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高温期何日目で妊娠検査薬を使えばいいの?反応する時期と症状を解説|注意すべきこととは?

検査のために病院を受診せずとも、妊娠の有無を調べることができるのが妊娠検査薬です。

妊娠検査薬は、薬局やドラッグストアでも販売しており、誰でも購入できます。

そのため、妊娠の可能性がある場合、市販の妊娠検査薬を使用して手軽に検査できるのが魅力です。

しかし、妊娠検査薬は間違った使用方法では、正しい判定結果が出ません。

正しい判定結果を出すためには何日目に使用するのがよいのか、また注意点についても解説していきます。

妊娠の兆候となる自分の体の変化も確認しながら、正しく妊娠検査薬を使いましょう。

高温期何日目で妊娠検査薬を使えばいいの?超初期症状とは

妊娠超初期とは、妊娠前、最終月経の初日から2週~3週頃のことです。

この時期は検査薬の正しい反応が出にくい時期ですが、体に現れる妊娠超初期症状として、おりものが増える、食欲の変化や微熱が出るなどがあります。

おりものの増加

女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、月経周期にあわせて排卵期には増加し、黄体期には減少するのが特徴です。

そして、妊娠するとエストロゲンの分泌量が増加します。このことにより、おりものの量もそれに合わせて増加する傾向です。

おりものの状態も、色が黄色くなり水っぽく、酸っぱいにおいに変化する場合もあります。

妊娠した際の、おりものの増加については個人差があり、変化がなかったり、逆に減ったりする方もいます。

熱っぽくなる

女性の体温は一定ではなく、月経周期に合わせて高温期と低温期の二つに分かれているのが特徴です。

妊娠すると低温期がなくなり、高温期が続くようになります。そのため、熱っぽく感じる、汗をかきやすくなるなど、風邪に似た症状が現れることがあります。

微熱が続く場合は、風邪ではなく妊娠の可能性があるため、注意が必要です。

この高温期による熱っぽく感じる風邪のような症状は妊娠初期のみに現れ、妊娠中期になると治まります。

食欲が減るもしくは増える

妊娠すると食欲に変化が現れることがあります。

胃腸の動きが鈍くなることにより、消化不良を起こしやすくなる可能性があるからです。

そのため、食欲が減少する場合があります。

無理して食べる必要はありませんが、食べられそうなものをゆっくり食べたり、脱水症状にならないように水分を多めに摂ったりするようにしましょう。

逆に食欲が増加した場合にも注意が必要です。

食べ過ぎてしまう場合は、体重の過剰増加にならないように、散歩などの気分転換をおすすめします。

高温期何日目に検査薬を使えばいいの?妊娠中に増えるホルモンとは

妊娠すると、通常とは違うホルモンの増加により体調に変化が現れ、この段階で妊娠に気付く方もいるでしょう。

ここでは、妊娠すると増えるホルモンの種類と、どのような働きをするのか役割について個別に詳しく解説していきます。

hCGホルモン

妊娠した女性にのみ増えるホルモンである、hCGホルモンとは、ヒト絨毛ゴナドトロピンの略称です。

このhCGホルモン(ヒト絨毛ゴナドトロピン)は、胎児を成長させるのに欠かせない働きがあるのが特徴です。

妊娠すると、女性の体内でhCGホルモンが大量に分泌されるようになります。hCGホルモンが大量に分泌されることにより、妊娠検査薬が反応し、陽性を示します。

卵胞ホルモン

女性ホルモンの一つとしてよく耳にすることがあるエストロゲンが、卵胞ホルモンです。

この卵胞ホルモン(エストロゲン)は、子宮内膜を厚くする働きがあります。また、精子の通りを良くする働きもあります。

このように卵胞ホルモンは、妊娠前の体の準備をするホルモンです。

しかし、出産後もこの卵胞ホルモンは、母乳を分泌させるために乳腺を発達させる役割も持っているのが特徴になっています。

黄体ホルモン

卵胞ホルモン(エストロゲン)とともに、よく耳にすることがあるのが黄体ホルモン(プロゲステロン)ではないでしょうか。

黄体ホルモンは、受精卵を子宮内膜に着床しやすく整える特徴があるホルモンです。

また、黄体ホルモンは、妊娠を継続させるために、基礎体温を上昇させ、子宮内膜に厚みを持たせ維持します。

この黄体ホルモンには、妊娠中の食欲を増進させる働きもあります。

高温期何日目に妊娠検査薬を使えばいいの?

