つわりはいつからいつまでなの?種類別の対処法や過ごし方をご紹介
皆さまの中には、「つわりっていつ終わるの?」「つわりがないけど大丈夫?」といった不安を抱えている方もいるかもしれません。そこで、今回は、このような心配事を持つ方のために、つわりの時期・種類・つわりがある人ない人の特徴などを解説します。つわりの種類別の対処法や過ごし方についてもわかりやすくまとめておりますので、お悩みの際にはぜひ参考にしてください。
この記事の内容
つわりとは
つわりの時期や原因について解説いたします。
つわりとは
つわりとは、妊婦さんに起こる妊娠特有の症状で、食欲不振や吐き気、嘔吐などがあります。
つわりは食べづわり、においづわり、眠気づわり、などさまざまな症状が出ることがあります。
においや空腹時に誘発されることが多いため、これらをできるだけ避けることが大切です。
つわりの時期
つわりが始まる時期は人によってさまざまですが、多くの方は妊娠5週目から始まると言われています。また、つわりが治る時期についても人それぞれ異なります。多くの方は妊娠12週を超えると落ち着いてくる傾向にありますが、妊娠後期まで続く方も中にはいます。
つわりのピーク
ピークを迎える時期は、人によって異なりますが、妊娠8〜9週にピークを迎える方が多い傾向にあります。
10週を超えると少しずつ症状が和らぐことが多いです。
つわりの原因
原因は未だ明らかになっていません。ただし、以下のことが原因なのではないかと言われています。
- 妊娠することで、栄養不足になる
- ホルモンバランスが関わっている
プロゲステロンの働きによってホルモンバランスや体温調節機能が乱れ、寝つきが悪くなることがあります。
つわりの種類
つわりの種類や症状について解説いたします。
吐きつわり
吐きつわりは、食事を摂ると吐き気が襲ったり、嘔吐してしまうのが代表的な症状です。中には、食事を摂っていない状態でも、常に吐き気や嘔吐が続くこともあります。
食べつわり
食べつわりは、空腹時に吐き気が襲ったり、嘔吐してしまう症状が代表的です。食べつわりに悩まされている方は気分が悪くならないために、常に食べている傾向にあります。
においつわり
においつわり、においを嗅ぐと吐き気に襲われたり、嘔吐してしまう症状が代表的です。
眠りつわり
眠りつわりは、いくら寝ても眠気や倦怠感が取れない症状が代表的です。
つわりの種類別の対処法
つわりの種類ごとに対処法をご紹介いたします。
吐きつわり
吐きつわりに悩む方は、食べられる時に食べられるものを食べましょう。つわり中でも食べられるものは人によって異なるため、ご自身の口に合うものを見つけてください。
食べつわり
食べつわりに悩む方は1回の食事量を減らし、こまめに食事を摂ると良いでしょう。空腹時に気分が悪くなってしまうため、どうしても常に何かを食べてしまう傾向にありますが、妊婦さんにとって体重や血糖値の管理も大切です。食べる際には、なるべく低カロリーなものや野菜、水分をこまめに飲む事で、空腹を紛らわせましょう。
においつわり
においつわりに悩む方は、なるべくにおいの発生源に近寄らないこと、それができない場合は嗅がないように布やマスクで抑えるようにしましょう。においの発生源に近寄らないことが1番ですが、どうしてもできない場合もあります。気分の悪くなるにおいは人それぞれ異なりますが、ご飯の炊けるにおいや生魚のにおいがよくあげられます。家族が料理をできる場合は良いですが、そうでない場合もあるでしょう。そんな時には、布やマスクで鼻を覆い、なるべくにおいを嗅がないように工夫しましょう。
眠りつわり
眠りつわりに悩む方で働いているなど眠れない状況にある場合は、体を動かしたり、顔を洗ったりして、眠気を覚ましましょう。また、つわりで強い眠気や倦怠感があることを上司に伝えておくと、理解を得られる場合があります。
また、寝れる環境にある方は、家族につわりによって眠気や倦怠感があることを理解してもらい、できる限り休むと良いでしょう。
