妊娠5週目に入ってからの気持ち悪さの原因や対処方法を徹底解説
妊娠5週目あたりから症状の現れるつわりは、安定期に入る16週目を迎える頃までに落ち着くことが多いです。
つわりの症状は主に吐き気や嘔吐などですが、人それぞれにさまざまなタイプがあるのが特徴です。
上手に対処をして、辛いつわりの時期を乗り切りましょう。
ここではつわりの症状や対処法について説明していきます。
この記事の内容
妊娠5週目頃からの気持ち悪さの原因は?いつまで続くの?つわりの始まりと終わりはいつ?
「なんとなく気持ち悪い」状態が続くつわりですが、妊娠中にずっとこの状態が続くわけではありません。
ここでは、つわりの始まる時期やピーク、いつ頃まで続くのかについて説明していきましょう。
始まりは5週目頃から
つわりは妊娠初期に現れる症状で、人によって個人差があります。
一般的には妊娠5週目あたりから始まりますが、早い方では4週目頃から症状が出る場合もあります。
敏感な方では妊娠と気がつく前の段階に、月経前症候群の症状と感じる方もあり、その後妊娠のつわりだったと気づくケースもあるようです。
ピークは8週目~9週目頃
つわりはずっとダラダラと続くものではなくピークがあります。
4週目からなんとなく始まり、妊娠8週目あたりからはピークを迎え、辛い症状が続く妊婦さんにとってはしんどい時期です。
8週目〜9週目あたりまでがピークとなり、12週目以降から徐々に症状が軽減していく場合が多くみられます
つわりの時期についてはこちらの記事も参照してください。
16週目頃までに落ち着く
12週目を過ぎるあたりからは、徐々に症状が軽減傾向となります。
16週目ごろになると落ち着いてくる場合がほとんどです。
ただし、つわりは個人差が大きく、出産直前までつわりが続く方もいます。
また、つわり症状の落ち着き方も人それぞれで、徐々に症状が緩和され落ち着いていく方もいれば、ある日突然つわり症状がなくなるというパターンもあります。
つわりの安定期についてはこちらを参照してください。
つわりにはどんな症状がある?
つわりにはさまざまな症状、特徴があります。
よく言われるのは「吐く」「吐き気を感じる」という方が多いのですが、つわりの発生状況もさまざまです。
ここでは主な症状や特徴、発症状況について紹介していきます。
吐きつわり、食べつわり
よく見られる症状に「吐きつわり」があります。
突然吐き気をもよおすのが特徴で、吐き気だけが生じる場合と実際に吐いてしまう場合があります。
起床時や空腹時につわりの症状がよく現れますが、お腹に吐くものがない時などは空嘔吐きとなり辛い症状です。
よく似た症状に「食べつわり」があり、常に何かを口にしていないと吐き気を感じます。
また、食の嗜好が変化するという症状もよく見られます。
においつわり
においに敏感に反応してしまう妊婦さんもいます。
この症状は「においつわり」と言われており、発症の原因は自律神経の不安定さによります。
ご飯の炊けるにおいや煮物の湯気などに反応する方が多くみられ、今までは気にもしなかった香りや良い香りと思っていたものが急に不快と感じてしまう症状です。
眠りつわり
「においつわり」「食べつわり」などのように吐き気を催すのがつわりの一般的な症状として知られていますが、つわりには「眠りつわり」というものもあります。
これはいくら眠っても眠気が覚めない症状です。
しっかりと眠っているのに常に眠たく体がだるく倦怠感があります。
しっかりと眠っていても眠たいことから、理解のされにくい症状だと言えるでしょう。
妊娠5週目の「なんとなく気持ち悪い」に上手く付き合う方法とは?つわりと上手く付き合うには
妊娠5週目、妊娠初期に見られるつわりには「なんとなく気持ち悪い」という症状がよく見られます。
なんとなく胃がムカつき、もたれ・気持ちがすっきりしないという症状が現れスッキリしないのですが、この時期をのり越えるための注意点や対処法をご紹介しましょう。
軽く食べられるものを常備しておく
「吐きつわり」「食べつわり」の場合には空腹時によく症状が現れるのが特徴です。
常に簡単に食べられるようなものを常備しておき、空腹にならないようにしておくと症状を軽くおさえられます。
また、外出時にも手軽に食べられるものや嗜好に合うものを持ち歩くのも良いでしょう。
ただし、栄養バランスにも注意をしないといけない時期ですので、カロリーなどに配慮したものを体調の良い時に準備してください。
水分はきっちり摂取する
「吐きつわり」では常に吐き気や嘔吐の症状が現れます。
実際に吐いてしまう・何を食べても吐いてしまうという場合には、脱水症状がおきてしまう心配があるので注意しましょう。
