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出産予定日は何週目に決まるの?出産予定日を決める方法について解説

妊娠していることがわかると、今度は出産予定日が気になってくるものではないでしょうか。

そこで今回は、出産予定日を決める方法や出産予定日に誤りが起きてしまう場合について解説いたします。

出産予定日は12週目に確定するの?

出産予定日の計算をしたいときは最終月経を用います。妊娠初期の超音波検査(エコー)の胎児の画像を計測して得られた数値から出産予定日を推測しています。

妊娠期間は「月数」表現ではなく「週数」を使った表現に換わっていますが、妊娠期間を表す計算には「受精後胎齢」や「月経後胎齢」を用いています。

妊娠初期の超音波検査で

厚生労働省は、妊娠初期の妊婦検診は超音波検査(エコー)を2回実施することを推奨しています。

多くの医療機関は初診時(妊娠5〜6週頃)と妊娠9〜11週頃に検査しているので、超音波検査で胎児を確認できれば、妊娠12週目までに出産予定日を知ることが可能です。

妊娠期間は「月数」表現ではなく「週数」を使った表現に換わっていますが、妊娠期間を表す計算には「受精後胎齢」と「月経後胎齢」が用いられています。

受精後胎齢

受精後胎齢では、受精日を妊娠期間の初日として計算します。排卵日がはっきり分かっているときに用いる方法なので、基準となる排卵日を知るために基礎体温や排卵検査薬を用います。

受精後胎齢は「満日数」と「満週数」で表すので、受胎後胎齢は排卵日を「0日」として出産予定日を計算します。

「受精後胎齢」は「月経後胎齢」から2週を差し引くことで表わすこともできるので、その時のスタートは「妊娠2週0日」から数えることになります。

月経後胎齢

広く用いられている「月経後胎齢」は、最終月経の初日が分かるときに用いる方法です。出産予定日の計算はこの日からスタートします。

最終月経の初日を用いる計算方法は、定期的におこる月経を利用しているので、基準となる日を思い出しやすく、何かの用具を使うことなく計算できるお手軽な方法として一般的に用いられています。

この「月経後胎齢」は最終月経の初日が1日目として扱い、スタート時点の週数は「妊娠0週1日」と表現します。

出産予定日を決める方法

出産予定日は「月数」か「週数」で表現されています。

月経周期と最終月経から予測する

広く使われている一般的な方法が、最終月経と月経周期で決めていく方法です。

スタートは最終月経の初日を使い、妊娠第1日目は「妊娠0週0日」となり、『妊娠●週●●日』と表現します。

出産予定日は280日後です。妊娠歴の基本となる考え方になるので間違えないようにしておきましょう。

ネーゲレ概算法

計算の複雑さを簡素化した「ネーゲレ概算法」という出産予定日の計算方法があります。

ネーゲレ概算法は、最終月経の開始日とその月から予定日を算出する簡易的な方法です。

排卵日を基準にする

排卵日を基準にする方法は、排卵日から266日後が分娩予定日とする計算です。

排卵は次の予定月経日の2週間前に起きることが分かっています。

排卵日を知りたい場合は基礎体温を記録し、自分の低温期・高温期のパターンを把握しておくことで排卵の目安を立てる基礎体温を利用する方法と、「排卵検査薬」を使って、手軽に排卵日を把握する方法があります。

超音波検査による予測

妊娠初期の妊婦検診でも実施している超音波検査(エコー)は妊娠予定日を決める時にも使われています。最終月経が不明の場合に用います。胎芽の時期は胎児の大きさに個人差が少ない事を利用して、測定値と標準値を比較して妊娠週数を決めます。

測定する部分は、妊娠8~11週の「頭殿長(頭からお尻までの長さ:CRL)」や妊娠11週以降の「大横径(頭の左右の幅:BPD)」「大腿骨長(FL)」などの超音波計測値を使います。頭殿長は座高にあたる長さで、頭の横幅にあたる長さが「大横径:BPD)」です。

しかし、日本産婦人科学会は、『妊娠初期に妥当な根拠で定めた予定日は、中期以降の超音波計測値で変更しない』とする条件を示しています。

受精した日を基準にする

受精した日を特定することは一般的にはとても難しく、予定月経の日からさかのぼって14日前に排卵があることはわかっていても、予定月経のズレや受精から着床までのズレがあるので現実的ではありません。生殖補助医療の場合は受精日を利用しています。

出産予定日カレンダーを利用する

出産予定日が分かっていれば、太陽暦で普通に使っているカレンダーから妊娠週数を確認する方法があります。

また、「出産予定日計算ツール」などもありますが、公的な申請の場合は、医師の診断が必要になるので間違えないようにしておきましょう。

不妊治療(生殖補助医療)を受けている人の場合

体外受精や人工授精、胚移植など生殖補助医療では、受精した日がハッキリ分かっているので、受精した日を基準に266日目を予定日にすることが可能です。

出産予定日に誤りがおきやすい場合

胎児の成長を判断するには妊娠週数が大切な目印になります。同じように出産予定日もお産の準備を整えるために貴重な目印です。

無事に赤ちゃんを産むためや入院する日取り、新しく迎える赤ちゃんの受け入れ環境を整えるためにも目安は必要です。

では、どんな場合に予定日の計算を誤ってしまうのか、解説いたします。

月経不順があるとき

ホルモンのバランスが崩れやすい方や不正出血のある方、月経血の量が少ないタイプの方、月経周期の長い方は出産予定日の誤りが起きやすいとされています。

また、周期が安定していて自分なりに予想がつく周期であれば問題ないかもしれませんが、月経周期が極端に長い場合や不順がある場合は、最終月経の開始日が確認しづらいことから、排卵日の予測が難しくなることがあります。

基礎体温の管理不足

基礎体温の測定は、妊娠を希望しているか、あるいは避妊の目的でグラフを役立てています。長期間、毎日測定する基礎体温の管理は努力が必要です。

予定日を計算するうえでは排卵日を予測できていることはとても重要なことです。基礎体温のグラフが乱れて排卵日の予測が付きにくいときは、出産予定日の計算に誤りが起きやすくなります。

性交日を基準にしたとき

性交日を妊娠0週0日とすることが間違いとされる理由は、性交と受精の関係と受精と着床の意味を間違って妊娠したと認識しているからです。

精子と卵子が出会い、結合することを「受精」と言いますが、妊娠したとは判定しません。

また、受精卵(受精した卵子)が子宮内膜に根を下ろす「着床」という状態ではじめて、妊娠した状態だと判断されますが、受精から着床までは1週間〜10日間かかるので受精だけでは100%妊娠できているとは言えないのです。

まとめ

出産予定日は、手がかりになる最終月経(初日)が分かれば簡単に計算できます。

超音波検査で胎児の発育値を参考にする場合もありますが、計測値と標準値に開きがあるなどの問題もあります。

出産は正期産の範囲を超えない程度が良いものと考えて、出産準備をすすめましょう。

参考文献

・日本産婦人科学会-産婦人科診療ガイドライン 産科編2020

・公益社団法人 日本産科婦人科学会 周産期委員会 – 報告 分娩週数の分布,日本産科婦人科雑誌第73巻第6号,2021年,p.670

・公益社団法人 日本産科婦人科医会 – 産婦人科ゼミナール