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妊娠中の流産の可能性とは?注意すべき傾向について解説

新たな命を授かった喜びと同時に、妊娠した女性には不安がついてまわります。

流産は妊娠初期に起こりやすいと言われ、その確率は全体の約15%にもなっています。

そのうち、8割以上が妊娠12週(妊娠3ヵ月)までに起こっていて、その原因は染色体異常によるものです。

今回は流産の兆候や気を付けなければならないことについて解説します。

流産とはなにか?

染色体異常が原因とされている流産は、年齢が深く関係しているとも考えられています。

ここでは、流産する時にどのような兆候があるのか、妊婦さんが判断できる症状はどんなものかを解説します。

また、年齢と流産の関係についても触れてみましょう。

流産の時に起こる症状とは?

妊娠2カ月で胎児は2〜4cm、妊娠15週で16cm、22週には約25cmまでに成長します。

赤ちゃんが小さい妊娠初期では、ほとんどの女性には主だった症状がありません。

妊婦検診で心音が確認できず、流産と診断されるケースも少なくはないのです。

ところが、妊娠15週前後にもなれば、赤ちゃんが大きくなっていますので、出血や腹痛が起こる方もいます。

流産の症状は個人差があるため、出血が止まらない・継続性のある腹痛など、いつもとは違うと感じたら、かかりつけ医の診察を受けましょう。

流産が起こる頻度とは?

1回の妊娠における流産の発生確率はおよそ15~20%ほどとされています。

妊娠を希望する女性の中には、何度も流産を繰り返してしまい、妊娠を継続できない方がいます。

流産を経験すると、多くの女性が生活習慣や過ごし方が悪かったのではないかと自分を責めてしまうでしょう。

流産の原因のほとんどは、胎児側に原因があるので、予防することが難しいのです。

年齢が上がるほど流産は起こりやすいのか?

老化は、見た目の変化だけでなく内臓や筋肉、細胞にも起こっています。

35歳から急速に卵子の老化が始まるため、40歳以上の妊娠にはリスクが高くなります。

つまり、歳をとるほどに流産が起きやすくなってしまうのは、卵子の老化によって遺伝子異常が起きてしまう確率が高くなってしまうことが原因です。

流産の種類とは?

妊娠22週目までに、妊娠が継続できず、赤ちゃんが死亡すると流産という扱いになります。

一口に流産と言っても、それぞれに処置方法やその後の対応が異なっているのです。

人工流産

妊娠の継続が難しいと判断した場合、人工的に流産させる方法で、妊娠中絶することです。

母体保護法により、母親の体の安全を第一に考えたうえで行われますが、条件を満たしていない場合には行えません。

その条件とは、妊娠22週未満・本人とパートナーの同意がある・医師会指定の病院で手術が行われることです。

妊娠12週までは、医師による手術で子宮から内容物を取り出します。

それ以上になると、赤ちゃんの体が成長していますので、薬によって疑似的な陣痛を誘発し、出産して赤ちゃんを取り出します。

合併症の危険性があるため、術後は安静に過ごし子宮が元に戻るのを待ちます。

化学流産

妊娠検査薬の精度が上がったため、早い段階で陽性反応があらわれます。

それを踏まえて産科でエコー検診を受けますが、まれに胎嚢が確認できないケースがあり、これを化学流産とよんでいます。

はっきりした原因は不明で、着床したにもかかわらず受精卵が胎嚢までに至らないと検査薬に反応だけがでてしまうのです。

胎嚢がなくても、妊娠兆候を感じている場合には、子宮外妊娠の可能性がありますので検査が行われるケースもあります。

稽留流産

細胞分裂の途中で成長が止まってしまい、お腹の中で赤ちゃんが死亡した状態が稽留流産です。

原因は受精卵の染色体異常など、先天的な要因がほとんどで、母体に症状がないために妊婦健診で心音確認できずに発見されます。

赤ちゃんはお腹の中で死亡していますので、診断1週間以内に手術により取り出します。

約2ヶ月は安静に過ごして、子宮機能の回復を待ちます。

その後は、今まで通りの生活を送りながら妊活も可能です。

切迫流産

強い腹痛や出血があり、妊娠20週以内で赤ちゃんの命が失われる可能性が高い状態を指しています。

切迫流産と診断されたら、安静第一で体を休めます。

場合によっては、お腹のハリを抑える薬を投与し続けるために入院が必要です。

流産の診断とは?

