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おしるしの量はどのくらい?出血量が多いかどうかの判断基準|出産間近のサイン?

おしるしは、出産間近になって「いよいよですよ」と教えてくれるサインです。

実際に目にした際、慌ててしまうことのないように、事前にどのような特徴があるのか知っておくことが大切です。

また、出血量が問題ない範囲内なのかを知っておくことは、妊婦さんと赤ちゃんを守る上でも重要なポイントになります。

事前に知ることで突然の出産間近のサインにも落ち着いた行動をとり、出産に臨むことができるので、是非参考にしてみてください。

おしるしの見た目や特徴・タイミング

初産の方・おしるしを経験せず出産したことのある方は、おしるしを見て驚いたり、どうすれば良いのか分からなかったりして困ることもあるでしょう。

どのような見た目で、どのように対処すれば良いのか知っておくと、心構えもできます。

おしるしは出産間近を教えてくれる少量の出血

おしるしは、妊婦さんに出産が間近であることを教えてくれるサインです。

少量の出血がありますが、基本的には心配する必要はありません。

見た目は、血の混じったおりものに似ていたり、トイレットペーパーに少し付くくらいの出血だったりと、個人差があります。

一般的なおしるしの見た目と特徴

おしるしの特徴としては以下のポイントが挙げられます。

ただし個人差もあるため、はっきりとした基準があるわけではないことも知っておきましょう。

・色はピンク色、茶褐色など

・少し粘っていることが多い

・おりものシートで対応できる程度の量

おしるしがくるタイミング

おしるしは、正産期に入っていれば妊娠10か月目で見られます。おしるしから陣痛、破水までの期間は、あまり余裕がないのが一般的です。

早い方なら、おしるしの当日に陣痛や破水があるケースも見られますが、3日以内に出産する人が多い傾向にあります。

これも個人差があり、人によっては1週間が過ぎた頃だったり、それ以上だったりと、はっきりとは分かりません。

おしるしがない人もいる

おしるしがないことについて、心配する必要はありません。実際、おしるしがなく陣痛が始まる方もたくさんいます。

おしるしがないからといって不安を抱えず、リラックスして他のことに目を向けましょう。

おしるしで、なぜ出血するの?

出産が近づくと、妊婦さんの体は徐々にそのための準備に入ります。子宮口が少しずつ開くのもその準備の1つです。

このとき、卵膜が剥がれて毛細血管が破れることで出血が起こります。

おしるしの量が問題ないと判断できる基準とは?

