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2人目の出産平均年齢は?兄弟の理想の年齢差や適齢期について

第1子を出産したあと「2人目の子どもをいつ出産するか? それとも1人っ子として育てるか?」という選択に迫られます。

この選択にはご夫婦の年齢や意思、経済的な条件、ご家庭を取りまく育児環境などさまざまな条件を含めて考えなければなりません。

将来の参考として、2人目の出産平均年齢や兄弟の理想の年齢差、2人目の子どもをもうけるうえでの課題などを中心に解説しています。

2人目の出産平均年齢は?

「結婚したら子どもは3人欲しい」など、結婚前には子どもに関してさまざまな希望があります。

ところが実際に1人目の子どもを出産してみると、予想以上にお金がかかったり、周囲の理解が少ないなどの問題に直面するかもしれません。

まずは現実的な数字を見ていきましょう。

2人目の出産平均年齢は?

厚労省が令和3年に発表した「出生に関する統計」によると、昭和50年の第1子平均出産年齢は25.7歳、第2子平均出産年齢は28.0歳でした。

ところが令和元年になると第1子平均出産年齢は30.7歳、第2子平均出産年齢は32.7歳へと、出産平均年齢は確実に上昇しています。

それにともなって、女性の初婚年齢も昭和50年では24.7歳、令和元年では29.6歳と右肩上がりの状況です。

初婚年齢が遅くなっている現実で赤ちゃんを出産しようとすると、結婚後早めに妊活を開始しなければなりません。

2人目の子どもを考える場合も、早めの妊活が大切です。

出産年齢があがることによるリスク

出産年齢があがることにより、母体や胎児にさまざまなリスクが生じます。

おもなリスクは以下のようになります。

  • 流産のリスク
  • 難産になるリスク
  • ダウン症などの先天性疾患のリスク
  • 妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病など病気発症リスク

30代後半になると卵胞の数が大きく減少するため、自然妊娠しにくくなるという不利な点もあります。

もし第2子を考えているのであれば、早めの妊活がおすすめです。

「2人目不妊」という言葉もあるように、2人目がなかなか授からないのは出産年齢と無関係ではないでしょう。

2人目をのぞむ理由について

第2子をのぞむ理由は、ご夫婦の数だけあります。

ただ、多くのご夫婦に共通する意見や希望があるのも事実です。

では具体的に第2子をのぞむ具体的な理由はなんでしょうか?おもな意見をまとめていますので、参考にしてください。

兄弟をつくってあげたい

1人っ子は家庭のなかで1人で遊ばなければなりませんが、兄弟であれば2人で遊んだり、勉強を教えることができます。

上の子が下の子のお世話をすることもあり、兄弟の関わりのなかで社会性や協調性を身につけることもできます。

さらに将来的な面を考えると、兄弟がいれば介護の負担を1人で抱えなくてもいいので、大人になったときに相談できる身内がいるのはかなり心強いはずです。

なにかあれば協力し合える存在がいるのは、とても素晴らしいものです。

1人目とは違う性別の子供を育てたい

第1子が男の子で第2子が女の子、またはその逆で子どもを授かるお母さんもいます。

もちろん、2人目の子どもの性別を事前に指定することはできません。

けれど第1子と違う性別の子どもが生まれることで、新しい発見もあるでしょう。

男の子であればお父さんと一緒にサッカーや野球などのスポーツを楽しめるかもしれません。

女の子であればお母さんと買い物や旅行に行けるでしょう。

違う性別の子どもがいることで、両親との関わりがより深くなるはずです。

自分に兄弟・姉妹がいたから

お母さんのなかには「私は2人兄弟だった・3人兄弟だった」と複数の兄弟に囲まれて育った方もいらっしゃるはずです。

兄弟と一緒に育つうちに悩みを共有したり、力を合わせて問題を解決する経験があったかもしれません。

子どもの頃は「兄弟がいなければ、もっと親に甘えられた」と思っても、精神的に成長すると兄弟の存在を認めあい、必要なときは協力し合えるはずです。

お母さんが同じ経験をさせてあげたい、と思うのは自然なことです。

兄弟の年齢差はどれくらいが理想?

2人目を出産するうえで、兄弟の年齢差は大切です。

厚労省の資料では令和元年第1子平均出産年齢は30.7歳、第2子平均出産年齢は32.7歳でその差は2歳です。つまり2歳違いで出産しているお母さんが多いことになります。

実際はどうなのでしょうか?

