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切迫早産と切迫流産の違いは?対処次第で切迫早産は治ります

切迫早産や切迫流産と聞くとあまりいい印象はないかもしれませんが、それらが実際にどういう状態であるかご存知ではない方も多いのではないでしょうか。

切迫早産や切迫流産の兆候や二つの違いについて、知識を身につけておかなければ、早期発見・治療が遅れてしまう可能性もあります。

この2つは、それぞれ状態が違うため、違いや意味について見ていきましょう。

切迫早産とはどういうものか

早産と聞くとなんとなくイメージできるかもしれませんが、「切迫」というと、途端にわからなくなる方も多いでしょう。

そこでまずは、早産と切迫早産の違いや判断の仕方についてご紹介します。

切迫早産と早産の違いは?

早産と切迫早産の意味を理解した上で、それぞれの違いについて見ていきましょう。

早産

早産とは、通常の出産時期である「妊娠37週~妊娠41週と6日」よりも早く出産してしまうことを言います。

具体的には、妊娠22週~妊娠36週と6日までの時期に出産するということです。

妊娠22週未満の場合は流産として区別されますが、国により医療技術が異なるため早産や流産の日数に違いがあります。

早産になってしまうと新生児医療が必要となるケースが多い上に、後で障害が発生する可能性が高い傾向にあります。

そのため、早産にならないためにも定期健診を受けることや、兆候を把握することが大切です。

また早産になる可能性は全妊娠の約5%となっており、主な原因は体質・感染によるものです。

切迫早産

切迫早産とは、端的に言うと「早産になる可能性がある状態」のことです。

つまり、早産と切迫早産の違いは、状態の違いということになります。

切迫早産かどうか判断するには

切迫早産であるかどうかは、3つの兆候から判断します。

①お腹の張り

切迫早産を判断するうえで最も特徴的なものの一つが、お腹の張りです。

妊娠中はお腹が張ってしまうことが多いですが、普段とは違う張り方があれば注意しましょう。

普段よりも痛みが強かったり、痛い時間が長かったりすると切迫早産の可能性があります。。

少しでもお腹の張りに違和感を感じれば、一度受診することをおすすめします。

②破水

正産期以外の破水は、切迫早産や早産の可能性が高いためすぐに受診してください。

尿漏れと勘違いして気づかない方もいますが、臭いや色に違いがあるため注意して見ましょう。

③出血

少量の出血は問題ありませんが、生理時のように出血する(又はそれ以上)、血の塊がある、といった場合は危険です。

おりものに血が混じっている場合でも、心配な方は一度受診するといいでしょう。

切迫早産になりやすい方の特徴

切迫早産になりやすい方は、過度な運動をしていたり、子宮に異常があったりと特徴があります。

特徴を把握し、切迫早産にならないために対策しましょう。

過度な運動やストレスが多い方

過度な運動やストレスは、母子ともに悪影響を与えます。

ストレスはホルモンバランスに乱れを生じ、赤ちゃんへの酸素や栄養の供給に障害をを与えている可能性が高いです。

また自律神経が乱れると、子宮が収縮しやすくなるため切迫早産になりやすくなります。

過度な運動はお腹が張ってしまい、切迫早産へと繋がるため、適度な運動や、休息をとってストレスのない環境を目指しましょう。

子宮に何らかの異常がある方

子宮頚管無力症や前置胎盤など、子宮に何らかの異常がある方は、切迫早産になる可能性が高いです。

予防のしづらい症状もあるため、身体に違和感を感じたら受診しましょう。

切迫早産と切迫流産の違い

切迫早産と似た言葉で切迫流産という言葉があります。

双方にどのような違いがあるのかご紹介いたします。

切迫流産とは

切迫早産は、切迫流産と同様に「流産の可能性がある状態」のことです。

流産は妊娠を継続することが不可能であるのに対し、切迫流産の場合は、妊娠が継続できる可能性が残されています。

切迫早産と切迫流産の違い

どちらも早産や流産になる可能性を秘めている状態ではありますが、どのような違いがあるのか3つの観点から説明します。

原因の違い

名称原因
切迫早産最も多い原因は、「子宮頸管」です。感染症により、子宮が収縮してしまいます。その他にも、過度な運動や多胎妊娠、子宮頸管無力症なども原因の一つです。
切迫流産未だにハッキリとした原因の特定はできておりませんが、初期におこる流産は、染色体の異常によるものだと言われています。また後期におこる流産は、子宮の異常や感染症によるものとも言われています。

症状の違い

名称症状
切迫早産お腹の張りは子宮が収縮しているサインです。収縮によって、子宮頚管が短くなり、子宮が開きやすい状態になってしまいます。
切迫流産下腹部の痛みや出血があります。

治療法の違い

名称治療法
切迫早産絶対安静が一番の治療法です。切迫早産の間は、お腹が張りやすいため張り止めの薬も処方されます。感染症が原因であった場合は、膣内洗浄や抗生物質の投与がなされます。
切迫流産妊娠12週目未満の切迫早産は、経過観察くらいしか取れる手段がない場合もあります。感染症を防ぐ抗体物質の摂取や、お腹の張りを抑える薬など、症状に応じて必要な薬が処方されます。

切迫早産と判断されたらどうすればいいの?

切迫早産と診断された場合は、とにかく安静にしていることが大切です。

自宅で安静にしていられる場合は、自宅療法をし、症状が重いまたは自宅では安静にしにくい方は、入院で治療します。

自宅安静で治療する

自宅で安静にしている場合は、処方された子宮収縮抑制薬を飲むことと、極限まで動かないことが重要です。

家事や育児など身体に負担がかかることは、パートナーに任せ、とにかく横になったまま動かず、トイレや食事など最低限のことしか行わないようにしましょう。

ネットスーパーで買い物をする、パートナーに任せる、家族や友達にサポートしてもらうなど、一人では厳しい場合は、周りに協力してもらうことが重要です。

外出はもちろん禁止ですので、医師の絶対安静が解除されるまで家でおとなしくしましょう。

入院安静で治療する

症状が重たい場合は、入院で治療を受ける必要があります。

張り止めの薬の他に、点滴や状況次第では手術も必要です。

それぞれの状態に合わせて、ベッドから動いてはいけない場合もあれば、トイレやシャワーは可能な場合もあります。

自宅、入院どちらで治療するにせよ、安静にしていることが重要です。

まとめ

切迫早産と切迫流産の違いについて見てきましたが、切迫早産のほうが、早期発見で治療できることが多いです。

そのため、定期健診に行ったり兆候を把握したりして、症状が悪化しないように気を付けましょう。

切迫早産や切迫流産は、どちらも症状が重くなると危険性が高くなるので常に気を付けておかなければいけません。

お腹の張りや出血、破水など身体のどこかにサインが現れるため、見逃さないように注意しましょう。

本記事を参考に、切迫早産や切迫流産の知識を深め、可能な限りできる範囲で予防してください。