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妊娠線に気をつける時期はいつから?原因を知り、早めのケアで予防しよう!

赤ちゃんが大きくなり、お腹が目立つようになるにつれて妊娠線が気になりますよね。どうして、どんな場所にできるの?と心配な方のために、妊娠線はなぜできるのか、防ぐことは可能なのかをまとめています。

妊娠線っていつから、なぜできるの?

妊娠線は体型の急な変化によって見られる、肉割れ線のことです。最初はピンク色ですが、少しずつ赤黒く変わります。どのような原因で、どんな場所にできるのか説明します。

妊娠線の原因とは?

  • 体型が急に変わり皮膚が伸ばされる

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層で、妊娠により体重が増えると皮下組織が厚くなり、表皮や真皮も引っ張られます。表皮の伸縮性は比較的強いですが、真皮は横への伸びに弱い構造です。皮下組織の脂肪が厚くなり、引っ張られて真皮が裂けてしまうのです。

  • ホルモンの影響

妊娠中はステロイドホルモンが多く分泌されているため、コラーゲンの生成や皮膚の新陳代謝が抑えられます。そのせいで皮膚の柔軟性が低下することも理由のひとつです。また、妊娠中はホルモンの影響で皮下脂肪が増えやすいです。これはお腹の中の赤ちゃんを守るためといわれています。このように皮下脂肪が増えやすいことも、原因として挙げられます。

妊娠線ができやすい場所は?

妊娠線と聞くと、お腹にできるものを思い浮かべる方が多いと思います。赤ちゃんが成長するとお腹がどんどん大きくなり、お腹にできることが多いです。しかし、脂肪がつきやすい場所はどこでもできるので二の腕、胸、脇の下、お尻や太ももにも現れることがあります。

妊娠線はどの時期からできる?

妊娠28週(8か月)以降は赤ちゃんがどんどん成長するため、お腹もかなり目立つようになり妊娠線ができやすくなります。臨月に入り、予定日直前になってから急に現れることもありますので、出産直前まで気をつける必要があります。

妊娠線ができやすい人

同じようにお腹が大きくなるなかでも、妊娠線ができる人もいれば全くできなかったという人もいます。目立つものから小さなものまで含めると、半分以上の妊婦さんにできるとされています。できる可能性が高いのは次のような方です。

  • 2人目以降の妊娠の方

すでに妊娠を経験していると、子宮が大きく膨らみやすいと言われています。そのためお腹も大きくなりやすく、妊娠線が見られることが多いようです。

  • 多胎妊娠の方

双子や三つ子といった多胎妊娠の方は、他の妊婦さんよりも子宮が大きくなるためお腹の皮膚も伸ばされ、妊娠線ができやすいです。

  • 乾燥肌の方

肌が乾燥していると柔軟性が悪くなるため、妊娠線ができる可能性が高まります。冬の乾燥する季節も注意が必要です。

  • 小柄な方

身長が低い人は骨盤も小さいことが多く、赤ちゃんの成長によってお腹が前に大きく膨らみやすくなります。そのため、身長が高い方に比べると妊娠線ができやすいようです。また、もともと痩せている方も皮膚が伸ばされやすいです。

  • 高齢出産の方

年齢を重ねるにつれて、皮膚の柔軟性は落ちてしまいます。そのため、高齢での出産の方が妊娠線ができやすいと考えられます。

正中線との違い

妊娠中は女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンが増加するため、メラニンを作る細胞が活発になります。乳首の色が濃くなることがあるのもこのためです。

そのため、おへその下から恥骨にかけて体の中心に、まっすぐに線が現れることがありこれを正中線と呼びます。妊娠線と勘違いする方もいますが、正中線は産後には消える線です。

妊娠線を防ぐためにケアをしよう!

妊娠線がなぜできるかを説明してきましたが、防ぐためにはケアが大切です。妊娠中の対策を紹介します。

対策はいつからはじめるの?

先ほど述べたように、妊娠線が最もできやすいのは妊娠8か月を過ぎてからですが対策はもう少し早めにはじめるとよいでしょう。具体的にはお腹が少しずつ目立ってくる妊娠中期である16週(5か月)ごろから対策をはじめるのが理想です。つわりがおさまり、体調が落ち着けばはじめるとよいでしょう。

妊娠線を予防するためのケア方法とは?

