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基礎体温からわかる妊娠しやすい時期について解説!

妊娠の確率が高いタイミングは「排卵日の2日前」です。

排卵の前なの?と驚く方もいるかもしれませんが、排卵する前から精子が子宮内に待機することで、受精がしやすくなるのです。

では、排卵日2日前とはいつなのでしょう?それは基礎体温をつけ、記録を残していくことであなたの排卵パターンが分かってきます。

この記事では妊娠を考える方へ基礎体温についてご説明します。

基礎体温とは

基礎体温とは、体が活動していない安静の状態のときに測る体温のことをいいます。

体温は食事や運動などで変化してしまうため、それらが影響しない状態で測定することが大切です。毎日測ることで今の自分の体の状態が分かります。

測定には普通の体温計ではなく、専用の婦人体温計を使用します。

婦人体温計とその測り方について説明します。

婦人体温計

家庭で普段使っている体温計は、測定できる数値が小数点以下1桁までです。それに対し婦人体温計は小数点以下2桁まで測定可能です。基礎体温は、細かい数値の違いを表にして確認することで、自分の体の状態を知ることができます。

婦人体温計には「予測式」と「実測式」があります。

違いについては表をみてください。

予測式実測式
数値の出し方測定開始したときの温度とその変化の情報を元に、計算した数値その時測定した温度
計測時間1分以下5分ほど
精度普通高い

精度が高いのは実測式ですが、朝の貴重な時間に5分も時間がとれないという方もいると思います。

自分に合った方法で続けていきましょう。

基礎体温の測り方

大切なのは測る時間や状況を毎日同じにすることです。体温は体を動かすなどのちょっとしたことで影響を受けやすいため、同じ時間に起床し、寝たままの状態で測定するのがおすすめです。

婦人体温計は脇ではなく口の中で測ります。

1.舌下の付け根、左右どちらかに体温計の先をあてましょう。

2.体温計を舌で押さえるように口を閉じます。

3.体温計が外れないように手で支えます。

☆使用後は洗って清潔を保つようにしましょう。

☆毎朝同じ時刻に、起床したら起き上がらずに測定するのが理想ですが、難しい場合は同じ条件で他の時間帯に測定することも可能です。

基礎体温からわかる!妊娠しやすい時期

基礎体温は体温が低い「低温期」と、体温が高い「高温期」の2つの時期に分かれます。

低温期

低温期にはエストロゲンが分泌され、子宮内膜が厚くなり妊娠へ向けて体の準備が始まります。

エストロゲンの分泌がピークになると排卵が起こります。排卵するとプロゲステロンの分泌が始まり体温が上昇、高温期に移行します。

用語の解説

エストロゲン(卵胞ホルモン)子宮内膜を厚くし、受精卵が着床しやすいよう整える作用があります。エストロゲンが分泌されると肌のツヤがでる作用や精神を安定する作用があります。分泌されている期間を「キラキラ期」ともいいます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)排卵をきっかけに分泌され、厚くなった子宮内膜をさらに妊娠しやすい状態に整えます。体温を上げる作用があります。分泌されている期間は肌あれやイライラなどの症状が出現することがあり、「ブルー期」ともいいます。

月経期

妊娠が成立しなかった場合、子宮内膜がはがれて血液と一緒に体の外に排出されます。

卵胞期

月経期を過ぎると、卵巣で卵子のもとが成熟していきます。この成熟卵胞からエストロゲンが分泌され、子宮内膜が厚くなり妊娠へ向けての準備が始まります。

排卵期

排卵前後の数日間のことをさします。基礎体温をみると、低温期の中でもさらに体温が下がり、ゆっくりと上がり始めます。

体温が一番下がった日から上昇を始めた1~2日の間に排卵が起こります。

高温期

排卵するとプロゲステロンが分泌され、体温は上昇します。プロゲステロンの分泌量が低下すると、体温が下がって低温期へと移り、月経期に入ります。

黄体期

排卵すると卵胞は黄体に変化し、プロゲステロンを分泌します。この影響で体温が低温期から0.3~0.6℃くらい上昇して、高温期へと移行します。

この時期は子宮内膜がさらに厚くなり、妊娠への準備がすすみます。

高温期が続く期間は通常12~14日です。妊娠が成立した場合は高温期が続きます。

基礎体温のタイプを紹介

ここからは代表的なものを6種類紹介していきます。

はっきり2層タイプ

低温期から高温期まで1~2日で移行したあと、12~14日間高温期が続きます。低温期と高温期の温度差は0.3~0.5度です。

はっきりと2層に分かれているこのタイプは、ホルモンが正常に働いている状態です。

ゆっくり高温期タイプ

高温期へ移行する期間が通常よりも長くかかるタイプです。

ゆっくりと体温が上昇するため、曲線がなだらかで排卵期との境が分かりにくくなっています。

グラフが2層に分かれていれば排卵しているため、大きな心配はないといわれています。気になる方は医療機関に相談しましょう。

ギザギザ高温期タイプ

高温期の中でも体温が下がる日があり、ギザギザとした波形になります。

体温を高くする作用のプロゲステロンに問題がある可能性があります。

高温期が短く、低温期が長いタイプ

このタイプは高温期が9日以下で終わってしまいます。

プロゲステロンの分泌量が少ない「黄体機能不全」の可能性があります。不妊の原因ともなるため、早めに医療機関で相談しましょう。

全体ギザギザタイプ

全体的にギザギザの波形で、低温期と高温期の区別がつかないタイプです。

プロゲステロンなどのホルモンに問題のある可能性、排卵していない可能性もあります。

高温期が続くタイプ

高温期が16日以上続く場合は妊娠の可能性があります。

妊娠した際の基礎体温の変化

妊娠をした場合、高温期が通常より長く16日以上続きます。基礎体温のグラフは上がったままの状態になります。

この場合妊娠しているかの検査が必要ですが、市販の妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から検査可能なものが多いため基礎体温測定は続けましょう。

高温期が続いているときに妊娠と間違えやすいのが、風邪です。

妊娠をしていると微熱が続くことがあり、風邪との判別が重要になります。

もし妊娠をしていた場合、風邪薬の成分が胎児に影響を与えることも考えられます。

迷ったときは早めに産婦人科を受診するか、薬を服用しないことをおすすめします。

まとめ

基礎体温を測ることは、妊娠だけでなく自分の体の状態を知るためにも大切です。

ホルモンの異常はないか、「キラキラ期」「ブルー期」など知ることのできる情報はたくさんあります。

毎日同じタイミングでの測定が難しいと、ハードルが高く感じる方もいるかもしれません。一日忘れてしまっても、全く同じ状況でなくても、続けることで自分の体の情報を知ることができます。

ぜひ気軽な気持ちで始めてみてください。