つわりの個人差と特徴
つわりは人それぞれ症状が違うように、つわりの程度も異なります。つわりがひどい人がいる一方で、つわりが全くないという方も珍しくありません。では、それぞれの特徴を解説していきます。
つわりがひどい方の特徴
つわりの症状があっても体を休められない環境にある方がつわりがひどい傾向にあります。例えば、働いていたり、上にお子さんがいる場合、つわり中であってもずっと休んでいるわけにはいけません。このような場合、つわりを悪化させてしまい、ひどくなる方が多いようです。
つわりになりにくい方の特徴
つわりの症状がある際に、すぐ休める環境にいる方は、比較的つわりが軽い傾向にあります。症状が出たらすぐ休むことで、症状が改善されるのだと考えられます。
つわりがない方の割合
つわりを経験しない方は、全体の妊婦さんの2割いると言われています。つまり、5人に1人の割合でつわりを経験しないということになります。つわりがない場合でも、赤ちゃんが成長していないわけではありません。つわりと赤ちゃんの成長は比例しないため、つわりが全くなくとも心配無用です。
悪阻とつわりの違い
悪阻とはつわりから始まり、悪化した状態のことで、以下のような症状が当てはまります。
- 食事が摂れない
- 水分が摂れない
- 体重が1週間に1〜2kg減少
- 寝たきり
吐き続けており、食事や水分が摂れていない場合、栄養不足や脱水症状に陥る可能性があります。また、体重が著しく減少していたり、寝たきりの状態もつわりではなく、悪阻だと考えられるため、病院に相談しましょう。
つわり中の過ごし方
つわり中の過ごし方について説明いたします。
適度な気分転換
つわり中は吐き気や食欲不振で、気分が落ち込みやすくなります。好きな音楽を聴いたり、散歩に行くなど気分転換をして、乗り切りましょう。
家事や仕事は無理をしない
頑張りすぎるとつわりを悪化させてしまいます。家族に家事の分担を多く担当してもらったり、代わってもらうなどして、なるべく疲れないように心がけてください。また、妊娠報告は安定期に入ってから周りに報告したいという方が多いかと思いますが、上司には妊娠初期に伝えておき、できるだけ仕事の量を調整してもらい、仕事も無理のない範囲で行いましょう。
つわりを軽減させる方法
つわりを軽減させるには、以下のような方法を試しましょう。
- ストレスを溜めない
- すぐに食べられるものを持ち歩く
- 水分補給をこまめにする
- つわりに効くと言われる食べ物を食べる
妊娠中は体の変化や妊娠・出産の不安から、ストレスが溜まりがちです。ストレスをなるべく溜めないように、適度に運動をしたり、気分の良い日は友達と会って話すなどして、リフレッシュするように心がけましょう。リフレッシュすることで、気分が軽くなり、つわりの不快な症状が軽減されることがあります。
また、すぐに食べれるものを持ち歩いたり、こまめな水分補給をすることで、空腹時にすぐ対応できたり、口の中をサッパリさせ、つわりを軽減させることができます。
また、吐きつわりで悩む方は、つわりに効くと言われる食べ物を食べるのも効果的です。つわりに効くと言われる食べ物は、以下のとおりです。
- 冷たいもの:アイス・プリンなど
- 酸味のあるもの:トマト・いちご・グレープフルーツ・梅干しなど
- 水分を多く含むもの:すいか・ゼリー・お茶漬け・スープなど
つわりに効く食べ物は、人によって異なるため、ご自身に合ったものを見つけましょう。
まとめ
つわりは妊娠初期に起こる食欲不振・吐き気・嘔吐といった症状が代表的で、8割の妊婦さんが経験します。ただし、時期・症状・重さは人それぞれ異なります。つわりは吐きつわり・食べつわり・においつわり・眠りつわりの4種類ありますが、対処法もそれぞれ異なるので、症状に合わせて対処しましょう。あまりにもつわりがひどい場合は、妊娠悪阻の可能性もあるので、心配な方は早めに病院で相談してください。
参考文献
厚生労働省ー妊娠中の症状等に対応する措置
厚生労働省ー未承認薬・適応外薬の要望