着床はお腹のチクチクや腹部の違和感で分かる?着床サインについて解説!と豆知識
妊活中なら、1日でも早く妊娠しているか確かめたいと思うでしょう。
不思議なもので、女性は妊娠すると感覚が鋭くなり、ほんの小さなサインも見逃さなくなります。
今回は、お母さんになったサインを絶対に見逃したくない方のために、着床サインにはどのようなものがあるかを解説します。
この記事の内容
着床が分かる時期はいつなのか?
卵子と精子が出合い受精卵となってから着床までは、かなりの時間がかかります。
待ちきれない気持ちもわかりますが、受精卵はさまざまな困難を乗りこえなければ子宮に到達できません。
着床までの時間は、じっと待ちタイミングを計って妊娠検査薬で確認しましょう。
受精から約12日間かけで着床
精子が膣から子宮内に入りこむと、卵管から卵子が排卵されるのを待っています。
数億の精子が子宮内に入り込みますが、卵管膨大部までたどり着けるのは、ほんのわずかです。
精子の寿命は、3〜4日で卵子はさらに短く、排卵から24時間程度しか持ちません。
タイミング法は、この限られた時間でしか持たない卵子と、精子を受精させる方法です。
生命力の強い精子だけが卵子と結合し、細胞分裂を繰り返し進んでいきます。
受精してから約10日をかけて子宮にやってきた受精卵は、子宮内膜にたどり着くと母体から栄養を吸収し成長するために根を張ります。
しっかりと子宮内膜に潜りこんで安定した状態が着床です。
基礎体温に変化があると着床サイン
女性の体は、排卵が始まると高温期に入り基礎体温が上がります。
これは、プロゲステロンという女性ホルモンの分泌が増えることで起こり、体が火照ったり
頭痛が起きるなど不快な症状があらわれるのです。
排卵が終わり、着床していない場合には約2週間程度で体温が下がっていきます。
高温期が継続し、14日以上下がらないのは着床のサインです。
お腹が痛いは着床のサイン
着床しても、自覚症状がなく気づかずに生活を続ける女性もいます。
必ずしも着床するとわかるものではありませんが、生理が遅れていてお腹が痛むのは、着床サインである可能性もあるでしょう。
お腹がチクチク痛む
生理前に、お腹がチクチクする排卵痛を感じる方がいるように、着床のサインとして同じような痛みを感じることがあります。
医学的な根拠はありませんが、ホルモンバランスの乱れによって、体が過敏に反応すると痛みを感じるのではないかと考えられます。
どこが痛くなったら着床のサインなのかは個人差があり、足の付け根が痛くなる方もいれば、下腹に痛みを感じることもあるようです。
腹部に違和感やハリを感じる
なんとなくお腹のあたりが落ち着かない・けいれんしているような違和感を感じる女性もいます。
これらは、子宮の収縮やホルモンバランスの変化による症状で、数時間や数日で自然と消えていきます。
便秘気味の女性は、腹痛と区別がつきにくかったり生理前症状と似ているために、気づきにくいかもしれません。
初期症状がない方もいます
妊娠すると、全ての女性が着床サインを感じるわけではありません。
生理不順であれば、予定日がずれてもわかりにくく、基礎体温の変化で気づくケースもあります。
妊活中であれば、生理予定日から10日以降に妊娠検査薬でチェックしてみましょう。
あまり早くに調べると陰性結果となり、正確な判断ができませんので、さらに1週間後の検査をおすすめします。
着床の痛みと生理痛の違い
妊娠したことがないと、着床痛が痛みであるかを判断することは難しいでしょう。
先輩ママさんの話では「生理痛に似ている」との声もありますが、本当でしょうか。
お腹の痛くなる場所
着床痛は受精卵が子宮内膜に到達し、もぐりこんで根を張るときに感じる痛みです。
普通に考えれば、子宮周辺に痛みが出そうなものですが、人によって痛みを感じる場所には差があります。
・生理痛とは違った痛みが子宮あたりにある
・腰やお腹が重く感じる
・足の付け根(股関節あたり)が痛む
お腹が痛くなる期間も、数時間でおさまることもあれば何日も続くなど、人によって場所など違いがありさまざまです。
生理痛との違い
生理痛の症状はさまざまで、腹痛だけで終わる方もいれば、胃痛や吐き気、鈍痛があるケースもあります。
月経前症候群であれば、長い期間をつらい症状で過すことになります。
着床痛は短期間でおさまりますので、神経質にならずにゆったりした気持ちで過ごして下さい。
生理中の不快感や腰痛・腹痛に近い感じと言われてますが、個人差がありますし、必ず起きるものではありません。
検査薬が陰性で生理が始まらず、生理痛のような強い痛みがおさまらない場合、何らかの病気が隠れている可能性もあります。
自己判断は危険ですから、少しでもおかしいと感じたら産婦人科を受診しましょう。
お腹の痛みが着床によるものだったら
生理の予定日になっても始まらず、上記のような不快感や痛みがあるようであれば、着床痛である可能性が高くなります。
タイミングを計って検査薬で確認し、病院で診察を受けられるようにスケジュールを立てましょう。
妊娠検査薬を使う
市販の妊娠検査薬は、尿に含まれるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンに反応します。
使用のタイミングは、一般的に生理予定日から1週間後が目安になっています。
hCGホルモンは早くに分泌されるので、前倒し検査をしたくなりますが、使用する検査薬が異なりますので注意が必要です。
少しでも早く着床を確認したい場合には、尿中のhCGが25IU/L以上で反応する「早期検査薬」を使いましょう。
こちらであれば、生理予定日から使用でき、着床の確認が可能です。
生理周期がきちんとしている女性であれば正しく反応しますが、そうでない場合には正確な判断がしにくくなります。
通常の検査薬でも、焦って検査をすると陰性結果がでてしまいますから、前回の生理日と基礎体温をチェックしてから使うようにしましょう。
早めに産婦人科で受診する
妊娠検査薬で陽性反応が出れば、無事に着床が確定したことになりますが、できるだけ早くに産婦人科を受診しましょう。
通常であれば、受精卵は卵管を通って子宮内に戻り、内膜に着床します。
ところが、卵管や卵巣・子宮筋に着床してしまう受精卵もあり、放置しておくと組織が破壊され母体が危険にさらされます。
また、着床サインがあったり陽性反応があっても超音波検査で胎児の姿や胎嚢が確認できなければ流産です。
自己判断で妊娠と決めつけるのではなく、きちんとした診察で確認することや、感染症の危険性はないかを確かめましょう。
まとめ
妊活中の女性にとって、着床の痛みを感じることは大きな喜びに繋がります。
待ちにまった赤ちゃんが、お腹のなかに宿るのですから、早くに病院で確かめたい気持ちもあるでしょう。
しかしながら、着床痛には医学的根拠がなく、感じない方のほうが多いので、あまり神経質に考えないようにしてください。
着床してからの妊娠初期は、体調も変化しやすくマイナートラブルが起こりやすくなります。
妊娠検査薬で反応が出たら、着床痛の有無に関わらず早めに病院を受診し、気持ちを穏やかに過ごしてください。