また、よだれが止まらない「よだれづわり」の場合には口の中のネバネバが気持ち悪く、それが原因で吐いてしまう場合もあります。
脱水症状予防のためにも、口の中をスッキリさせるためにも水分をきっちりと摂取しましょう。
サプリメントを活用する
つわりは感覚が敏感になっています。
ちょっとしたにおいや湯気、体調によっては、食べられない・食べても吐いてしまうということが起こります。
どうしても食べられない時は無理をせず、サプリメントを活用するのも良いでしょう。
特に妊娠初期には葉酸が必要とされており、妊娠前の2倍の摂取が推奨されているので、サプリメントを上手に用いると良いでしょう。
無理しない
つわりは精神面が大きく影響します。
疲労やストレスは症状を悪化させてしまうため、無理をせず心と身体をゆっくりと休めることが大切です。
体調を考慮し、パートナーや職場の理解を得て無理をしないことが、つわりとうまく付き合うポイントです。
気持ち悪さを悪化させないためにできること
つわりは妊娠したら多くの妊婦さんに生じますが、個人差が大きいものです。
特に初めての妊娠では、周りの妊婦さんと異なることで不安に感じることも多いでしょう。
つわりの原因やその症状を軽減する方法を知っておくことで、症状を和らげることができます。
生活習慣の見直し
つわりを悪化させないために、生活習慣を見直すというのはとても大切です。
栄養が偏りビタミンやミネラルが不足するとホルモンバランスが乱れてしまいます。
また、運動不足では自律神経が乱れます。
ホルモンバランスや自律神経の乱れは、つわりを悪化させる要因の一つです。
バランスの良い食事でホルモンバランスを整え、適度な運動で副交感神経を活性化させることでリラックスした時間を過ごしましょう。
精神的な要因を取り除く
つわりには精神的な要因が大きく影響します。
初めての妊娠の場合には不安も大きく、また2人目や3人目の妊娠では幼稚園の送迎など、日々の生活だけでも大変です。
仕事をされている方は、仕事でのストレスもかかって来るでしょう。
このようなストレスは、つわりを悪化させてしまいます。
パートナーや家族、また職場にも協力を求め、精神的な要因を取り除くように意識しましょう。
つわりが急になくなった?!
つわりといっても、つわりの期間中ずっと辛いというわけではありません。
時間帯や空腹具合、天気などによって波があります。
このためつわりがなくなったと思う方もありますが、つわりには波があるものなのです。
日によって波がある
つわりはストレスやホルモンバランスの影響を受けます。
かといって、ストレスやホルモンバランスをコントロールするのは難しいものです。
ホルモンバランスは日々変化し、睡眠不足や不安などでストレスもたまってしまいます。
つまり、つわりは日によって波が生じるということです。
つわりを感じたら、無理をせずゆっくりと過ごしましょう。
時間帯で波がある
つわりはタイプによって発症する時間帯にも波が生じます。
朝は空腹の状態で目がさめるため、食べつわりタイプの妊婦さんは朝のつわりを辛いと感じることが多いようです。
仕事をしている方は、通勤ラッシュの匂いなどにも影響を受けてしまうこともあります。
比較的昼食後はつわりを感じにくくなるという方が多いのですが、昼食の匂いなどで具合が悪くなることもあります。
夜は1日の疲れもたまっていることから酷くなるケースが多いようです。
また入浴はリラックス効果をもたらしますが、血圧の変化などで症状が悪化することもあるため、注意しましょう。
赤ちゃんは大丈夫
つわりが酷くても急につわりを感じなくなっても、どんな些細な変化でも赤ちゃんのことが心配になってしまいますが、赤ちゃんは大丈夫です。
また、妊娠初期のつわりで食事が思うようにとれない場合も安心してください。
赤ちゃんに栄養が行かなくなるのではと無理に食事をし、つわりがひどくなってしまうというケースも見られますが、妊娠初期は母体からの栄養はそれほど必要としていません。
母体の健康維持に必要な栄養と水分が摂取できていれば大丈夫なので、安心してつわり時期を過ごしましょう。
まとめ
個人差が多いつわりですが、妊娠16週目あたりには落ち着いてくる場合がほとんどです。
体調や時間帯などによっても変化しますが、つわりの期間中はできるだけのんびりと過ごすことが大切です。
それでも体調が優れない場合には、我慢をせず病院を受診するようにしましょう。
参考文献
・NIPT 等の出生前検査に関する専門委員会 ーNIPT 等の出生前検査に関する専門委員会報告書
・公益社団法人日本産婦人科医会ー人工妊娠中絶手術について教えてください