますので、ぜひ参考にして我が子の成長記録を残しましょう。

母子手帳とは

母子手帳とは何か、なぜ必要なのかを説明いたします。

母子手帳とは

母子手帳は妊娠が判明し、妊娠届出書を提出すると、交付されることが義務付けられている手帳です。母子の健康状態などを一貫して管理できます。

母子手帳の必要性

母子手帳は大きく分けて以下の2つの役割があります。

  • 妊娠・出産・育児期間にお母さんと赤ちゃんの健康を管理する
  • 子育てに関するたくさんの情報を提供するガイドブック

母子手帳には、妊娠中の母親の健康状態や胎児の様子、生まれてからの予防接種や今までにかかった病気などの全てを記載します。そのため、妊娠中の母親と子供の健康状態や成長を素早く把握できます。

また、子育ての悩みについてのアドバイスや健康を維持するための手引きなどが記載されており、ガイドブックとしての役割も果たしています。

母子手帳はいつまで使う?

母子手帳は小学校に入学するまで使用することが多いです。ただし、それ以降も予防接種歴や既往歴を確認する際などに使用するため、大切に保管しておきましょう。

母子手帳はいつ・どこでもらえるか

母子手帳を受け取るにはどうしたらよいか解説いたします。

母子手帳をもらうタイミング

母子手帳を受け取るまでの期限は設けられていませんが、妊娠11週までに受け取ることが推奨されています。多くの病院では、胎児の心拍が確認できた際に、次回の検診で母子手帳を持ってくるように言われるため、胎児の心拍が確認できたら早めに申請しましょう。

母子手帳を申請する場所

母子手帳を申請する場所は、お住まいの市区町村の役所や医療機関、保健センターなどです。自治体によって異なるため、お住まいの自治体のホームページを確認してから申請しましょう。

母子手帳の受け取りに必要なもの

母子手帳を受け取るには、以下のものが必要です。

  • 妊婦さんの顔写真が付いた身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
  • 上記の身分証明書がない場合は、健康保険証や年金手帳など2つ以上の書類を提出
  • 妊婦さんの個人番号を確認できるもの(マイナンバーカード、通知カードなど)
  • 妊娠届出書

上記は多くの自治体で必要となるものですが、異なる場合もあるため、事前にお住まいの自治体のホームページや電話で確認しましょう。

母子手帳を受け取るまでの流れ

1、病院で母子手帳を受け取るよう指示を受ける

病院で胎児の心拍が確認でき、妊娠が確定した場合、病院で次回の検診までに母子手帳を受け取るように言われます。

2、妊娠届出書を受け取る

妊娠届出書は病院でもらえる場合とお住まいの自治体の役所で受け取る場合があります。また、自治体によっては妊娠届出書が不要なこともあるため、事前にお住まいの自治体のホームページで確認しましょう。

3、母子手帳を申請する

妊娠届出書を受け取ったら、受診した病院名や妊婦さんの健康状態など、指示に従って記載した後、母子手帳を申請します。母子手帳を申請する場所は、基本的にはお住まいの自治体の役所や保健センターですが、自治体によって異なるため、お住まいの自治体のホームページで確認しましょう。

4、母子手帳を受け取る

母子手帳を申請し、母子手帳を受け取りましょう。母子手帳と一緒に、妊婦健診の補助券やマタニティマークなどがもらえます。また、自治体によっては妊娠・出産に向けての相談やアドバイスをしてくれることもあるので、不安に思っていることや相談したいことがあれば、面談してもらうと良いでしょう。

母子手帳を受け取る際にかかる時間

母子手帳を受け取る際にかかる時間は、人それぞれ違います。母子手帳の使い方の説明や妊婦さんの健康状態などを話し、妊婦さんが特に相談事がなければ、30分ほどで終わるのが一般的です。

双子の場合の母子手帳発行方法は?

双子の場合は、母子手帳も2冊必要です。妊娠届出書に多胎かどうか記載する欄があるため、双子であればそこにチェックを入れ、妊娠届出書を提出しましょう。

また、多胎妊娠の場合、単胎妊娠よりも妊娠中のトラブルが多くなるため、頻繁に検診を受けなければなりません。そのため、追加で受診した健診費用の一部を助成してくれる自治体もあります。母子手帳を受け取る際に、お住まいの自治体の助成制度についても聞いておきましょう。

母子手帳を取りに行けない場合

体調が優れずに母子手帳を受け取りに行けない場合は、以下の方法があります。

  • 代理人が受け取る
  • 郵送で送ってもらう
  • 電子申請する

代理人が受け取る

妊婦さん本人がつわりなどで体調が優れず、受け取りに行けない場合、代理人でも受け取ることができます。

代理人が受け取る際に必要なものは、自治体により異なるため、あらかじめお住まいの自治体のホームページで確認してから行きましょう。

郵送で送ってもらう

自治体によっては、妊娠届出書を郵送で送り、母子手帳を交付してもらえることがあります。郵送で必要なものや郵送を行っているかは、お住まいの自治体のホームページで確認しましょう。

電子申請する

国が運営している「マイナポータル」というオンラインサービスから電子申請も可能です。電子申請で妊娠届出書を提出した場合、母子手帳などが郵送で届きます。(到着までに1週間ほどかかる場合もあります。)

母子手帳の使い方

母子手帳には大きく分けて以下の3つの使い方があります。

  • 緊急時のために持ち歩く
  • 成長の記録を記入
  • 予防接種の記録を記入

では、それぞれ解説していきます。

緊急時のために持ち歩く

妊娠中は何が起こるか分かりません。そのため、外出する際や仕事中は母子手帳を持ち歩いておくのがおすすめです。万が一、意識のない状態に陥ったとしても、母子手帳があれば妊婦さんだと分かり、中身を見て必要な処置が受けられるでしょう。

また、妊娠中だけでなく、赤ちゃんが生まれて1歳ごろまでは持ち歩く方が多いと言われています。赤ちゃんに何かあった場合、予防接種歴や既往歴がすぐに分かるため、素早く対応ができます。

成長の記録を記入

母子手帳には、妊娠中のお母さんや胎児の様子、出産時の状態、生まれてから小学校入学までの成長記録を記入できます。成長の様子を細かく書いておくと、後から見返すのが楽しいでしょう。

予防接種の記録を記入

予防接種を受ける際には、必ず母子手帳を持参し、記録してもらいます。特に乳幼児期は予防接種の種類も回数も多いため、母子手帳で管理を行います。

入園時や入学時に提出する書類には、予防接種歴の記入などが必要になることが多く、その際の参考にもなります。

まとめ

今回は母子手帳の必要性やいつ・どこでもらうのかを解説させていただきました。母子手帳は妊娠中だけでなく、出産後もお子さんの成長記録や予防接種の記録を記す大切なものです。

妊娠11週までにもらうことが推奨されていますが、妊娠していると診断されたら、早めに自治体の役所や保健センターに申請し、母子手帳を受け取りましょう。

参考文献

・四日市市役所ー多胎児を妊娠中の方へ

・日本医師会ー母子健康手帳の開発と普及に関するWMA声明