妊娠初期に乳首が痛いのは正常!?初期の不調11個の原因を徹底解説
妊娠初期には、さまざまな不調が起きるものです。
不調が原因で早めに妊娠に気が付く女性もいます。
妊娠だと分かっていても、不調が続くと不安につながるでしょう。
今回は、妊娠の初期症状でお悩みの女性に向けて、妊娠初期の不調の症状や原因・対処法を解説していますので、参考にしてください。
この記事では、乳首の不快感について詳細に解説しています。
この記事の内容
妊娠初期の不調11個の症状とは?
妊娠初期に起きやすい不調の症状を11個紹介します。
あなたのその症状は正常な反応であり、ほかの妊婦さんでも起きている症状かもしれません。
内容をチェックしていきましょう。
眠くなる
妊娠初期はホルモンバランスの影響で、とにかく眠くなります。
妊娠初期に眠くなる症状は、体温が上がっていることだけではなく、プロゲステロンというホルモンが増加するために眠気を伴うのです。
妊娠を継続するための体温上昇とホルモンの増加ですので、正常な反応だと考えてください。
腰・お腹が痛い
妊娠すると腰やお腹が痛いという症状も現れます。
腰の痛みは、胎盤から分泌されるリラキシンというホルモンに、産道を柔らかく広げる作用があるために起こるのです。
また、お腹の痛みの原因は、子宮を収縮しながら妊娠を継続していくために起こります。
そのほか、お腹を支える靭帯が伸びることによっても引き起こされるのです。
妊娠することで下痢や便秘になるケースも多く、そのための腹痛の可能性もあるでしょう。
乳首が痛い・張る
多くの妊婦さんに現れる症状が乳首が痛い、張るなどの症状です。
乳首痛の原因は女性ホルモンが増加するために起こります。
妊娠するとバストがサイズアップするのが一般的で、その影響もあって乳首の痛みが起こるのです。
詳細は妊娠初期に多いバストに関するトラブルの原因と対策の見出しでご紹介していますので、参考にしてください。
微熱が続く
妊娠初期は高温期が続くため、微熱や、だるさを感じやすくなります。
高温期は36.7度以上が妊娠14週頃まで続くといわれており、微熱の高さは個人差があります。
体が浮腫む
体が浮腫む症状も妊娠初期の症状です。
初期だけではなく妊娠期全般にもいえる症状ですので覚えておきましょう。
妊娠するとエストロゲンの分泌が盛んになるため、体に水分を溜め込みやすくなります。
妊娠による血液増加によっても浮腫を感じやすくなるでしょう。
下痢または便秘になる
妊娠初期は下痢になる妊婦さんと便秘気味を訴える妊婦さんがいます。
どちらが正しいということはなく、どちらも正常な反応です。
妊娠初期は黄体ホルモンの影響で下痢をしやすくなるのは正常な反応と考えられています。
反対に、黄体ホルモンには体内に水分を溜め込む働きがあるため、腸内の水分量が少なくなり、便秘しやすくもなるのです。
また、運動不足が原因で腸の働きが悪くなり、便秘しやすくなる方もいます。
尿が近くなる
尿が近くなり、頻繁にトイレに行きたくなるのも妊娠初期では起きやすくなります。
妊娠初期では、まだ子宮はそれほど大きくないため、子宮に膀胱が圧迫されることはありません。
しかし、妊娠初期では女性ホルモンの影響で、膀胱付近の筋肉が緩みやすくなるため、尿意を頻繁に感じやすくなるのです。
子宮に圧迫されての尿意は妊娠中期以降の症状で、妊娠期全般を通して尿が近くなる症状が現れます。
軽い吐き気
妊娠初期の軽い吐き気は、いわゆるつわりの症状です。
人によっては、猛烈な吐き気を催すケースもあります。
妊娠初期の5週目頃から始まり、吐き気のピークは10週〜12週頃です。
おおよそ、16週くらいにはおさまる方が多いでしょう。
永遠に吐き気が続くのでは?と感じがちですが、長くても、妊娠期だけの症状ですので、前向きにつわりには向き合っていきましょう。
