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初期流産の原因とは?妊娠初期に気を付けたいことや流産後のケアを解説

初期流産はどうして起こるかご存知でしょうか。

あの時こうしていれば流産を防げたのではと思い悩んでいる方、妊娠が分かったものの流産が怖くて不安を感じている方も多いでしょう。

この記事では初期流産の特徴や種類、原因と流産した時の対応、さらに防ぐための対策を解説しているのでぜひ参考にしてください。

初期流産の特徴と種類

流産には時期や症状によって多くの種類があり、種類によって対応や自覚症状が異なります。

ここでは初期流産とは何か、代表的な化学流産・稽留流産・進行流産について解説します。

初期流産とは

流産とは、妊娠確定後22週までの期間に胎児が死亡し、妊娠が終結することです。

妊娠初期の12週未満に起きた場合は早期流産、妊娠初期から中期の12週以降22週未満に起きた場合は後期流産と呼ばれます。

妊娠超初期の化学流産

化学流産は妊娠反応が出たものの超音波検査では胎嚢が確認できない、妊娠超初期の流産で化学的流産とも呼ばれます。

妊娠検査薬の普及で知られるようになりましたが、前兆や症状があまり出ないため、通常の生理だと思って気付かない方も多いでしょう。

自然妊娠はもちろん体外受精の場合にも起こる可能性があり、原因は解明されていませんが特に35歳以上の女性に多く見られる傾向があります。

初期流産の種類と症状

妊娠初期に起こる流産は、進行流産と稽留流産の2種類があり、進行流産は体の外に子宮の内容物が出て、出血や腹痛を伴う流産です。

中でも子宮の内容物が外に出切った状態は完全流産と呼ばれ、子宮の内容物の一部でも子宮内に残っている場合は不全流産と呼ばれます。

一般的に完全流産は自然排出、不全流産は手術で対応されます。

一方で稽留流産は、子宮内で胎児が死亡しているものの自覚症状が少ない流産で、週数や状態などにより手術もしくは自然排出を行います。

初期流産の原因と予兆

初期流産はどうして起きてしまうのか、流産しないか不安な方や流産した原因を知りたい方も多いでしょう。

ここでは、原因や予兆、また流産リスクを事前に確認するための新型出生前診断「NIPT」について解説します。

初期流産の原因とは

初期流産の原因の多くは妊婦さん側ではなく胎児側にあると言われています。

胎児側の原因とは、遺伝子異常や染色体異常、卵子もしくは精子の異常などにより受精卵がうまく育たないことです。

このような何らかの異常がある場合は、受精した時に命の長さが決まってしまい、妊娠初期の早い内に流産します。

心拍や胎嚢を確認できた後にも起こり得るため、自分を責めてしまう妊婦さんもいますが、妊婦さんの行動や子宮環境とは関係ないことが多いとされています。

初期流産の予兆

予兆として多く現れやすいのが腹痛と出血です。

腹痛や出血がある場合は、子宮外妊娠や進行流産などの疑いがあるため、少量の出血や軽い腹痛でも診察時に医師に相談しましょう。

症状は状態や個人差によって異なるため、必ず腹痛や出血があるわけではありません。

例として稽留流産の場合、腹痛や出血などの自覚症状が出ないため、超音波検査で初めて分かります。

NIPT(新型出生前診断)

初期流産を妊婦さんが防ぐことは困難ですが、流産リスクを早い段階から確認する方法として、新型出生前診断の「NIPT」があります。

NIPTとは妊婦さんから採血した血液から染色体異常を調べられるスクリーニング検査で、妊娠10週より受検可能です。

出生前診断にはさまざまな種類がありますが、NIPTは胎児へのダメージが無いことや精度の高さから近年注目を集めています。

ただし、非確定的検査のため、陽性の場合は確定的検査を受ける必要があります。

初期流産が起きたときの対応

初期流産が起きた場合、自然排出と手術、主に2つの対応方法があります。

ここでは2つの方法の特徴を解説しているため、それぞれのメリット・デメリットをよく理解して、慎重に判断してください。

自然排出

自然排出とはその名の通り手術をせずに排出物が出てくるのを待つ方法です。

手術が無いため子宮穿孔や麻酔に伴うアレルギーなどのリスクが無い一方で、人によっては痛みを伴うほか、排出時期が分からず今後の予定が立てにくいデメリットがあります。また、大量出血や重い腹痛がある場合は緊急手術となる可能性があります。

