知ることで前向きにとらえられる!妊娠後期に寝れない理由と対処法
妊娠後期になると、なかなか夜寝れない、夜中に何度か起きて寝つけないという妊婦さんが増えてきます。
寝れないと疲れが取れにくくなったり、不安になったりすることもあると思います。
原因と対処法を知って、前向きに乗り越えられる方法をご紹介します
この記事の内容
妊娠後期に寝れない原因
妊娠に伴う赤ちゃんの成長やホルモンバランスの変化により、女性の身体にはさまざまな変化が生じます。
特に、妊娠後期ではお腹の赤ちゃんは著しく成長します。
赤ちゃんの成長に伴い子宮が大きくなることや出産が近づくことにより、寝れない状況が生じます。
妊娠後期に寝れない原因について8つご紹介します。
息苦しさ
大きくなった子宮に肺が圧迫され、横になると息苦しさを感じることがあります。
また、妊娠後期では赤ちゃんへの血液の供給量が増えるため、貧血になりやすく、息苦しさを感じることもあるようです。
後期つわり
子宮が大きくなり、胃を圧迫することや胃を持ち上げることで起こると言われています。
また、子宮で腸も圧迫されるため、便秘が悪化して吐き気を感じることもあります。
他にも、ホルモンバランスの変化も原因と言われています。
胎動
赤ちゃんの成長に伴い、胎動を強く感じることがあります。
寝ていても胎動で起きてしまうことや、胎動が気になってなかなか寝れないこともあるようです。
頻尿
子宮が大きくなり、膀胱が圧迫されることにより、尿意を感じやすくなり、お小水の回数が増えます。
また、妊娠後期になると血液の量が増えるため、お小水の回数も増えると言われています。
動悸
大きくなった子宮に臓器が圧迫されて、動悸を感じることがあります。
寝ようとしても、自分の心音が気になり、寝れないこともあるようです。
こむら返り
ホルモンバランスの変化や運動不足により、こむら返りが起こることがあります。
寝ていてもこむら返りで起きてしまい、寝れないこともあるのです。
前駆陣痛
臨月が近づいてくると、出産に備え、子宮が不規則に収縮することが増えてきます。
お腹の張りで目が覚めたり、軽い痛みが生じて寝れなくなったりします。
不安やストレス
出産が近づいてくると、「無事に赤ちゃんが生まれるのだろうか」「陣痛は痛いのだろうか」と不安に感じることが増えてきます。
また、出産後の育児や生活スタイルの変化を不安に感じる方もいるでしょう。
他にも、赤ちゃんが順調に成長していることに喜びを感じる一方で、身体の変化による体調不良をストレスに感じる方もいます。
妊娠後期に寝れなくなったときの対処法
妊娠後期に寝れなくなると、日中に疲労感を感じたり、疲れやすくなったりします。
寝れない場合の対処法について解説しますので、参考にされてみてください。
生活リズムを整える
どうしても夜間目が覚めてしまうと、朝起きたくなくなることもあると思います。
朝起きるのが遅くなったり、二度寝をしたりすると、夜寝れなくなることもあります。
朝起きて約15時間後に眠くなるように体内リズムが備わっているので、なるべく起床時間を一定にして、生活リズムを整えていきましょう。
入浴
お風呂に入り体が温まると、その後体温が下がるときに入眠しやすくなります。
リラックスできるように、38〜40℃程度のぬるめのお湯に浸かるようにしましょう。
ただ、妊娠中の長時間の入浴は体の負担になることもあるので、10分程度を目安にしてみてください。
日中の軽い運動
日中に軽く運動し軽い疲労感を感じることで、夜入眠しやすくなります。
妊婦さんの場合、激しい運動は体の負担になることもあるので、軽めの運動にしてみてください。
ウォーキングやマタニティスイミング、自宅でもできるストレッチやマタニティヨガがおすすめです。
赤ちゃんの胎動やお腹の張りや出血はないか、体の様子に気を付けながら取り組みましょう。
呼吸法
息をゆっくり吐いたり、深呼吸をしたりすることで副交感神経が優位になり、リラックスすることで入眠しやすくなります。
呼吸法は出産のときにも大切なので、ぜひ取り組んでみてください。
夜寝る前にパソコンやスマホ、テレビを見ない
パソコンやスマホ、テレビから出るブルーライトにより、睡眠を促すメラトニンというホルモンの分泌が抑えられるため、睡眠が阻害される原因になります。
また、光の刺激で交感神経が優位になり、眠りにくくなることもあります。
質のいい睡眠を取るために、夜寝る前にパソコンやスマホ、テレビを見るのは控えてください。
仮眠は短時間で
日中どうしても眠くなって仮眠を取ることもあるかもしれません。
仮眠が長くなってしまうと、夜寝れない原因になるので、15〜30分程度にしましょう。
妊娠後期の眠りやすい環境について
妊娠後期に眠りやすくなるための環境についてご紹介します。
寝室の温度や湿度
快適な睡眠を取るためには、寝室の環境を整えることもとても大切です。
快適な温度を保つようにしましょう。
湿度は50〜60%がおすすめです。
クッションの使用
抱きまくらやクッションなどを利用して、寝ていて楽な姿勢が取れるようにしてみましょう。
妊婦さんの場合は「シムス位」が眠りやすく過ごしやすいと言われています。
音楽
音楽を聴くことでリラックスすることにも繋がります。
クラシックや落ち着いたテンポの音楽を選んでみましょう。
香り
好きな香りを嗅ぐことでリラックスすることができます。
妊娠中に使えるアロマオイルを使用するのもいいでしょう。
妊娠後期の不安やストレスの対処法について
妊娠後期の不安やストレスの対処法について解説します。
少しでも不安やストレスを解消して妊娠期間を過ごすことができるように、参考にしてみてください。
相談先
妊娠後期に不安やストレスを感じたとき、どこに相談したらいいか分からない方もいるでしょう。
相談できる場所をご紹介します。
いざというときに相談できる場所があることを知ると安心です。
かかりつけの産婦人科
妊婦健診を受診しているかかりつけの産婦人科で相談することができます。
医師に話しにくい場合は、助産師や看護師に相談されるのもいいでしょう。
お薬のことは薬剤師に、妊娠・出産に伴う各種手続きや書類については受付スタッフに尋ねてみましょう。
助産師会
各都道府県には助産師会があります。
電話相談や来所しての相談、ご自宅に訪問してもらって相談することも可能です。
金額については、各都道府県の助産師会に問い合わせてみてください。
区役所や保健センター
区役所や保健センターには、母子保健に関することを相談できる窓口があります。
電話相談や来所相談が無料で利用できます。
決められた曜日や時間に相談窓口を設けている場合もあります。
自治体によってはメール相談を受け付けているところもありますので、確認してみてください。
まとめ
妊娠後期の寝れなくなる原因と対処法について解説しました。
少しでも休息を取りながら妊娠生活が送れるように、ぜひ参考にしてください。