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妊娠超初期はいつから?どんな症状があるの?生理前症状との違い

妊娠を心待ちにしている方にとって、気だるさや眠気、おりものの変化など、最初の兆候は不安になる方も多いと思います。妊娠超初期はいつから始まるのか、どんな症状があるのか、気になる方も多いはずです。

この記事では、妊娠超初期の開始時期や気をつけるポイントなどを、着床から妊娠成立までの流れと共に解説します。

妊娠超初期は、妊娠3週頃まで

妊娠初期症状はよく聞きますが、実はその前に妊娠超初期症状がある方がいます。妊娠超初期と妊娠初期について説明します。

妊娠超初期の時期

妊娠超初期の時期は、受精から着床までの非常に短い期間を指します。この期間は通常、妊娠の最初の2週間程度で、妊娠検査が陽性になる前とも言われています。この時期、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、母体の子宮内膜に着床し、胎盤の形成が始まります。妊娠超初期は、赤ちゃんの発育にとって非常に重要な時期であり、母体の体調や生活環境が胎児の発育に大きな影響を与えることがあります。一部の女性はこの時期に妊娠初期症状を経験することがあります。

妊娠初期の時期

妊娠初期症状は、最初に妊娠に気づく兆候の一部です。

一般的な初期症状には、生理遅れ、つわり、乳房の張りや痛み、疲労、頻尿、腹部膨満感、気分の変化、好みの変化、などがあります。特につわりは、一般的に妊娠4~6週に始まり、12週まで続くことが多いです。

しかし、これらの症状がすべての方に現れるわけではなく、症状の程度や持続期間も人それぞれ異なります。また、妊娠初期症状は生理前の症状と似ていて、判断が難しいことがあります。妊娠が疑われる場合は、自己判断でなく医師の診断を受けることが重要です。

妊娠超初期に症状がある方は24%

妊娠超初期に症状がある方は、全体の約24%とされています。妊娠超初期とは、妊娠0週目から3週目のことを指し、この時期には受精卵が着床する過程が始まります。妊娠直後の症状は生理前と似た症状が現れることがあるため、症状だけでは妊娠を確定することは難しいです。妊娠の確認には、医師による診断や妊娠検査薬の使用が一般的です。症状がなくても妊娠している可能性がありますので、症状や体調の変化に注意しながら適切な検査を行いましょう。

妊娠初期には、妊婦さんの95%以上が症状を感じる

妊娠初期には、約95%の方に症状が現れるといわれています。妊娠に伴う体やホルモンバランスの変化が原因となり、特に妊娠4週目から8週目にかけて、症状が顕著に現れることが多いといわれています。

妊娠超初期症状とは、受精卵が着床し始めることで起こる体調の変化

妊娠超初期について、着床から妊娠成立の流れ、症状について詳しく説明します。

着床とは

着床とは、受精卵が子宮内膜に定着することです。妊娠の最初の段階であり、この過程が正常に進行しなければ妊娠が成立しません。受精卵は、卵管を経由して子宮内膜に達し、細胞が分裂して胚盤胞に成長します。着床適応期と呼ばれる短い期間内に、胚盤胞は子宮内膜の表面と接触し、細胞が互いに結合して子宮内膜に固定されます。着床が起こると、妊娠ホルモンであるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が分泌され、妊娠の兆候として妊娠検査薬が陽性になります。

妊娠成立とは

妊娠成立とは、受精卵が正常に着床し、胎児の成長が始まることです。妊娠のプロセスは、排卵、受精、着床の3つのステップから成り立っています。まず、女性の卵巣から卵子が排出され、それが精子と出会い受精することで受精卵が形成されます。次に、受精卵は女性の子宮へと移動し、子宮内膜に着床します。着床が成功すると、妊娠成立となり、胎児の成長が始まります。妊娠の兆候として、女性は生理が止まる、つわりが始まる、乳房が張るなどの症状が現れることが一般的です。医学的には、妊娠検査薬や血液検査によってヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の量が増えることを確認することで、妊娠が成立していると判断されます。

妊娠超初期の症状

1.着床出血

着床とは、受精卵が子宮内膜に固定されることを指します。女性の月経周期の中で、排卵後に受精卵が子宮内膜に到達するのはおおよそ6〜12日目です。

受精卵は、卵管を通って子宮内膜に向かいながら細胞分裂を続けます。この段階で、受精卵は「ブラストシスト」と呼ばれる状態になり、子宮内膜に適切に着床するために必要な物質を分泌します。一方、子宮内膜は厚くなり、血管が発達して、受精卵を受け入れる準備が整います。

2.乳房の張りや痛み

妊娠超初期症状の乳房の張りは、妊娠が始まると女性の体で起こる最も一般的な症状の1つです。これは、妊娠ホルモンの変化により乳腺組織が拡張し、血流が増加することが原因で、乳房が重く感じたり、触れると痛みを感じたりすることがあります。この症状は、妊娠が進むにつれて悪化することがありますが、通常は最初の数週間から数ヶ月で徐々に軽減されることが一般的です。

