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妊娠12週妊婦さんの体調変化と赤ちゃんの成長は?気を付けたい食事も解説

妊娠12週目、まだつわりが続いている妊婦さんも多いのではないでしょうか?

つわりはいつまで続くのか、症状は治まるのか不安に思ったり、赤ちゃんは大丈夫なのかと心配になったりするかもしれません。

今回は、妊娠12週目の体調の変化と赤ちゃんの成長、気を付けたい食事について解説します。 

妊娠12週軽くなるつわりの症状と流産のリスク

妊娠12週目、つわりはまだ続くのか気になるところです。

この時期の妊婦さんの体調はどのように変化していくのか解説します。

つわりが軽減

今まで続いていたつわりも、12〜13週ごろから症状が軽くなり、ほとんどの場合15〜16週目ごろには収まってきます。

つわりが治まって食欲が出てくると、つい食べ過ぎてしまう方も多いので、急に体重が増加しないよう注意しましょう。

低下する流産のリスク

日本産婦人科学会によると、医療機関で確認された妊娠のうち15%が流産になり、そのうち8割以上が妊娠12週未満の早い時期に起きているそうです。

胎盤が完成し始めるこの時期から流産のリスクが低くなり、安定期に向かっていきます。

基礎体温が低下

妊娠後高かった体温は平熱に戻ってきます。

胎盤から徐々にホルモンが分泌されるようになりホルモンバランスが安定して、だるさや熱っぽさもなくなり体調も安定してくるので、気持ちにも余裕が出てきます。

今までできなかった仕事や家事をこなしたい気持ちになるかもしれませんが、無理は禁物ですので体に負担のないように過ごしましょう。

12週目の赤ちゃんの大きさと成長

12週目の赤ちゃんはどれくらいの大きさで成長しているのでしょうか。

ここでは大きさや体の発達について解説しますので、ご参考にしてください。

赤ちゃんの大きさと胎動

12週ごろの赤ちゃんは、頭からお尻までの長さ(CRL)が平均5〜6cm、果物に例えるとみかんくらいの大きさです。

手の指がはっきりしてきて子宮の中には用水が増え、体を曲げたり延ばしたり、キックしたりと動きが活発になってきます。

妊婦さんによっては胎動も少しずつ感じられる時期です。 

胎盤は完成期

12週目ごろから胎盤が完成期に入り、へその緒が長く太くなるため、お母さんから栄養と酸素を受け取れるようになってきます。

骨や筋肉も発達してきて体毛も生えてきて、心臓は左心房・左心室・右心房・右心室の4つの部屋が出来上がります。

超音波検査では、赤ちゃんらしい体つきが確認できるでしょう。 

まだはっきりしない性別

この時期、器官の形成も終わり外性器が出てきて、男女の差が見られます。

場合によっては超音波検査で性別がわかるかもしれませんが、まだ判別は難しく、はっきりと区別できるようになるのは少し先でしょう。

おなかがふくらみ始める時期

赤ちゃんの成長に伴い、おなかも少しずつふっくらし始めます。

この時期の見た目の変化や気を付けたい点を解説します。 

マタニティウエアの準備

おなかが少しずつふっくらしてくるので、締め付けるものは避け、ゆとりのあるマタニティウエア・マタニティ用の下着に替えていく時期です。

ショーツはおなかやヒップが冷えないように全体を包み込むもの、伸縮性があり長く使える点などを重視して選ぶといいでしょう。

ガードルや腹帯などもさまざまなタイプのものがあるので、必要に応じて自分に合ったものを選びましょう。 

妊娠線のケア

妊娠線はおなかが大きくなるにつれて皮膚が引っ張られて線状の筋が入る状態です。

早い方は妊娠中期から出始め、一度できると完全には消えないため、早い時期からオイルやクリームで保湿ケアを始めておくといいでしょう。

おなかだけではなく、妊娠中脂肪の付きやすいお尻や二の腕、わきの下や胸の周りなどもケアしておきたい部位です。 

おなかの圧迫は赤ちゃんに負担

おなかを圧迫しないように服装や行動にも気を付けましょう。

おなかのふくらみは目立つほどの変化ではないかもしれませんが、圧迫してしまうと血液の循環が悪くなり子宮が過剰に収縮する可能性があり、赤ちゃんに負担をかけてしまいます。 