つわりは赤ちゃんが元気に成長している証です。
頭が痛い
妊娠初期はプロゲステロンというホルモンの働きが活発になり、頭痛を引き起こしやすくなります。
偏頭痛にもなりやすく、一定の箇所がズキズキ脈打つように痛みを感じるかもしれません。
また、妊娠中の身体の変化から、肩こりや、目の疲れを引き起こし、頭痛を起こす可能性もあります。
匂いに敏感
匂いに敏感になるのもいわゆるつわりの症状です。
妊娠初期に起きやすく、特定の匂いに反応する妊婦さんが多いでしょう。
一般的に多く報告されているのが、「お米を炊いている匂い」が気持ち悪いというものです。
ただし、敏感になる匂いは人それぞれです。
これまでつけていたお気に入りの香水の匂いがダメになるケースや、お肉の匂いが嫌いになるケースなどもあります。
肌トラブルが起きやすい
妊娠初期には、さまざまな肌トラブルを引き起こします。
乳首や乳輪の黒ずみなどはその一つです。
また、乾燥肌になりやすいのも悩みの原因になるでしょう。
妊娠初期に乾燥肌になりやすいのは正常な反応です。
妊娠中は毛細血管が広がるため、肌から水分が蒸発しやすくなります。
そのため、乾燥肌になりやすく、皮膚の痒みなども引き起こしてしまうのです。
この症状いつまで続くの?妊娠初期症状とはいつからいつまで?
では、これまでご紹介した妊娠初期の不快な症状はいつからいつまで続くのかが気になることでしょう。
妊娠初期には、妊娠超初期と呼ばれる期間と、妊娠初期と呼ばれる期間に分けられています。
その期間を過ぎれば、不快な症状も一般的には緩和されていくはずです。
妊娠超初期(2週目〜3周目)
妊娠超初期とは、妊娠2週目〜3週目頃を指します。
妊娠超初期には、少量の出血や微熱が続くなど何かと身体に変化が伴う場合があります。ただ、この時期は妊娠検査薬でも正しく反応しない場合があるので、妊娠の可能性がある方は、「妊娠超初期」から体調や日々の生活習慣を改善していくことをおすすめします。
妊娠初期(0周目〜13周目)
妊娠初期とは、実際に赤ちゃんを授かる(着床する)0週目〜13週目のことです。
この時期にさまざまな不快の症状が現著になります。
ですが、妊娠初期の不快な症状はこの時期がピークで、妊娠中期に入ると、だんだん症状は緩和されていきますので、安心してください。
いつかは終わりがありますので、安心して妊娠期を楽しむといいでしょう。
妊娠初期に多いバストに関するトラブルの原因と対策
ではここからは、妊娠初期の不快な症状である、バストに関するトラブルに対して詳細にご紹介します。
原因と対処法までご紹介しますので、参考にして不快な症状を和らげていきましょう。
胸が張っている
胸が張るという症状は妊婦さんの43%に起こる症状というデータがあります。
妊娠中は胸のサイズが2〜3カップほど大きくなりますので、張るのは正常な反応です。
では、胸の張りの原因と対処法をご覧ください。
原因
胸が張る原因は、女性ホルモンが影響しています。
妊娠することで、エストロゲンとプロゲステロンが増加し、それぞれ乳管や乳汁を増殖させる働きがあるのです。
そのため、乳房が大きくなりやすく、乳房の発達に伴い、胸が張っていきます。
正常な反応であり、不快であっても、異常ではありませんので安心してください。
対処方法
胸の張りの不快感が我慢できないほど辛い場合には、ワイヤー入りのブラジャーではなく、マタニティー用のゆったり目のブラジャーを身につけましょう。
胸を締め付けることで、余計に胸の張りが不快に感じられてしまいます。
また、胸は温めることで余計に張りを感じますので、あまりに症状が辛いときにはを温める行動を一時的に控えてください。
長湯やサウナ、岩盤浴などは胸の張りが辛いときには、控えるべき行動です。
ちくび痛
妊娠初期のバストトラブルには、ちくび痛と呼ばれる症状も現れます。