1~3歳差のメリット・デメリット

多くのお母さんに当てはまる年齢差ですが、メリットとしては兄弟で同じ遊びができること、生活リズムに大きな差がないので育児が楽だと感じる点です。

とくに同性では遊びの趣味や傾向が似ているため、仲良く遊べるのはメリットと言えます。

ただ2人目の妊娠と1人目のお世話が重なる、2人目が生まれたとき1人目の子どもが赤ちゃん返りしてしまいお世話が大変だったなど、年が近い分苦労するという意見もあります。

4~7歳差のメリット・デメリット

4〜7歳の差があると、第1子が第2子の面倒をみてくれる、可愛がってくれる点がメリットです。

また上の子がある程度の年齢になっているので、着替えやトイレなどは一人でできるため手がかかりません。

下の子どものお世話に集中できるのは嬉しい点です。

ただ年が離れているので喧嘩をするといつも下の子どもが負ける、生活リズムや遊びの傾向が合わないのでストレスになるなどのデメリットもあります。

8歳以上の年齢差のメリット・デメリット

8歳以上年の離れた兄弟はかなり少数派です。

実際に育児をしている方に聞いたところ、上の子どもが15歳のときに出産したので、その子どもが積極的に育児に参加してくれたのでかなり楽だったとのことでした。

喧嘩にもならず、ゆったり育児ができたようです。

ただ本人が高齢出産だったため、体調維持の方が大変だったとのことです。

8歳以上年が離れると、上の子の赤ちゃんがえりや子ども同士の喧嘩とは無縁なようです。

2人目出産をはばむ壁とは?

「2人目の子どもが欲しい」と思っても、すんなりといかないこともあります。

その理由にはどのようなものがあるのでしょうか?おもに3つの壁が考えられます。

両親の年齢

女性の第1子平均出産年齢は、令和元年で30.7歳、第2子平均出産年齢が32.7歳になっています。

女性の出産適齢期は20〜34歳と言われており、この時期に出産することが理想です。

年齢があがればあがるほど自然妊娠しにくくなるため、年齢や状況によっては不妊治療に踏みきるご夫婦もいらっしゃいます。

年齢があがることで妊娠しにくくなり、2人目が欲しくてもなかなか妊娠にいたらない例もあります。

経済的な問題

子どもを育てるためには経済的なハードルがあります。

教育にかかるコストもかなり高額ですし、衣食住にかかる費用も無視できません。

1人育てるのと2人育てるのとでは、経済的な負担も変わってきます。

「子どもを2人育てるための十分な収入がない」となると、1人っ子を選択することになるでしょう。

現在は少子化対策として、子どものために児童手当が支給されていますが、劇的な効果がでるかどうかは不透明です。

育児環境に関する問題

お母さん1人だけで育児を抱えこむことはできません。

ただ、家族や親族が育児をサポートしてくれる、地方自治体の育児サービスを利用できる、近くに育児相談ができる方がいるなどの育児環境が整っていれば、2人目の妊娠・育児もスムーズに進むはずです。

ところが充分な育児サポートが受けられない状況では、お母さんの負担が重くなりすぎて「2人目の赤ちゃんをもうけること自体がむずかしい」と感じられるでしょう。

男性の育児参加や地方自治体の育児サポートサービスの充実が大切、と言われていますが、現実はそうではない実態もあります。

高齢出産での2人目出産について

2人目出産の平均年齢は32.7歳と数字が出ていますが、あくまでも平均年齢であり、高齢になって出産するケースもあります。

35歳以上で出産すると高齢出産と呼ばれますが、そのリスクやメリットはどうでしょうか?

一度出産を経験していると難産になりにくい

2人目を35歳以上で出産する場合、ダウン症や流産のリスクはあがります。

また、妊娠糖尿病や子宮筋腫合併妊娠といった母体への影響も考えられます。

ただ一度出産を経験していると、骨盤の骨が開き妊娠出産に適した形へと変化しており、難産になりにくいメリットもあるのです。

高齢出産はリスクが高いと警戒する妊婦さんもいらっしゃるのですが、経産婦(一度出産を経験したお母さん)に関しては「そこまで深刻に考えなくてもよい」とアドバイスする産婦人科医もいます。

万が一のときは帝王切開もありますので、安心してください。

まとめ

物価や社会保障費がどんどん上昇するなか、2人目の赤ちゃんをもうけるハードルは上がっているようにみえます。

経済的課題や夫婦の年齢など課題はありますが、兄弟をつくってあげたいという夫婦の気持ちは尊重されるべきでしょう。

納得できる結論を見つけてください。