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高齢出産で気をつけることは?産前だけでなく産後も注意!

高齢出産は産前だけでなく、産後も気を付けることがたくさんあります。

母乳が出にくくなったり、年齢によっては更年期障害があったりと、苦労が絶えません。

産前、産後のどちらも注意を払わなければ、妊娠糖尿病や産後うつになる可能性があり危険です。

母子ともに健康に過ごせるように、注意すべきポイントを見ていきましょう。

高齢出産は何歳から?

高齢出産と言われる年齢は、「35歳以上」です。

1993年までは30歳以上としていましたが、年々30歳以上で出産する方が増えてきたため、年齢が引き上げられました。

高齢出産が増加している要因としては、女性の働き方が変わってきたことです。

近年では、女性が社会進出し、キャリアを求め働く方が増えてきています。

一定のキャリアを獲得し、落ち着いたころに出産を考えると高齢出産になってしまうケースが多いです。

高齢出産の産前に気をつけるべき4つのポイント

産前は胎児に悪影響を及ぼさないためにも、多種多様なことに気をつけなくてはいけません。

ちょっとした行動で、命に危険を及ぼす可能性もあるため4つのポイントに気をつけていきましょう。

喫煙・飲酒をしない

喫煙・飲酒は母子ともに悪影響を及ぼします。

喫煙することで、血管に異常をきたし赤ちゃんに送る酸素や栄養が届きにくくなってしまいます。

その結果、早産や流産、低出生体重児といったリスクが高まってしまうため、喫煙してはいけません。

お母さんが喫煙してはいけないのは当然ですが、周りも吸わないように協力してもらうことが大切です。

パートナーが喫煙していれば、副流煙により胎児に影響が及ぶため危険です。

パートナーに禁煙してもらったり、副流煙を避けたりと、気を付けるようにしましょう。

葉酸を積極的に摂取

葉酸が不足してしまうと、胎児が神経管閉鎖障害になりうる可能性があります。

適正量の葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害のリスクが50%~70%軽減されます。

妊娠初期には特に必要になるため、妊娠がわかればすぐに葉酸を摂取することが重要です。

葉酸はほうれん草や納豆などから摂取できますが、それだけでは不足しがちになってしまいます。

そのため、葉酸サプリを活用し効率よく摂取しましょう。

生活習慣を整える

不規則な生活習慣は、ホルモンバランスが乱れ胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。

妊娠中は胎児に影響が出るため、薬に頼ることができません。

生活習慣の乱れから疲労がたまり、体調を崩してしまっても薬に頼れないので治りが遅くなってしまいます。

健康バランスを考えた食事と、十分な睡眠量を心がけましょう。

過度な運動を控える

過度な運動はけがや疲労の原因になるため控えてください。

体重管理や健康管理のために、適度な運動をすることは大切ですが、自分の体調にあった度合いを考えましょう。

過度な運動は、お腹が張ってしまう原因にもなり危険です。

高齢出産の産後に気をつけるべきポイント

産前だけでなく、産後も気をつけておきたいのが高齢出産です。

体力や身体に衰えを感じてしまう年齢になっているので、無理をしてはいけません。

体力面以外にも気をつけるポイントがあるため、見ていきましょう。

母乳が出にくい傾向がある

母乳で育てる割合が、20代(80%)に対し、35歳以上(50%)と差があることが判明しています。

母乳率が低い原因としては、以下の二つです。

・帝王切開になる確率が高く、ミルクを先にあげるため乳頭混乱になってしまうことがある。

・年齢と共に代謝が悪くなってしまい、血流が詰まりやすく母乳が出にくくなる。

母乳を上げる体力がない方は、母乳にこだわらずミルクと混合することがおすすめです。

更年期障害も気にしなければいけない

更年期障害は、ホルモンバランスの乱れにより発症してしまいます。

産後はホルモンバランスが崩れやすく、更年期障害とバッティングしてしまうことも十分にあります。

育児による疲労と更年期障害からくるイライラや腰痛など、身体への負担が大きいです。

更年期障害を抱えながらの育児は大変なので、産婦人科などに相談することをおすすめします。

高齢出産のデメリット(リスク)

年齢を重ねるにつれ、デメリット(リスク)が高くなることを念頭において出産を考えなくてはいけません。

3つのデメリットについてご紹介します。

障がいをもって生まれる可能性が高まる

出産する年齢が遅ければ遅いほど、なんらかの障がいを持つ可能性が高くなります。

年齢ごとのリスクを簡単にまとめたので見ていきましょう。

年齢障がいがある確率ダウン症である確率
29歳以下約1/400以下約1/1000以下
35歳1/1921/385
39歳1/831/137
41歳1/531/82
42歳以上1/421/64以上

妊娠しづらくなる

35歳前後から女性ホルモンの分泌量が低下し始めるため、妊娠する確率が低くなってしまいます。

分泌量の低下だけでなく、卵子の質が下がり量も減ってしまうのも原因の一つです。

女性だけでなく男性も同様に、精子の質や量が悪化するため妊娠しづらくなります。

妊娠糖尿病発症の可能性が高まる

妊娠すると免疫の低下や、胎児を育てることから妊娠糖尿病になりやすくなってしまいます。

今まで関係のなかった方も、妊娠をきっかけに発病するおそれがあるので予防することが大切です。

高齢出産のメリット

高齢出産はデメリットばかりではありません。

年を重ねたことによるメリットもあります。

高齢出産の2つのメリットを見ていきましょう。

経済面でゆとりがある

長いキャリアを経験してから出産している方が多いため、経済的にもゆとりがあることがメリットです。

出産や育児は費用が多くかかってしまいますが、経済的にゆとりがあると安心です。

知識や経験が豊富

若い人たちよりも年を重ねている分、経験や苦労の数が違います。

出産経験がなかったとしても、今まで培ってきたノウハウを活かし、もしもの時でも冷静に判断できます。

また周りが出産していることが多く、アドバイスやサポートをもらえることもメリットの一つです。

人生経験が豊富なため、精神的にも安定しているので気持にゆとりを持って育児に挑めるのは大きいことです。

まとめ

高齢出産を決意したら、年齢に応じてリスクや不安が高くなっていくことや、産後も苦労があることを理解しなければいけません。

飲酒、喫煙、葉酸、運動など気をつけるポイントはたくさんあります。

若い人たちと比べると、体力面や基礎代謝の衰えなど育児に不利な状況を抱えているため、予防にはより気をつけておくべきです。

デメリットだけでなく、経済面や精神面が安定しているというメリットもあるため、経験を活かせるように心がけましょう。

精神的にゆとりをもって育児ができることは、大きなメリットとなるので年齢に負けずに

頑張りましょう。