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【2人目妊娠】気づかずに摂取したチョコやコーヒーの影響は?

妊婦さんのなかには「2人目の赤ちゃんを妊娠していたのに、知らないうちにチョコレートやコーヒーなどのカフェインを摂取してしまった」と、焦ってしまう方がいるようです。

カフェインは妊婦さんの胎盤をとおして胎児に影響を与えると言われていますが、具体的にどのような影響がでるのでしょうか?

さらに妊娠中に許容できるカフェインの量や、食品や飲料に含まれるカフェイン量をわかりやすく解説しています。

カフェインってどんな物質?カフェインを含む食品は?

よく耳にするカフェインですが、一体どのような物質なのでしょうか?カフェインはコーヒー豆やカカオ豆、茶葉などに含まれる天然の食品成分のひとつです。

カフェインの過剰摂取は、胎児に影響を与えると言われています。

さっそく深堀していきましょう。

カフェインの正体は?

カフェインは、アルカロイド類の化学物質で独特の苦みがあります。

コーヒー豆や緑茶等をふくむ茶葉、カカオ豆のほかにも、ガラナにも存在します。

植物が昆虫から食べられないように、自らつくりだした植物由来の天然成分です。

カフェインはおもに、植物の葉や幹、種子などに含まれています。

カフェインを含む植物は世界に約40種類ほど確認されていますが、コーヒー豆やカカオ豆、茶葉は多くの方たちに楽しまれています。

カフェインを含む食品について

当然のことですが、コーヒー豆を焙煎して抽出したコーヒーにはカフェインが含まれています。

インスタントコーヒーも同様です。

さらに緑茶や紅茶、ウーロン茶、カカオ豆から作られたチョコレートにもカフェインが存在します。

コーヒー豆や茶葉から抽出されたカフェインを食品添加物として使用した清涼飲料水や、眠気覚まし用飲料、エナジードリンクのカフェイン量にも注意が必要です。

これらの嗜好品を常飲している方は、知らないうちに多量のカフェインを摂取しているかもしれません。

カフェインの1日の適切な摂取量は?

世界保健機構(WHO)は、カフェインが胎児に与える影響を明らかにしてはいませんが、カフェインの過剰摂取に対し注意喚起がおこなわれています。

2016年には「妊婦さんに対する1日のカフェイン摂取量上限を300mgにおさめるよう」アナウンスしています。

この数値を超えると流産や死産、出生時の低体重児のリスクが高まると言われているので注意してください。

妊活中の方に対しカフェインが体に与える影響

妊活中は体調管理に気をつかいます。

もちろん体に悪い喫煙やアルコールは避けたいものですし、コーヒーや紅茶のカフェインも心配になるものです。

妊活中にコーヒーやお茶をたくさん飲むと、妊活そのものに大きな影響があるのでしょうか?

妊活中は糖分の過剰摂取に気をつける

結論からいえば、1日に1〜2杯程度のコーヒーであればほぼ問題ありません。

コーヒー以外にも緑茶やウーロン茶、チョコレートを摂取することもあるため、注意してください。

もちろんコーヒーを飲んだからといって、妊娠できる確率が大幅に上がることはありません。

またコーヒーに砂糖やミルクをたくさん入れるのは控えた方がよさそうです。

妊娠中の妊婦に対しカフェインが体に与える影響

妊娠中は妊婦さんの健康にくわえ胎児に悪い影響を与えないように、食べ物や飲み物についてかなり気をつかいます。

喫煙やアルコールを避けるのはもちろんですが、カフェインは妊婦さんにどのような影響を与えるのでしょうか?確認していきましょう。

過剰摂取であらわれる症状は?

過剰摂取であらわれる主な症状のなかで、注意してほしいのは高血圧リスクが高くなる可能性です。

もともと血圧の高い妊婦さんにとって、過剰摂取はNGです。

ほかにも下痢や興奮状態、震え、不安状態になるなどの症状がでるかもしれません。

コーヒーやお茶の飲みすぎはNGです。

カフェインが妊婦に与える影響について

カフェインは、摂取することにより頭がさえて眠気を覚ます効果があります。

ただし摂取しすぎると眩暈や吐き気、心拍数増加、不眠などの症状がでるリスクもあり適量が大切です。

カフェイン過剰摂取が胎児に与えるリスク

カフェインを1日500mg以上摂取した妊婦さんでは、妊娠初期の流産リスクがそうでない方とくらべて2.2倍(コーヒーでカフェインを摂取した場合は4.4倍)と、あきらかにリスクがアップしています。