おしるしは、通常であれば急いで受診する必要はなく、出産前の自然な現象として様子を見ることが可能です。

しかし、量が多すぎる場合は何らかのトラブルが潜んでいる可能性もあるため、その見極めはとても大切になります。

おしるしの量については個人差がありますが、多い・少ないの判断をするための基準を知っておきましょう。

おしるしが少ないことで問題になることはまずない

先程ご説明したように、妊婦さんによってはおしるしがないまま出産することも珍しくありません。

したがって、おしるしが少ないことに関して問題になることはまずありません。

基準は「生理の少ない日」くらい

おしるしは、一般的にはトイレットペーパーに少し付着する程度で、量としては経血量の少ない日の生理くらいが目安です。

生理2日目くらいの量になると、おしるしの量としては多すぎると判断できます。

この場合は、何らかのトラブルを疑って病院で診てもらう必要があるでしょう。

おしるしの出血量が多い!?今すぐに受診が必要なケースとは

「おしるしが多いかもしれない」と考えると、今すぐに受診が必要かどうか慌ててしまうかもしれません。

しかし、受診の必要性があるのかを判断するためにも、まずは出血量や血の状態などを冷静に把握することが大切です。

以下のような状態に当てはまるときは、早急に受診されることをおすすめします。

月経量くらいの出血が見られる

一般的に、おしるしの量はおりものシートで対応できる程度が正常の範囲内です。

ナプキンの交換が必要なほど出血が見られるようなら、おしるしとは違う病気や症状が隠れている可能性もあるため、量が多いかどうかは重要な判断基準になります。

サラサラしてダラダラ続く

すでに破水が起こっていると、おしるしはサラサラした状態が続くといった特徴が見られます。

早急に病院へ連絡しましょう。

急な腹痛やレバーのような血の塊が見られる

正常なおしるしでは、急な腹痛やレバーのような血の塊が見られることはありません。

これらの症状が見られたときは、早急な処置が必要です。

お腹の張りが強い

出血とともに強いお腹の張りがある場合も、SOSのサインである可能性があります。

後ほどご紹介しますが、常位胎盤早期剥離では大量の出血や急な腹痛、お腹の張りが見られることもあります。

破水との見分けが難しければ病院へ連絡を

正常なおしるしか破水かどうかの見分けが難しい場合は、病院へ連絡して相談するのがおすすめです。

少しでも不安がある状態なら、取り返しのつかない事態を避けるためにも相談しておきましょう。

おしるしの量が多いとなぜ危険?

おしるしの出血量が多い場合、お母さんや赤ちゃんに危険が迫っている可能性があります。大量の出血を伴う病気として、主に以下の2つが考えられるからです。

常位胎盤早期剥離

常位胎盤早期剥離とは、お腹のなかに赤ちゃんがいるにも関わらず、胎盤が剥がれてしまう病気のことです。

本来、胎盤は赤ちゃんが産まれた後で排出されるため、お母さんと赤ちゃん、両方の命に危険が及ぶ状態でもあり、早急な対処が必要です。

大量の出血、激しい腹痛、真っ赤な鮮血、お腹の張りといった症状がある場合は速やかに受診しましょう。

前置胎盤

胎盤の位置が子宮口付近に作られて赤ちゃんが出口を塞いでしまうことを前置胎盤といいます。

多くは後期妊婦健診で明らかとなるため、大量の出血を機に気づくことはあまりありませんが、腹痛を伴わない大量の出血がある場合は注意しましょう。

前置胎盤になると、多くは入院をして厳重な管理のもと、帝王切開が検討されることとなります。

おしるしがきた後の過ごし方

正常なおしるしであれば、すぐに受診する必要はありません。

しかし、「もうそろそろ出産ですよ」という合図でもあるため、万全な準備をして過ごしましょう。

おしるしから出産までの期間の目安

おしるしから陣痛までの期間は妊婦さんによってさまざまです。

その日のうちに陣痛が始まることも考えられますが、1週間経っても陣痛が始まらない場合もあります。

おしるしが見られた後の出産までの流れ

おしるしの後に破水をして陣痛がくるパターンと、おしるし後に陣痛がきて破水するパターンが多いようです。

どちらが正解というものではないため、複数のパターンが考えられることを覚えておきましょう。

慌てなくても良いように準備を

おしるしの後、あまり時間が空かないうちに破水や陣痛がはじまる方もいるため、入院の準備は早めに行っておくと安心できるでしょう。

病院に持参するものはカバンに入れてセットしておき、タクシーで向かう場合は電話番号をメモしておきましょう。

破水に備えて、吸水性に優れたパッドを装着しておくのもおすすめです。

おしるしがきた後は入浴しても良い?

正常なおしるしなら、その後にシャワーや湯船につかっても問題ありません。

しかし、破水との区別がつかない場合は注意が必要です。破水をした後は、感染予防のために入浴が禁止されます。

出産後はしばらくの間、湯船につかることができません。おしるしに問題がなければ、湯船につかって一息つくのも良いでしょう。

ただし、長風呂と熱いお湯は避け、陣痛がきた場合に備えて誰かが家にいる時間帯で行うなどの用心は必要です。

まとめ

基本的には、おしるしがあってもすぐに受診する必要はありません。

しかし、出血量が多すぎるなど異常が見られた場合は早急な受診が必要なケースもあるため、一般的なおしるしについてあらかじめ知っておきましょう。

おしるしは、赤ちゃんが産まれる前のサインです。

正しい情報を把握して、気持ちに余裕をもって過ごせるようにしておきましょう。

参考文献

・厚生労働省 eヘルスネット – 破水