/ 妊娠したかも?/

妊娠検査薬をベストなタイミングで使用する方法

性行為後、妊娠した可能性がある方は、本当に妊娠してるのかどうか、気になって「フライングで検査」をしてしまうひともいるのではないでしょうか?

今回は、妊娠検査薬の判定精度の高めたい方、妊娠検査薬を使う最適な時期、失敗しない方法を解説します。

こんな方にオススメ。

妊娠検査薬の判定の精度を高めたい方失敗しない妊娠検査薬の使用方法を知りたい方妊娠検査薬を使う適切な時期を知りたい方

妊娠検査薬の使用方法を正しく知り、ベストなタイミングで正しい結果を知りましょう。

妊娠検査薬の使用方法

妊娠検査薬は、妊娠の有無を確認するための重要な役割を果たします。

受精卵の着床後、体内でhCGが産生されます。

妊娠が起こっているか否かは、妊娠検査薬の判定結果(陽性または陰性)をみて判断します。

妊娠検査薬の使用手順

①妊娠反応薬をパッケージから取り出し、採尿部分に尿をかけます。

尿をかける時間は、おおよそ3~5秒程度です。(妊娠検査薬によって異なる場合があるので、取り扱い説明書を正しく読みましょう。)

②検査薬を平らな台などにおいて、結果を待ちます。

③判定終了のサインがでたら、結果を確認します。陽性、陰性のサインは妊娠検査薬により異なりますが、一般的には「判定窓に線が出る」=陽性(妊娠の可能性が高い)となります。

妊娠の判定に必要な妊娠ホルモンhCGとは?

妊娠ホルモンの人間絨毛性ゴナドトロピン(human chorionic gonadotropin、hCG)は、受精した卵が子宮内に着床したことで、体内に分泌される重要なホルモンになります。

受精した卵が、子宮の内に到着すると、子宮内膜(子宮壁)に着床します。

着床は、受精卵が子宮内膜に埋め込むプロセスです。

このプロセス後、hCGの分泌が開始します。

着床した受精卵から分泌されるhCGは、受精卵の成長を促進する役割を果たします。

hCGは、血液の中に入り、その後、受精卵が着床してから3~4日くらいで、尿に出始めます。

そのため、妊娠の有無を調べる検査薬では、尿中のhCG濃度を検出することで妊娠を判定していきます。

薬局に売られている妊娠検査薬は、この尿の中に含まれるhCGの量が、50IU/Lを超えると反応します。

妊娠検査薬は、尿の中のhCG濃度を検出することで、妊娠の有無を判定していくため、適切なタイミングで検査をすることが大事です。

一般的な妊娠検査薬の使用目安は生理の予定日に1週間を足した日

薬局で売られている検査薬の多くは、一般的な目安としては生理の予定日から約1週間後から使用可能です。

この時期に入ると、妊娠ホルモンhCGの濃度が、十分に上昇してるため、陽性の反応が出る可能性が高まります。

生理の予定日がわからない場合や周期が不規則な場合は、最も遅くても性行為から約2週間経過した後に、検査を行うことを取扱説明書に記載されています。

早期妊娠検査薬の使用目安は生理の予定日から1週間後

市販薬の多くは、生理の予定日から約1週間後に検査することで、妊娠しているかの確認が出来ます。判定が可能なタイミングよりも前に検査薬を使用したい、”フライング検査”を行う方は、「早期妊娠検査薬」をオススメします。