内膜症や子宮筋腫がある方は、出血増加の可能性があるため手術が好まれるでしょう。

流産手術

手術は流産の状態によって方法や費用、日帰り・1泊などの入院期間が異なります。

初期流産では不全流産や稽留流産などで、手術を行います。手術は決めた日程で確実に排出物を外に出すことができ、今後の予定が立てやすいメリットがある一方で、手術や麻酔による合併症のリスクがデメリットです。

流産の種類や手術内容により10万円〜15万円の費用がかかり、保険が適用されても約1〜3万円は自己負担が必要となります。

初期流産後のケアと妊活

流産後も体が回復すれば次の妊活に進めますが、流産は心身に大きな負担を与えるため、まずは十分なケアが必要です。

初期流産後に気を付けたいことと妊活の開始時期について解説しているので、参考にしてください。

初期流産後に気を付けたいこと

流産は心身に大きな負担を与えるため、体と心の両方にケアが必要です。

1つ目の気を付けたいことは体を労わることです。

次の妊活に進むためにもまずは健康的な食事を摂り、睡眠をしっかり取って体と自律神経のバランスを整える必要があります。

2つ目の気を付けたいことは、悲しみを一人で抱え込まないことです。

外に出て体を動かしたり、自然な夫婦生活を楽しんだりと、無理に頑張らず、まずは気分をリフレッシュさせる期間を設けることが重要です。

初期流産後の妊活開始時期

妊娠超初期に起こる化学流産の場合は体に大きな負担がないため、すぐにでも妊活を始められますが、体の回復が必要な流産では一定の期間を開ける必要があります。

一般的には、生理が1〜3回ほど来た後に妊活を始めるよう指示する医師が多いようです。ただし、流産の種類や流産後の対応、体の回復状況にもよるため、勝手に判断をせず医師との相談が必要です。

年齢による不安なども含めて相談すれば、適切な期間をアドバイスしてもらえるでしょう。

初期流産を防ぐための対策

初期流産は妊婦さんが100%予防することはできませんが、少しでも流産のリスクを下げるために気を付けるべきことがあります。

神経質になり過ぎることもよくありませんが、リスクを下げるための対策を紹介するので参考にしてください。

妊娠初期に控えたいこと

妊娠初期で注意すべきことは、タバコとアルコール、さらにコーヒーを控えることです。

喫煙や飲酒は流産の可能性を高めるほか、胎児の先天異常を引き起こす可能性があるとされています。

カフェインは、英国食品基準庁にて出生時の低体重などに影響することが発表されているため、カフェインが多いコーヒーもできるだけ控えましょう。

また、栄養バランスのとれた食事を摂り、しっかりと睡眠をとることも重要です。

特に、肥満になってしまうと流産や妊娠高血圧症候群などを引き起こす可能性があるため、不健康な食事や夜更かしは控えた方が良いでしょう。

妊娠初期に実施したいこと

妊娠初期に実施した方が良いことは、体を温めることです。

体が冷えると風邪をひきやすくなるほか、血流が悪くなり手足のむくみや腰痛につながる可能性もあります。

また、妊娠初期は心が不安定になってストレスが溜まりやすいため、メンタルケアも重要です。妊婦さんのストレスが直接胎児に影響することは無いものの、ストレスから体調を崩してしまう可能性があるため注意しましょう。

胎児を守るため、家族にも協力してもらい、ゆっくりとリラックスできる環境を整えることをおすすめします。

まとめ

妊娠12週未満に起こる初期流産には多くの種類がありますが、その原因はほとんどが妊婦さん側ではなく胎児側にあります。

流産した場合、手術もしくは自然排出をして一定の期間を開ければ次の妊活を始めることができます。

妊婦さんが初期流産を100%防ぐことはできませんが、少しでもリスクを下げられるよう、タバコやアルコールを控えるなど努力しましょう。

参考文献

・公益社団法人日本産科婦人科学会 – 流産・切迫流産

・厚生労働省 – 食品に含まれるカフェインの過剰摂取について