出産が近いサインかも?出産が近いサインについて徹底解説!
「おしるし」という言葉をよく耳にするかもしれませんが、実際目の当たりにするとこれが問題ないのか病院に行った方がいいのか、不安を抱く妊婦さんも多いでしょう。この記事では、おしるしが起こる理由や特徴、対処方法、「おしるし」以外の出産が近づいてるサインなどを解説していきます。出産が近づいてきている妊婦さんはぜひ参考にしてください。
この記事の内容
出産前、妊婦さんによってはおしるしがあります
ここでは出産が近いサインのひとつである、おしるしについて解説していきます。
おしるしとは
おしるしは、「産徴(さんちょう)」ともいわれます。子宮口が開いたり、子宮が収縮することで卵膜の一部が剥がれて少量の出血をすることをいいます。
人によっては、おりものに血が混じったようなものであったり、トイレで拭くとつく程度であったり個人差があります。おしるしは子宮の出口が柔らかくなり、出産に向けて準備をしている段階で起きるサインであるため心配はいりません。
おしるしの特徴
「これっておしるし?」、「病院に連絡しなくて大丈夫?危険ではない?」と心配になる妊婦さんもいるでしょう。ここではおしるしの特徴について解説します。
・色、量は個人差がある
色はピンク色や茶色だったりとその時によって違いがあります。また、おりものに血が混じってナプキンについたり、トイレで拭くと付く程度だったりと個人差があります。
・粘り気がある場合が多い
おしるしは少量の出血が子宮頚管を通って排出されるため、粘り気がある場合が多いです。
・出血は少量
おしるしは、卵膜が剥がれ毛細血管が傷つくことで起こります。その際少量の出血が起こります。
おしるしがあったときの対処法
おしるしが来たら出産が近づいているということですが、おしるしから出産までの期間は人それぞれですので慌てずに生理用ナプキンをで対処しましょう。
陣痛や破水をしていなければ病院に連絡する必要はありません。
これはおしるし?病院に連絡した方がいいケース
妊娠期間中は、出産を終えるまで何が起こるかわかりません。おしるしだと思っていたものが赤ちゃんからのSOSの場合もありますので、このようなときは病院に連絡をしましょう。
・ナプキンの取り替えがすぐに必要になるくらい量が多く、さらさらとした出血が続いている
・お腹の張りがずっと続き、強い腹痛を伴う
・ごろごろとした血の塊が出ている
・赤ちゃんの胎動がいつもより少ない、ない
出血の量が多かったり、血の塊が出ている場合は常位胎盤早期剥離といって、本来赤ちゃんが生まれてから剥がれる胎盤が先に剥がれてしまっていることが考えられます。これらのことがあった場合は速やかに病院に連絡しましょう。
おしるしが来たらどれくらいで陣痛が来る?
おしるしから陣痛が来るまでの期間は個人差があります。おしるしが見られてから、当日から3日以内に陣痛が始まるケースが多いですが、人によってはおしるしが見られてから陣痛が始まったのは1週間以上後だったというケースも少なくありません。
このように個人差が大きいため、おしるしだけでは出産の予測はできません。おしるしが見られた場合はいつ陣痛が来てもおかしくないため、出産に向けて心の準備や必要物品の準備、確認をしておきましょう。
粘液栓とおしるしの違いはある?
粘液栓は、子宮頚部にある粘液やおりものがゼリー状の塊になったものです。子宮に細菌などが入りこんで赤ちゃんが感染しないよう、子宮と腟の間で赤ちゃんを守る栓の役割を果たしています。
粘液栓とおしるしは同じ意味で使われることが多く、おしるしは血が混じったおりもの、粘液栓は透明なゼリー状のおりものとして区別されています。
出産前のおしるしの特徴
この記事に目を通している妊婦さんの中には、おりものに変化が出てきている人もいるのではないでしょうか。ここでは出産前のおりものの特徴についてお伝えしていきます。
1.においがきつくなる
個人差がありますが、出産前のおりものの匂いに変化が見られることがあります。
おりものには善玉の乳酸菌が含まれているため、酸っぱい匂いがすることがあり、特に出産前は女性ホルモンの影響で匂いをきつく感じる方もいます。
匂いの他に、かゆみや痛みがある場合や、普段とは違うおりもの(カッテージチーズのような粉っぽいおりものなど)である場合は注意が必要ですが、普段と変わらなければ特に心配はいりません。
2. 色が変化する
妊娠後期になると、透明や黄色、茶色っぽいおりものになることがあります。この色の変化も女性ホルモンの分泌量が関係していますので、心配はいりません。
3.粘り気が強くなる
臨月に入ると、無色透明のスライム、ゼリーのようなおりもの(粘液栓)が出ることがあります。これは細菌から赤ちゃんを守ってくれる役割があります。
4.水っぽくなる
粘り気が強いおりものとは逆に、出産前のおりものが水っぽくなることがあります。尿漏れと勘違いしてしまうこともあるかもしれません。おりものシートやナプキンがびしょびしょに濡れてしまうほど、水っぽく量が多い場合は破水の可能性がありますので病院に連絡しましょう。
5.量が多く、塊で出る
おりものの変化は、多くの場合、エストロゲンという女性ホルモンが増加することに関係しています。これによっておりものの量が増えたり、ゼリー状のおりものが塊で出てくることがあります。
ただし、いつもより匂いがきつく悪臭がしたり、黄色や黄緑色、灰色のおりもの、カッテージチーズのような粉っぽいおりものの場合は感染症に罹っている可能性もありますので病院に連絡しましょう。
おしるしが来ないまま出産するケースもある?
