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赤ちゃんの性別はいつ分かる?妊娠中に性別が分かるメリットとは

赤ちゃんの性別は妊娠中期に入ると、妊婦健診で分かることが多いです。ここでは、妊娠中に性別が分かる時期や、性別判定のメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

この記事を最後まで読めば、メリット・デメリットを把握したうえで、自分に合った方法で性別判定を検討できるでしょう。赤ちゃんの性別が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

赤ちゃんの性別はいつ分かる?判別方法は?

赤ちゃんの性別は、妊婦健診の際にエコー検査(超音波検査)に映った外性器の形で分かります。外性器の違いがあらわれやすいのは、妊娠20週〜23週(6か月)ごろが一般的です。

ここでは、赤ちゃんの性別が分かる時期や判別方法について解説します。

男の子の場合

お腹の赤ちゃんが男の子であると分かるのは、妊娠14週~18週ごろです。両足の間に突起状の外性器が確認できた場合、男の子だとすぐに分かります。

外性器の有無によって判別しやすいので、男の子の方が女の子よりも早く性別が分かるケースが多いです。ただし、妊娠初期ではエコー画像に外性器がしっかり映らず、判別しにくい場合もあります。

なかには「女の子だといわれていたのに実は男の子だった」と驚かれる方もいるでしょう。

女の子の場合

お腹の赤ちゃんが女の子だと分かるのは、妊娠17週~18週ごろが多く、男の子よりもやや遅いです。木の葉のような形をした割れ目のある外性器が、エコー画像で鮮明に映ります。

しかし、女の子は男の子と比べて外性器が分かりづらい傾向があります。胎児が足を閉じていたり、へその緒が邪魔したりして、しっかりと外性器が見えないケースは珍しくありません。

何度かエコー検査を受けるうちに見えることもあるので、なかなか判別できなくても、焦らずに待ちましょう。

妊娠中に性別が分かるメリット・デメリットとは?

妊娠中に性別が分かることで、さまざまなメリット・デメリットが生じます。具体的には下記のような点です。

メリット出産に向けた準備を進められる名前を考える際の参考になる
デメリット性別へのワクワクした気持ちがなくなってしまう性別が誤判定の可能性がある

生まれてくる赤ちゃんの性別が分かっていると、出産前にベビー服やベビー用品を用意する際、色やデザインを選びやすくなります。また、早いうちから名前を決めやすく、お腹の赤ちゃんに名前で呼びかけられるでしょう。

一方、誤判定である可能性もゼロではありません。もしも誤判定だった場合、名前の考え直しや、ベビーグッズの買い替えを検討しなければなりません。

性別の告知に関する注意点

生まれてくる赤ちゃんの性別が気になる方もいる一方、「出産するまで知らなくてよい」と考える方もいます。

また、性別の告知について、かかりつけの産婦人科と考えが異なるケースも少なくありません。そこで、性別の告知に関する注意点について解説します。

性別を教えてもらえない病院もある

告知の結果、望まない性別であると分かり、堕胎の選択をする方は珍しくありません。性別によって出産・堕胎を決めてしまわないように、生まれてくる赤ちゃんの性別を伝えない病院もあります。

また、日本産科婦人科学会によると、「 胎児の性別告知については出生前診断として取り扱う場合は症例ごとに慎重に判断する 」と見解を示しています。性別を知りたい方は、かかりつけの産婦人科医の方針を確認しておくと安心です。

性別を知りたくなければ事前に伝えておく

もしも赤ちゃんが生まれるまで性別を知りたくない場合、妊娠初期のうちに医師に伝えておきましょう。うっかり伝えそびれてしまうと、エコー検査中の医師から性別を告知されてしまうおそれがあります。

あらかじめ性別を知っておいたほうがよいか、生まれてから知ったほうがよいか、迷ってしまう方もいるでしょう。それぞれのメリット・デメリットを比較したうえで、納得のいく選択をすることが大切です。

希望の性別があれば産み分けを試してみよう

「できるだけ希望通りの性別の赤ちゃんを授かりたい」と考える夫婦も多いのではないでしょうか。妊娠前から産み分けを試すことで、希望の性別の赤ちゃんを授かる確率が上がります。

ここでは、自然妊娠・人工授精における産み分けの方法について詳しくご紹介します。気軽に試しやすい方法を取り入れてみましょう。

ジェントルズ法

ジェントルズ法は、精子の性質を活かした産み分け方法です。卵子はX染色体を1本含んでおり、精子の種類によって赤ちゃんの性別が決定します。

種類寿命生き残りやすい環境
Y精子およそ1日アルカリ性
X精子2日~3日酸性

Y精子が受精すると男の子、X精子が受精すると女の子が生まれます。産み分けでは以下のことを試してみましょう。

希望の性別性行為時の注意点
男の子排卵日付近グリーンゼリーを膣内に挿入する女性がオルガズムに達するリン酸カルシウムを含むサプリメントを服用する
女の子排卵日の2日前ピンクゼリーを膣内に挿入する女性がオルガズムに達しない

希望の性別が生まれる精子が生き残りやすいように、膣内環境を整えることが大切です。

人工授精

人工授精における産み分けには、X精子がY精子より重い特徴を活かした「パーコール法」があります。採取した精子を遠心分離すると、X精子が下、Y精子が上に分かれます。

ただし、きっちり分離するのは難しいため、確実に産み分けができるとは限りません。パーコール法による産み分けが成功する確率は、およそ70%前後です。

人工授精で妊娠が成功する確率そのものがおよそ5%~10%であるため、産み分けよりも妊娠の成功を重視する際の選択肢の1つといえます。

NIPT(新型出生前診断)なら妊娠10週から性別判定が可能

妊婦健診のエコー検査で分かるよりも早く、性別を知りたいと考える方は少なくありません。その際は、妊娠10週から検査できる「NIPT(新型出生前診断)」を検討しましょう。

NIPTとはどのような検査なのか、どうして赤ちゃんの性別が分かるのか、詳しくご紹介します。

どのような検査?

これまでに出生前診断として行われてきた羊水検査や絨毛検査は、母体への負担がかかるだけでなく、流産のリスクをともなうものでした。

一方、NIPTは母体の血液採取のみで、お腹の赤ちゃんの染色体を調べられる検査です。母体への負担や感染症のリスクを抑え、安全性に配慮されています。妊婦健診のエコー検査よりも、2か月ほど早く性別が分かるのも大きな魅力の1つです。

染色体異常も併せて検査できるので、赤ちゃんの健康状態の把握にも役立つでしょう。

どうして性別が分かるの?

母体の血液から赤ちゃんのDNA断片を採取し、赤ちゃんの性染色体がXY(男の子)、XX(女の子)のどちらであるかを調べられます。判定の精度は高く、誤判定が少ないのも大きなメリットの1つです。

ただし、NIPTを実施している認証施設では性別判定を取り扱っていません。性別を知りたい方は、性別判定を実施している非認証施設で検査を受けましょう。

まとめ

赤ちゃんの性別は妊娠20週~23週ごろに分かるケースが多いですが、個人差があります。男の子の場合、外性器の形がエコーにはっきりと映るので、女の子よりも早く性別が分かるケースも少なくありません。ただし、赤ちゃんの性別を伝えない病院もある点に注意してください。

現在妊活中で、生まれてくる赤ちゃんに希望の性別があれば、産み分けを試してみるのも有効な手段の1つです。エコー検査よりも早く赤ちゃんの性別を知りたい方は、NIPTも視野に入れるとよいでしょう。

参考文献

・厚生労働省-母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)に関する指針

・日本産科婦人科学会-日本産科婦人科学会雑誌第74巻第7号