妊娠12週目の過ごし方と注意点

つわりが収まり体調もよくなってくるとだんだんと気持ちに余裕も出てくるでしょう。

過ごし方や注意点を解説しますのでご参考にしてください。 

適度な運動

食欲も増してくる時期なので、体重の急激な増加に注意しましょう。

妊婦さん向けのヨガやスポーツ、ウォーキングなどを取り入れながら適度に運動し、体重管理をしていきましょう。

おなかが膨らみ始めると腰に違和感がでる方も多いかもしれません。

そのときは、軽い妊娠体操などを行って腰をリラックスさせ、冷やさないようにしましょう。

食べすぎには注意

つわりが落ち着くと食欲がでてきます。

急激な体重増加は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病など、さまざまなトラブルのリスクを高めてしまう可能性があります。

食べすぎには注意してバランスのいい食事を心がけましょう。 

出血や腹痛などがあれば受診

つわりも良くなり流産のリスクも低くなる時期ですが、赤ちゃんの成長による子宮の大きさの変化やホルモンの影響による便秘などが原因で、おなかの痛みがでる場合もあります。

また、赤ちゃんが大きくなるにつれて暴行が圧迫され尿意が近くなりますが、我慢すると膀胱炎などのリスクがあるため我慢しないようにしましょう。

痛みや出血が続くなど気がかりがあれば、定期受診を待たずに早めに受診しましょう。

妊婦さんにいい食べ物と控えたい食べ物

食欲が出てくると気になるのが食事です。

また、胎盤が完成すると、赤ちゃんはお母さんから栄養をもらいます。

ここでは赤ちゃんに必要な栄養素や積極的に食べたいもの、控えた方がいいものについて紹介します。

赤ちゃんに必要な栄養素

葉酸は赤ちゃんの細胞の生産や再生を助け、体の発育に役立ちます。

また、赤ちゃんには血液を通して栄養が送られるので、お母さん自身が貧血にならないよう鉄分を積極的にとりましょう。

他にも、赤ちゃんの骨格を作るカルシウム、筋肉や血液など体を構成する主成分となるタンパク質も重要な栄養素です。

積極的に取り入れたい食べ物

葉酸が含まれるホウレン草やブロッコリーなど緑色の野菜、鉄分が含まれる牛肉や納豆、ナッツ類は積極的に取りましょう。

また、カルシウムが多く含まれる乳製品や小魚類、大豆製品も大切です。

肉類や魚介類のビタミンB群、柑橘類などのビタミンCを含む物は、必要な栄養素の吸収を手助けするので一緒に取ると効率よく必要な栄養素を取り入れられます。

よく過熱をし、バランスの良い食事を心がけましょう。 

控えた方がいい食べ物

うなぎやレバー、昆布やひじきは過剰に摂取すると赤ちゃんの成長に影響を及ぼす可能性があるので、食べすぎには注意が必要です。

また、インスタント食品や惣菜などの塩辛い食事は避け、塩分を取りすぎないように気を付けましょう。

赤ちゃんの発育に影響を与えるリスクがあるアルコールやカフェイン、食中毒の危険性がある生ものは避けましょう。 

まとめ

つわりが軽くなり、流産のリスクも低くなる時期です。

胎盤は完成期に入り、赤ちゃんはへその緒を通してお母さんから酸素や栄養素を受け取り始めます。

骨や筋肉も成長し、超音波検査では赤ちゃんらしい体つきがみられるでしょう。

お母さんはおなかがふっくらし始めるころですので、圧迫しないマタニティウエアに替えていく時期です。

またホルモンバランスも安定してくるので気分にも余裕が出てきます。

食欲も増してきますので、食べすぎに気を付けてバランスの良い食事を心掛け、適度に運動をしましょう。