妊娠線ができないように、どんなことを行えばよいのでしょうか。次のことに気をつけてください。

皮膚を保湿しながらマッサージ

皮膚の柔軟性が低下するとできる可能性が高くなるため、肌を柔らかくするためには保湿が重要です。また、マッサージを行うと皮膚が急激に伸びるのを和らげることにつながります。皮膚を強くこすると色素沈着してしまうので、クリームやオイルを塗って滑りをよくしてからマッサージをしましょう。

妊娠線ケア専用のものも販売されていますが、自宅にあるもともと使っていたものでも大丈夫です。妊娠すると肌が敏感になることがあるので、刺激を感じないかを確認してください。好きな香りのものを使って、リラックスしながら行えるといいですね。

適度な運動を取り入れ、急な体重増加に気をつける

妊娠中は体重が増えやすいですが、適度な運動には皮下脂肪をつきにくくする効果があります。血液循環がよくなり、皮膚の弾力性を維持する効果も期待できます。体調をみながらウォーキングやマタニティヨガなど有酸素運動を取り入れてみましょう。少し息があがり、心地よいと感じられるくらいが運動の強度の目安です。

無理に頑張りすぎないようにしてください。運動をはじめるときには担当の医師に確認し、ケガには十分に注意すべきです。

水分を多くとる

水分をしっかりとることで、新陳代謝を促し肌にも潤いを与える効果があります。妊娠中は1日1.5L〜2Lを目標に水分を摂るとよいです。妊娠前よりもエネルギーの消費量が増えて、汗をかきやすくなっているため妊娠前よりたくさん水分を摂りましょう。冷たい飲み物は身体を冷やすため、常温の飲み物や温かい飲み物をとるようにしてください。

また、一度にたくさんの水分をとっても大部分が尿として排出されてしまうため、こまめな水分補給を意識しましょう。

バランスのよい食事を心がける

肌の柔軟性を保つために効果的な栄養素があります。まず、お肉や大豆製品に多く含まれるたんぱく質は新陳代謝を促します。果物類に多く含まれるビタミンCをたんぱく質と一緒に摂ることで、コラーゲンの生成を促すこともできます。

また、さつまいも、かぼちゃ、人参などに多く含まれるビタミンAは皮膚の修復に役立ちます。ナッツ類やアボカドに多く含まれるビタミンEは皮膚の細胞を守る役割があります。これらを意識して摂るようにしましょう。

しかし、ある栄養素ばかりを偏って摂るのではなくたくさんの栄養素をバランスよく摂ることが肌を健やかに保つために重要です。野菜や大豆、お肉や魚をバランスよくメニューに取り入れてみましょう。

さらし、腹帯を使用してお腹を支える

お腹の筋肉は左右に分かれています。妊娠後期には、この左右の筋肉をつなぐ繊維が伸びてしまうことがあります。腹直筋離開と呼ばれる状態で、お腹が横に広がって妊娠線ができる可能性が高くなります。さらしや腹帯を使ってお腹を支えて筋肉を伸ばさないことが大切です。

腹帯は締め付けすぎたり、押さえつけたりしない伸縮性のあるものを選んでください。腹巻きタイプのものやパンツタイプのものなど、様々なものがありますのでご自身が使いやすいものを選んでください。腹帯にはお腹を冷やさない効果もあります。

妊娠線ができてしまったら?消すことはできる?

妊娠中にどれだけケアを頑張っても、完全に防げないこともあります。できてしまうといつか消えるのかな?と心配になりますよね。以下ではできてしまった後のことをお伝えします。

妊娠線を消すことはできない

できたばかりの妊娠線は赤黒く、触るとボコボコと感じられます。産後半年くらいで少しずつ薄く、白っぽく見えるようになります。できたばかりに比べると目立ちにくくなりますが、残念ながら完全に消えることはありません。

保湿ケアを続けることで目立ちにくくなる

妊娠線になった部分は皮膚が乾燥している可能性があります。クリームやオイルを使い、妊娠線の部分の保湿をしましょう。皮膚に潤いを与えることで新陳代謝を促し、古い皮膚を新しい皮膚にする働きを高めることで目立たなくする効果が期待できます。

皮膚科、美容外科で治療を受ける

自分でケアを続けることである程度目立たなくすることは可能ですが、すぐに効果を感じられないこともあります。そのようなときには、皮膚科や美容外科などの医療機関で施術を受けることで目立たなくできます。産後の生活が落ち着き、赤ちゃんのお世話に少し余裕ができた頃に検討してみてもよいかもしれません。

まとめ

妊娠線は赤ちゃんを育てた立派な証であり、決して恥ずかしく思う必要はありません。しかし、ママになっても綺麗な肌を維持したい!と思うのも悪いことではありません。まずはご自身の体調を最優先に、できる範囲での妊娠線対策を行なってみてください。

参考文献

・こうのとりくらぶvol.55ー産前産後の美容とおしゃれ