3.つわり

つわりは、妊娠超初期症状の一つで、多くの妊婦さんが経験する不快な症状です。妊娠5週目から18週目までに現れることが一般的です。これは妊娠によるホルモンの急激な変化が原因と考えられています。つわりの症状には、吐き気、嘔吐、胃の不快感、食欲不振などがあり、症状は個人差が大きく、軽度から重度までさまざまです。

4.疲労感

疲労感は、通常妊娠4-6週目に現れることが多く、多くの女性が経験する一般的な症状です。妊娠による体内のホルモンバランスの変化や血流量の増加、つわりによる食事摂取の変化などが原因と考えられています。

5.基礎体温の変化

排卵後の基礎体温は黄体ホルモンの影響で高温期に入り、平均して36.5°C〜37.0℃前後を維持します。妊娠が成立すると、黄体ホルモンとヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の影響により、基礎体温はさらに高い状態を維持します。

6.精神的不安定

妊娠超初期に精神的不安定になる理由は主に、ホルモンの急激な変化、つわりや体の症状による物理的な要因、生活の変化による心理的ストレスの3つが考えられます。

7.症状がない可能性も

妊娠超初期症状は、必ずすべての方に現れるわけではありません。

個人差が大きく、症状が現れる期間や程度も様々です。症状がほとんどないと妊娠に気づかないこともあるため、生理が来ないことや体調の変化に気づいた場合は、妊娠検査薬を使って確認することが重要です。

妊娠超初期症状は、いつからいつまでのこと?

性交渉から妊娠成立の流れとともに、いつからいつまで症状があるか解説します

妊娠0週0日目は、最終月経開始日

妊娠週数は、一般的に最後の月経の開始日から計算します。例えば、最後の月経が1月1日だった場合、1月8日で妊娠1週目が終わり、1月15日で妊娠2週目が終わります。

性交渉から妊娠までの経過

性交渉により射精された精子は、膣内を通って子宮頸管へと進み、子宮内膜へ向けて移動します。この過程で多くの精子が消失しますが、少数の精子が卵管まで到達します。

卵子は女性の排卵期に、卵巣から放出されて卵管へ移動し、精子と卵子が卵管で出会い、受精が行われます。受精後、受精卵は約2-4日で卵管を通過して子宮内膜に到達し、2−5日かけて着床します。着床が成功すると、赤ちゃんが妊娠中に成長する子宮内膜に固定されます。

着床後、体内でヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが分泌され、これが妊娠検査薬によって検出されることで、妊娠が判明します。

妊娠超初期症状は、性交渉から1−2週間後に出現する

妊娠超初期症状は、性交渉から1−2週間後に出現することがあります。これは、受精後に約2-4日かけて卵管を通過した受精卵が、さらに2−5日かけて子宮内膜に着床し、妊娠ホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン:hCG)の分泌を始めるからです。このホルモンは、妊娠検査で検出されるもので、妊娠の最も初期の兆候として知られています。

妊娠超初期症状かなと思ったら

妊娠超初期は、赤ちゃんの発育が始まる非常に重要な時期です。妊娠超初期に気を付けるべき生活習慣のポイントについて説明します。

生活習慣

1.飲酒・喫煙は避けましょう

妊娠超初期の段階での飲酒や喫煙は、胎児に悪影響を与えるリスクがあります。飲酒は胎児性アルコール症候群の原因となり、知的障害や成長障害を引き起こすことがあります。喫煙は胎児への酸素供給を阻害し、低体重児や早産のリスクが高まります。

2.睡眠をしっかりとり、ストレスを溜めないように

ストレスは妊娠超初期における胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性がありますので、ストレスを溜めないように心がけましょう。リラックスできる環境を整えることや、呼吸法や瞑想などのリラクセーション方法を取り入れることがおすすめです。

3.栄養のあるものを食べよう

胎児の発育に必要な栄養素を十分に摂取することが重要のため、葉酸、鉄分、カルシウム、ビタミンD、オメガ3脂肪酸を摂取するよう心がけましょう。鉄分は貧血を防ぎ、カルシウムとビタミンDは骨や歯の形成に、オメガ3脂肪酸は脳や視力の発達に役立ちます。

4.葉酸を摂取しよう

胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために葉酸を摂取することが推奨されています。葉酸はビタミンB群の一種で、食品やサプリメントから摂取できます。特に緑黄色野菜や豆類、果物、全粒粉などの食品に多く含まれています。

5.感染症対策はしっかりしよう

この時期は、感染症に対する母体の免疫力も低下しているため、感染対策をしっかりと行うことが重要です。手洗い、うがい、マスクの着用など、基本的な感染対策を習慣化しましょう。人混みを避けることも、感染症対策には有効です。

まとめ

妊娠超初期症状は生理前症状と似ているため、妊娠に気づかずに過ごす方も多いです。生理予定日を過ぎても生理がこなければ、妊娠検査薬でチェックしてみましょう。

妊娠超初期症状から妊娠したと自覚することは稀なので、神経質にはならずに、焦らずゆっくり対処しましょう。

参考文献

・日本産婦人科学会 – 流産・切迫流産