流産は5週から11週の間に起こりやすく、自分では気づかずに、産婦人科で診断されることがほとんどです。

超音波で確認

妊娠初期の場合、検査薬で反応が出たにもかかわらず胎嚢が観察できなければ化学流産です。

妊婦初期で、心拍や胎嚢が確認できなくなった場合には、内診と超音波検査が行われます。

母体に主だった症状がない場合には、化学流産もしくは稽留流産と診断されます。

出血と腹痛を伴う場合、超音波検査で胎児の心拍が確認できなければ進行流産、心拍があれば切迫流産と考えられます。

血液検査

切迫早産の場合、子宮内に細菌が入り込むことで起こりやすいことから、血液検査が行われます。

白血球数や炎症反応を確認し、感染がわかった場合には抗菌薬の投与を検討し、治療を行います。

腹痛や出血があるにもかかわらず、子宮内に異常や妊娠兆候がない場合には、子宮外妊娠を疑い血液検査するケースもあります。

子宮外妊娠は妊婦さんの体に負担をかけ、命の危険にもかかわるため、早急に妊娠を終わらせなくてはいけません。

流産の手術費用について

流産は妊婦さんにとって、耐えがたくつらい出来事です。

出産費用を、流産手術に使うことは苦しくいたたまれないものですが、万が一のことを考えて知識として覚えておきましょう。

初期の手術

12週未満の流産は、保険診療となり約1〜2万円(3割負担の場合)の処置費用がかかります。

医療保険の対象ですから、必要な提出書類などを確認しておきましょう。

人工流産は、保険対象外で実費となり約9〜15万円が相場ですが、処置費用以外に検査料金などが必要です。

病院によって費用が異なりますので、受診前に確認しましょう。

中期の手術

12週以上22週未満での流産の場合、は出産扱いとなるため、約45万円の費用が必要になります。

出産一時金の対象となり、40万円については健康組合から病院に支払われます。

人工流産の場合も、一時金対象となりますので医療機関に問い合わせましょう。

ただし、健康保険は対象外です。

中期の流産では、胎児の埋葬代金が手術代金とは別に2万円かかります。

流産後はいつ妊活をすればいいの?

流産後は体が回復すれば妊活を再開できますが、心身ともに不安やストレスを抱えたままでうまくいくのか心配になるものです。

妊活の再開はいつからか、注意点をまとめました。 

2回生理が来てから

流産後、子宮が元に戻るまでは個人差がありますが、約2か月程度で回復します。

回復の兆しが見えると、通常通りに生理が始まりますので、生理が2回順調に来たら妊活を再開しましょう。

基礎体温を毎日測る

妊活には、自分の体がきちんと機能しているかを知ることが大切です。

基礎体温を計ることで、自分の体のリズムが回復しているかどうかがわかります。

リラックスできる時間を作って、身体のバランスを取り戻していきましょう。

流産後3か月生理が来なければ病院へ

流産後は、子宮内容除去術が行われ子宮が回復するのを待ちます。

しばらくは出血もありますが、2週間程度でおさまりますので安心してください。

術後、3か月たっても生理が始まらない場合には、処置を受けた病院で診察をうけましょう。

まとめ

初期の流産は、受精卵の染色体異常であることが多く、避けるのは難しいのが実情です。

中期以降は、バランスの良い食生活と適度な運動で健康習慣をつけましょう。

喫煙や飲酒は、流産リスクにつながります。

飲酒はお付き合い程度に控え、ストレスを感じないような生活を心がけてください。

それでも流産を繰り返すようであれば、体質や病気が隠れているケースがあるため、早めに専門機関を受診することをおすすめします。