死産や低体重児出産のリスクも高まると言われており、胎児の健やかな発達のために、コーヒーやお茶は適量にしましょう。

授乳中のカフェインが体に与える影響

「授乳中ならコーヒーを思う存分飲める」と考えるお母さんもいらっしゃるかもしれません。

ただ母乳はお母さんの血液からつくられるため、過剰摂取は避けた方が無難です。

詳しくみていきましょう。

やや抑えめの摂取量を推奨

授乳中のお母さんにとって、カフェインの1日摂取量の目安ははっきり決まっていません。

ただ欧州食品安全機関(EFSA)は1日200mgまでを推奨しています。

大人1日の許容量が400mgなので、その半分の量に抑えることになるでしょう。

コーヒーであれば1日1〜2杯が目安です。

コーヒーやココア・緑茶・紅茶・エナジードリンクの摂取量を、意識して少なくする必要があります。

暑い季節は麦茶やミネラルウォーターなどで水分を摂りましょう。

妊娠初期に摂取したカフェインは大丈夫?

妊娠初期に大量のカフェインを摂取すると、胎児の流産が増えることが判明しています。

そう聞くとコーヒーや緑茶を口にするのが怖くなりますが、心配ありません。

適正量であれば大きな影響はありません。

適正量であれば心配なし

妊娠初期は切迫流産などのリスクがありますが、カフェインの大量摂取によりそのリスクが上昇します。

ただし1日の推奨量である200〜300mg程度であれば大丈夫です。

コーヒー200mlに120mg含まれていますので、1日1〜2杯飲む分には問題ありません。

チョコレート、とくにハイカカオ商品にも成分が含まれますので、控えめにするのが無難です。

妊娠・出産・育児全般にわたってカフェイン過剰摂取は要注意

妊娠・出産・育児(授乳期)は、カフェインの過剰摂取にとくに気を配ってください。

妊婦さんの体調に影響するだけではなく、胎盤をとおして成分が胎児に吸収されるリスクがありますし、母乳による影響も無視できません。

胎児は大人のような代謝能力がないため、少量のカフェインであっても長時間体内にとどまります。

妊娠がわかった段階で、心配な方は食生活の見直しをおすすめします。

カフェインレスコーヒーなどカフェインレス飲料は安全?

デカフェやカフェインレス緑茶などカフェインレス飲料が増えており、妊婦さんも安心して飲めると喜ばれています。

カフェインの少ないコーヒーや緑茶は、それら嗜好品を好む妊婦さんには嬉しいものですが本当に大丈夫なのでしょうか?

100%カフェインをカットしているのは「ノンカフェイン」

スーパーやコンビニに行くと、カフェインをカットした飲料が並んでいます。

ただ似たような商品が多いため、どの商品を選べばいいのか迷ってしまいます。

じつは法律により、カフェインカット量について決まりがあります。

  • カフェインレス(デカフェ)…カフェインが90%以上カットされている
  • ノンカフェイン…最初からカフェインが含まれていない商品

似たような文言ですが、上記のような違いがあります。

妊娠中の水分補給に適した飲料は?

妊娠中は、できるだけ胎児や妊婦さんに刺激の少ない飲み物を選びましょう。

では、どのような飲み物を選べばいいのでしょうか?代表的なものを紹介します。

ノンカフェインの飲料がおすすめ

妊娠中は、カフェインが含まれていない飲料がおすすめです。

  • 麦茶 
  • ルイボスティー 
  • ほうじ茶 
  • たんぽぽ茶(たんぽぽコーヒー)
  • 黒豆茶
  • ごぼう茶
  • そば茶
  • どくだみ茶

ルイボスティーや黒豆茶にはポリフェノールが含まれており、健康効果が期待できます。

ただしアレルギーのある方は注意してください。

またさまざまな茶葉と混ぜたお茶もありますので、原材料はしっかりチェックしてください。

一部ハーブティーには注意が必要

ハーブティーもノンカフェイン飲料になりますので、妊婦さんにはおすすめです。

ところがなかには子宮収縮効果のあるハーブもありますので注意してください。

以下のハーブには子宮収縮作用や異物を体外に排出する作用があるため、妊婦さんは口にしないでください。

  • カモミール
  • ジャスミン
  • サフラン
  • ハトムギ

また、以下のハーブは妊婦さんへどのような作用を及ぼすか解明されていないため、飲用しない方が賢明です。

  • ラベンダー
  • レモングラス
  • ハイビスカス

ハーブティーはブレンドされ市販化されているものが多数あります。

上記のようなハーブが入っていないか、しっかり確認してください。

またハーブに関してはわからないこともあれば自己判断せず、事前に医師や助産師、看護師に相談してください。

まとめ

妊娠・出産・授乳中は、カフェイン量を意識して、一度は食生活をチェックしてみてください。

もしカフェイン量が多いと感じたら、早い段階で摂取量を抑えておくと安心です。