受精後hCGの数値があがり、約6〜12日経過した場合使用可能です。

hCGの量が、これまでの半分、25IU/Lで陽性反応が出るように設定されています。

早期妊娠検査薬は、医薬品の第1類に分類されており、値段は高めなこと、薬剤師のいる薬局でないと買うことができないようになっています。

「早期妊娠検査薬」の注意点は、個人差や排卵の日の時期によって妊娠ホルモンの分泌タイミングが異なる場合があることです。

もし、最初の検査で陰性の結果が出た場合でも、数日経った後に再度、検査することをオススメします。

朝と夜とで妊娠検査薬の結果が変わる?正しい検査方法 

妊娠検査薬は、自宅で行える、妊娠しているかを自身で簡単に確認するための検査薬です。

こちらでは、妊娠検査薬の使用の方法、ベストなタイミングを紹介します。

妊娠検査薬を使用するベストなタイミング

妊娠検査薬の精度を高めるためには、ベストなタイミングで行うことが大事です。

2つのポイントをしっかりと守ることで、hCG濃度を高めた状態で妊娠検査薬を使用することが出来ます。

① 朝一の尿で検査する

朝起きてすぐの尿に含まれているhCGの数値が高いです。

基本的にはどの時間帯の尿でも検査が可能ですが、起床後に検査を行うことで、結果が得られやすいとされています。

②水分を摂りすぎない

妊娠初期ではhCGの数値があがっていないため、水分摂取量で数値が変動してしまう可能性があるので、水分を摂りすぎないことを意識して検査を行いましょう。

妊娠検査薬を失敗しない方法

せっかく検査するなら、失敗しない方法で妊娠検査薬を使いたいですよね。

失敗しないためのポイントをいくつか紹介します。

判定結果は決められた時間で判定する

取り扱い説明書に書かれた時間を過ぎてしまってから結果を見たり、長時間経過してから結果を読むことは避けてください。

検査薬によって異なりますが、約1~5分で結果が出ます。

読み取り時間を守り、二重線やプラス符号が表示されているかを確認していきましょう。

妊娠検査薬の使用期限を確認する

当たり前の様ですが、期限切れの検査薬は正確な結果を示さない可能性があります。

以前、妊娠検査薬を購入して保管したままになっている妊娠検査薬を使用しても、正しい判定結果が出るのかは不明です。

使用する前には使用期限を確認しておきましょう。

妊娠検査薬の取り扱い説明書に従って正しく使用する

妊娠検査薬の正確な結果を得るためには、製品の指示に従って正しく使用することが重要です。

使用前に取扱説明書をよく読み、指定された方法で尿を採取し、検査薬に尿をかけてください、

正確な結果が分かるためには、時間制限に従い待機し、読み取り窓で指定された時間内に結果を確認することも大事です。

妊娠検査薬はどれを選べばいいのか

妊娠検査薬ー種類(早期妊娠検査薬、値段比較)を紹介

メーカー名商品名早期妊娠検査薬妊娠検査薬価格
アラクスチェックワンファスト 2回用1266円
ドクターズチョイスワンステップ妊娠検査薬10回分2070円
アラクスチェックワン1回用 1,000円(税込1,100円)2回用 1,500円(税込1,650円)
ロート製薬ドゥーテストhCGa1本(1回用)880円2本(2回用)1,320円
オムロンクリアブルー 2回用566円
不二ラテックスウー・マン チェック 1回用価格: 800円
アラクスチェックワンデジタル3回用 2,800円(税込3,024円)

市販の妊娠検査薬と病院検査薬の違い

薬局で販売されている妊娠検査薬と同じく病院でも妊娠検査薬を使用する場合があります。

市販で売られている妊娠検査薬は、尿中のhCG値が50IU/Lを超えると陽性反応が出るものが一般的です。

ただし、病院で行う妊娠検査は、尿検査だけでなく、血液検査や超音波検査を行い、視覚的に子宮内に妊娠していることや胎児心拍があることを確認して妊娠判定を行います。

妊娠検査薬では測定できない、25 mIU/ml以下の場合には、血液検査を行います。

5 mIU/ml未満のHCG値は妊娠していないことを意味し、25 mIU/ml以上のhCG値は妊娠していることを示しています。

自宅で使用する一般的な妊娠検査薬で陽性だった場合は、妊娠している可能性が高いため、病院で検査を受けて確定診断を行ってもらうことが必要になります。

「うっすら線」の結果の見方

妊娠反応薬を使用する際には、偽陽性や偽陰性など判定が難しい結果が出る場合があります。

妊娠検査薬を正確に使用するには、妊娠検査薬の結果を正しく見る必要があるということです。

妊娠検査薬の結果を間違った判断をしないように注意点をまとめてみました。

「うっすら線」が出たときの結果の見方

以下の場合は、うっすら線と呼ばれる薄い線が現れる場合があります。

結果の判定を見るのが早すぎる場合

検査薬には、結果が出るまでに指定された時間があります。

反対に、判定時間を過ぎて見てしまうと、誤った結果が表示されてしまう場合があります。

指定された時間内で結果を読み取るようにしましょう。

尿の濃度が薄い場合

本当に妊娠していたとしても、水分摂取の量が多い場合などで尿が薄まることがあります。

十分に妊娠検査薬が反応できるhCG数値に達していない時は、偽陰性になる場合があります。

異常妊娠の可能性

妊娠検査薬の結果が陽性であるにもかかわらず、妊娠の経過が正常ではない場合があります。

偽陰性が出た場合には、病院へ受診し妊娠の有無を確認する必要があります。

偽陽性の可能性

偽陽性の場合は、双子や他の病気が隠れている場合があります、

妊娠すると、妊娠検査薬は、妊娠ホルモンhCGの存在を検出することで陽性反応を示します。

双子妊娠の場合、妊娠ホルモンの量が通常よりも高くなるため、検査薬が陰性反応を示すことがあります。

また、一部の疾患や異常な妊娠状態では、妊娠ホルモンhCGが過剰に分泌されることがあります。

確定的な結果を得るためにすること

妊娠初期では、ホルモン(hCG)の濃度が日々増加していきます。

初回の検査で妊娠を示す陽性結果が出なかった場合でも、数日または1週間後に再度検査を行うことで、ホルモンの濃度が増加し、妊娠反応が確認できる可能性があります。

また、より確定的な結果を得るためには、病院に受診し、血液検査や超音波検査(エコー検査)を行い、胎児の存在や発育、子宮内の状態を評価することができます。

特に妊娠が初期段階の場合、超音波検査は妊娠の確認や異常の有無を明確にするために重要です。

妊娠検査薬で陽性が出た場合は数日中に病院受診をしましょう

妊娠検査薬で陽性の結果が出た場合は、なるべく早く医療機関で診察を受けましょう。

病院での診察や検査を受けることで、正常妊娠の確認や妊娠初期のケアを受けることができ、母体と胎児の健康を守るために重要なことです。

参考文献

・ロート製薬商品情報 – 妊娠検査薬・株式会社アクラス – 妊娠週数と尿中hCG濃度