おしるしには個人差があり、おしるしが見られるケースもあれば見られないケースもあります。おしるしは出産前に必ず起こる現象ではないのです。臨月に入れば、いつ出産になってもおかしくありませんので、いつでも対応できるよう準備が必要です。
「おしるし」以外の出産が近づいているサイン
白っぽいおりものが増える
出産が近づいてくると、赤ちゃんが産道をスムーズに通れるように、白っぽいおりものが増えてきます。
陣痛・破水
陣痛は子宮が収縮する症状、破水は赤ちゃんを包む卵膜が破れ羊水が外に流れ出ることをいいます。人によっては、出産時の本陣痛とは異なる「前駆陣痛」を感じる人もいます。
頻尿
子宮が膀胱を圧迫することで、排尿の回数が増えたり、くしゃみなどで尿漏れを起こすことがあります。
脚の付け根や恥骨の痛み
赤ちゃんが骨盤に下りてくることで周囲を圧迫するため、脚の付け根や恥骨に痛みを感じる妊婦さんがいます。ウォーキングなどの適度な運動や、半身浴や足湯などで下半身を温めることで、痛みが緩和されることがあります。
食欲の回復
赤ちゃんが骨盤に下りてくることで、それまで圧迫されていた胃や内臓も徐々に下がるため、食欲が回復してきます。
いよいよ出産!?陣痛や破水ってどんなもの?
陣痛
陣痛は、規則的にお腹が張り、締め付けるような痛みがあるものをいいます。また、陣痛が始まる前に前駆陣痛が起こる方もいます。前駆陣痛は弱い痛みやお腹の張りを不規則に感じます。1時間ほど様子を見て痛みと痛みの間隔が規則的な場合は本陣痛の可能性があります。
破水
破水は赤ちゃんを包む卵膜が破れ羊水が外に流れ出ることをいいます。通常は陣痛が来て、子宮口が全開大に近いタイミングで起こりますが、陣痛より先に破水から始まるケースもあります。これを「前期破水」といいます。前期破水では、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、腟から細菌が入りやすい状態になるため、破水をした場合はキレイなナプキンをあてるようにしましょう。気になってシャワーやお風呂に入りたいかもしれませんが、細菌感染のリスクがありますので入らないようにしてください。破水は自分の意思で止めることができないものです。また、色は白〜透明で、匂いも生臭く感じることがあります。
病院に連絡をするタイミング
・陣痛
健診で特に問題ない妊婦さんの場合、初産婦なら10分間隔、経産婦なら15分間隔で病院に連絡するのが一般的です。ただし、これはあくまでも目安なので基本的には病院の指示に従うようにしてください。
・破水
破水をしたタイミングで病院に連絡してください。また、尿漏れなのかわからない、心配だという場合も同様です。病院に行く際、羊水がたくさん流れ出ないよう車の中では横になるようにし、車内のシートが汚れないようビニールシートやバスタオルを敷いて対策をしましょう。
病院には何を持っていけばいい?早めの準備をしておきましょう
基本的には病院から準備をするよう指示されたものがあると思いますので、それにしたがってください。
その他、おしるしや破水の際にあると便利なものを紹介します。
・タオル
破水時に必要になることや、入院の際に必要になることがあります。さまざまな用途に使用できますので、大小のサイズには余裕を持っておくようにしましょう。
・ビニールシート
破水をして車で病院に向かうときに車内を汚してしまう可能性があります。ビニールシートを敷くことで汚れを防止することができます。
・生理用ナプキン、大人用おむつ、お産用パッド
おしるしや破水の際に役立ちますので用意しておきましょう。
まとめ
おしるし以外にも出産が近づいているサインはさまざまあります。残りわずかなマタニティライフを有意義に過ごすためにも、出産に向けて心の準備をしていきましょう。不安なことや心配なことがあればかかりつけの病院やクリニックに連絡してください。
参考文献
・厚生労働省 eヘルスネット – 破水