妊娠の可能性がある場合、病院を受診する前にまずは妊娠検査薬の使用を考えるのではないでしょうか。

使用時期が早すぎると、妊娠検査薬は正しく反応が出ない場合があります。

妊娠検査薬の正しい反応が出る時期について解説していきます。

高温期14日目で妊娠検査薬を使おう

妊娠検査薬を使用する場合、結果が現れるのに最適な時期は、高温期が続いて14日目です。

個人差はありますが、基礎体温を測り、高温期が続いている場合、14日目を目安に妊娠検査薬を使用するとよいでしょう。

不妊治療をしている方は排卵から14日目

不妊治療で排卵日が確定している場合は、妊娠検査薬を使用するのに適しているといわれている、高温期14日目という条件にはあてはまりません。

不妊治療をしている場合は、排卵日から14日目に妊娠検査薬を使用しましょう。

陰性後生理がなければ1週間後にもう一度検査を

妊娠検査薬を使用し、陰性結果が出た後に生理がこない場合は、1週間後にもう一度検査をすることをおすすめします。

ホルモンの分泌など個人差があるため、必ずしも高温期14日目で結果が出るとは限らないからです。

高温期何日目で妊娠検査薬を使えばいいの?高温期にやってはいけないこと

妊娠検査薬を使用し、妊娠判定した後の生活には注意すべき点があります。

妊娠初期は、体の重要な器官が形成されるため、胎児にとってとても重要な時期です。

妊婦さんが注意すべき3つの事柄について解説していきます。

アルコールやカフェインを控える

アルコールは胎児の脳の発育を阻害し、「胎児性アルコール症候群」を発症する可能性があります。

妊娠中はカフェインの代謝が悪くなるため、妊婦さんが貧血気味になる、出産時に胎児が低体重になるなどの危険があります。

心拍数が上がる激しい運動は控える

妊娠初期は妊婦さん、胎児ともに非常にデリケートな時期です。

この妊娠初期というデリケートな時期に無理をすると、流産してしまう危険があります。

腹部を圧迫する運動や、ランニングなどの心拍数が上がるようなスポーツは控えましょう。

ストレス解消や気分転換に体を動かしたい場合は、散歩などの軽いウォーキングやマタニティエクササイズをおすすめします。

ただし、軽い運動であったとしても、行う際、転倒には十分に注意してください。

薬の服用は医師に相談してから

妊娠中に風邪をひいたり、持病があったりして薬を服用する場合には注意が必要です。

薬の成分によっては、胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。

薬を服用する際には、必ず医師に妊娠していることを告げ、相談してからにしましょう。

高温期何日目で妊娠検査薬を使えばいいの?検査をするうえで気を付けたいこととは?

妊娠の可能性があり、妊娠検査薬を使用する場合、気を付けるべきことが2点あります。

妊娠検査薬の使用方法を間違うと、結果も正しくは出ません。

正しい検査結果を出すための注意する事柄について解説していきます。

フライング検査はしない

妊娠検査薬は決められた検査時期以外に行うと、正しい結果が出ません。

ホルモンの分泌量などの観点から、基礎体温の高温期14日目が、検査をするのに望ましい時期です。

早く知りたくても、決められた時期に検査しましょう。

規定時間は守る

通常、妊娠検査薬の判定に要する時間は1分~10分です。

判定時間が過ぎてから、判定窓を見ると薄く陽性ラインが表示されていることがあります。

これは、尿の水分が蒸発して尿成分に反応したせいで、陽性反応ではありません。

まとめ

妊娠の有無を、病院に行かずとも知ることができるのが妊娠検査薬です。

妊娠検査薬は、仕事や家事で忙しく、なかなか病院へ検査に行く時間が取れない方でも調べることができる優れたアイテムです。

しかし、どんなに素晴らしい優れたアイテムでも、使用方法を間違えば正しい結果は出ません。

基礎体温が高温期に入って2週間たってから妊娠検査薬を使用することで、正しい判定がでます。

妊娠検査薬を使用する場合は、決められた用法で使用してください。

参考文献

・公益社団法人東京都薬剤師会-医薬品管理センター/妊娠検査薬による自己検査