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妊活前に男性がしておくことは?まずは検査を受けてみよう

妊活は、女性だけではなく男性にもできることがたくさんあります。
そこで、妊活前に男性がやっておくべきことやできることについてご紹介いたします。
また、男性不妊についても解説していきますので以下の内容を確認してみましょう。

男性側による不妊の原因とは

妊活をするうえで、避妊の原因が男性側女性側のどちらにあるのかを明確にしておくことは、妊娠を目指すうえで非常に大切なことです。

原因が曖昧のままで妊活を進めていても、思うように進まずに時間ばかりが過ぎていき焦ったり不安を感じてしまうでしょう。

特に不妊の原因が男性側にある場合には、検査に嫌悪感を示す方や必要がないと言って受けないなどして原因の判明に時間がかかる場合もあります。あらかじめ原因を正しく把握しておくことが、妊娠への近道だといえます。

妊活とは

妊活とは、妊娠を望む男女が妊娠に関する正しい知識を身に付けたり、妊娠に向けた身体づくりに取り組むなど妊娠のためにさまざまな面で取り組んでいくものです。

子供が欲しいと思ったタイミングですぐに妊娠できれば良いですが、そうとは限りません。

将来のライフプランを計画しながら、そろそろ子供が欲しいと思い始めたタイミングで、妊活を意識しながら生活を変えていくということが大切になります。

男性不妊とは?

男性不妊という言葉は近年耳にする機会も多くなってきたかと思いますが、ふたを開けてみると男性側に不妊の原因がある場合は約半数とおそらく多くの人の想定を上回る割合となっています。

男性不妊の原因には2つの原因が挙げられます。それぞれについて見ていきましょう。

男性不妊の原因 ①造精機能障害

一つ目の原因が精子によるものです。

造精機能障害は、精子を作る機能に障害があり、精子がたくさん作れないというものです。

この場合、自然妊娠が難しいことから、人工授精や体外受精といった不妊治療によって妊娠を目指すことになります。 

男性不妊の原因 ②性機能障害

性機能障害とは、性行為ができないことによる不妊です。

性機能障害の原因には身体的なものと精神的なものがあります。

前者に関しては、病院で治療を受けて改善していくという可能性のあるものですが、後者に関してはたとえば、妊活に対するプレッシャーや日常生活のストレスなど要因はさまざまで、人それぞれです。

この場合には、要因となっている事項をとりのぞくほか、妊活そのものがプレッシャーとなっている場合には、一度妊活から離れてみるなどパートナーと話し合いのうえ妊活が負の方向に進んでしまうことのないようにする必要があります。

男性不妊が考えられる場合、まずは病院で検査を

不妊の可能性がある場合、検査を行い何が原因であるかを明確にする必要があります。ここでは、具体的な検査内容を見ていきましょう。

精液検査

まずはじめに、受けるべきなのが精液検査です。

精液検査は女性で言うところの婦人科検診と同じような位置づけのものです。

検査内容は、精子の数や濃度、そして運動能力を測定します。それにより、妊娠するための

能力を判定します。

こちらの検査は、保険適用であるため検査費用は1,000円程度です。金銭的な負担も小さいことから、妊活を考えたらまずは精液検査を受診してみましょう。

泌尿器科的検査

泌尿器科的検査は、精液検査で何らかの異常があった場合に行う検査です。

不妊が疑われる場合の泌尿器科的検査では、妊娠に関わる問診のほか、精巣の外陰部の診察、精巣サイズの測定、精索静脈瘤の有無などの確認を行います。

血液検査

精巣の造精機能の異常が疑われた場合には、血液検査が行われます。

男性ホルモン、黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモン、プロラクチンなどの量を測定します。

検査以外に男性が妊活前にできること

続いては、生活習慣の改善など、妊活をするにあたって必要なことや夫婦で同じ方向を向いて取り組んでいくために必要なポイントについてお伝えしていきます。

食事内容の改善

男性の妊娠しやすい体づくりを考えた際に、おすすめなのが亜鉛及び葉酸といった栄養素です。

亜鉛は、精子が作られるうえで重要な栄養素であり、亜鉛不足により精子の運動量が落ちるなどの問題につながる可能性が出てきます。亜鉛は、卵や魚、肉に多く含まれる栄養素です。

また、葉酸は女性が妊活中に積極的に摂取したい栄養素というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は男性にとっても重要な栄養素です。

葉酸の摂取により、精子内のDNAが傷つくのを防止してくれます。

葉酸は、ホウレン草などの緑黄色野菜で摂取することが可能です。

禁煙

妊娠における禁煙は助成だけの問題ではありません。副流煙による受動喫煙の可能性を考えると、妊娠中は男性にも禁煙が求められるようになります。

妊活を進めていくのであれば、将来の妊娠に向けて妊活を機に禁煙するというのがおすすめです。

十分な睡眠

妊活では、精神的なストレス等も大きく影響をもたらします。できるだけ、日々の生活においてストレスをためずにリラックスして過ごすことが大切です。

しっかりと睡眠をとり、疲れをため込まないような生活リズムを作っていきましょう。

体重の管理

肥満は男女問わずに不妊の原因として挙げられます。

肥満は、精子の数や精液量の減少につながるなどの不妊の要因をもたらします。

食生活の改善や運動習慣を取り入れることで、健康的な体づくりに取り組みましょう。

飲みすぎない

飲み過ぎは、精子の質に影響を与えます。

適度な飲酒であれば、問題ありませんが飲み過ぎは妊娠しにくい状況をつくってしまうことから、飲酒量には気を付けましょう。

適度な運動

適度というのがこの場合のポイントになります。特に肥満を抱える場合などに、早く減量したいと言って過度な運動をしてしまうと、疲労の原因となったり、背意欲減退につながるなどの弊害をもたらします。

急に頑張りすぎるのではなく、適度な運動を長く続けていくことを意識しましょう。

夫婦での話し合い

妊活で重要なのが、夫婦ともに妊活に対する認識を合わせて同じ方向を向いて取り組んでいくということです。

お互いの考えにずれがあっては、どこかで必ずぶつかってしまったり、前向きに妊娠に向けて進んでいくことが難しくなってしまいます。

妊活を始める際には、なんとなくではなくまずはお互いの思いを理解し共有することが大切になります。

男性不妊が分かったら

最後は、男性不妊が分かった場合にどのような治療を受けるべきなのかについてご紹介していきます。方法には2種類あり、希望や症状に合わせた治療が進められます。

薬物療法

ストレス、飲酒、喫煙などの生活習慣の乱れが原因である場合には、薬物療法が用いられます。

具体的には、漢方薬やビタミン剤、ホルモン剤を投与して症状の改善を図っていきます。

手術療法

手術療法には、精索静脈瘤の手術やTESEといった方法があります。

一つ目の精索静脈瘤の手術は、血液の悪化や精巣内の温度上昇を改善させるために行われるものです。

精索静脈瘤は、手術を希望しない場合などに薬物療法から始めるという選択肢もあります。

二つ目のTESEは、無精子症の場合に精巣の中から直接精子を取るという手術になります。

まとめ

不妊の原因は男性側にあることも多く、その場合には生活習慣の改善や必要に応じて治療の必要があるということがご理解いただけたと思います。

そろそろ子供が欲しい。もしかして不妊症かも?など、妊娠を意識するようになったものの、なかなか子供ができないと感じることがあれば、まずは一度検査を受けてみましょう。

検査を受けることは、不妊の原因を明確にしたり、妊娠に向けてどのように進んでいくべきであるかを考えるきっかけを与えてくれます。