具体的には、衣服などが擦れて痛い、乳首が張って痛いなどの症状です。
妊娠初期のちくび痛の原因と対処法を見てみましょう。
原因
原因は胸の張りの原因と同じでホルモンの増加により、乳管や乳汁が増量して引き起こります。
また、固い衣服に擦れて痛みを感じるケースもあるでしょう。
いずれにしても胸が大きくなるために起こる現象で心配ありません。
対処方法
対処法は胸を締めつけ過ぎないことです。
大きめのブラジャーに切り替え、ゆったりと胸を支えましょう。
また、素材もできるだけ低刺激なコットンなどに変えることで、症状が緩和されます。
乳首の色の変化
そのほか、乳首の色が黒ずんでしまうことも、妊娠初期にはよくあるトラブルです。
乳首や乳輪が黒ずむことで、直接痛みなどを伴うことはありませんが、気になってしまう方も多いでしょう。原因と対処法をご紹介します。
原因
乳首や乳輪の黒ずみは女性ホルモンが増加することで、メラノサイトが刺激を受けることで起こります。
黒ずみにも個人差があり、元の色素の色によっても目立ちやすい方がいるでしょう。
また、肌の乾燥や、新陳代謝の乱れも黒ずみを悪化させてしまいます。
対処方法
乳首や乳輪の黒ずみを直接解消する対処法はありません。
ですが、産後少しずつ色素が戻りますので、安心してください。
オイルやクリームで保湿することで、黒ずみの進行を多少抑えることができます。
また、栄養バランスの取れた食事を心がけることも、新陳代謝を促すため効果的です。
陥没乳首でも授乳にはそれほど影響しない
妊娠初期には、「陥没乳首」であることも悩みの種になりがちです。
「これから赤ちゃんを母乳で育てたいけど、大丈夫?」と悩んでしまう方は少なくありません。
赤ちゃんは、乳首に吸い付くのではなく、乳房に吸い付くため、陥没乳首でも授乳はできます。
舌で乳首を押し出しながら赤ちゃんは母乳を飲む仕組みです。
そのため、授乳していくうちに自然に陥没乳首は解消されていきます。
妊娠中は、乳首などを引っ張ったり、刺激を与えることで子宮が収縮しやすくなりますので、気になってもあまり乳首に刺激を与えないでください。
妊娠初期に不安を感じる場合はNIPTを受けよう!
妊娠初期の不快な症状で「赤ちゃんは無事だろうか」と感じてしまう場合には、NIPTという検査を受けてみましょう。
NIPTとは?
NIPTとは、母体の血液を調査することで、赤ちゃんの染色体異常を検知できる検査のことです。
妊娠初期(10週0日目)から検査ができますので、不安を抱えている方は、安心のために受けておいて損はありません。
もちろん、赤ちゃんの異常を早い段階で検知できますので、流産しやすいなどの兆候をつかむことにも成功できます。
この検査で胎児への影響はありませんので安心してください。
NIPTで赤ちゃんの異常を検出できる
NIPTで検出できるのは赤ちゃんの染色体の異常です。
染色体の異常で胎児に影響する病とは、「ダウン症候群」や「エドワーズ症候群」「パトウ症候群」になります。
現在では、検査の精度は上がっており、99%の確率ともいわれるようになりました。
先に異常がわかっていれば、心づもりができますし、流産しやすい傾向があることも分かるため、行動が慎重になるでしょう。
少しでも妊娠初期の症状で不安がある方は、NIPTを受けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
妊娠初期の各種不調はほとんどが正常範囲で妊娠中期や後期になれば治るものです。
過度な心配は、母体にも胎児にも悪影響なので、心配し過ぎないでください。
乳首の異常は妊婦さんのほとんどに現れる症状なので、心配はいりません。
乳首の不快感は出産後には解消します。
もしも妊娠初期の症状で胎児への心配が解消されない場合は、NIPTの検査を受けると安心できるでしょう。